ベムベムハンターこてんぐテン丸
自分の不注意から人間界に逃げ込んだ百八匹の妖怪を退治しようとする、子天狗テン丸の活躍を描いた作品。「人間界に逃げ込んだ妖怪を、妖怪の国の王族の子供が退治する」という筋書きで物語が展開する。アニメ版は木曜19時に放送されたが19回で打ち切りとなった。
あらすじ
人間世界の裏側には、妖怪の国がある。その妖怪国は、三千年もの間、天狗大王に治められていた。大王の独り息子、子天狗テン丸はおっちょこちょいの暴れん坊。年に一度の妖怪祭りの晩に、人目を盗んで冒険を企んだ。
「立ち入り禁止!」の、おそれ山に臆病な子ガラス天狗のクロを連れて侵入したのである。おそれ山は凶悪妖怪百八匹を閉じ込めた妖怪国刑務所。
それとは知らないテン丸はカワイ子ちゃんに化けた妖怪に騙されて囚人共を逃してしまった。百八匹の脱獄囚はひと暴れした後、天狗大王に捕らわれのを恐れて、人間世界に逃げ込んでしまった。怒ったのは大王。テン丸の得意の鼻をポキン!と折って、怒鳴った。
「人間世界に行って、妖怪共を退治して来い!見事退治するまでは、許さん!」ところが、大王の見幕に敗れているようなテン丸ではない。「退治して来りゃ、文句ねぇんだろ!」と行動を開始した。大王は、それを見て、妖怪退治の七つ道具を与えクロ供を命じて、テン丸を旅立たせたのである。
かくして、テン丸は人間世界で、喰い気とカワイ子ちゃんへの誘惑に耐えて、凶悪妖怪共と戦う事に成ったのである。
5つのアイテムをもらい、妖怪に詳しいクロを見張り役としてつけられます。
退治すべき妖怪の数が予め決まっていることと、全部退治すれば身体が元に戻るという点は「どろろ」の百鬼丸のようです。また、自分自身も妖怪であること、身内である大王に命じられて、異世界から凶悪妖怪を退治するために人間界に送り込まれたこと、その際お目付け役をつけられたところは「ドロロンえん魔くん」と同じですね。そして退治に出かける際にアイテムをもらう点は先の2作品と共通しています。
鞍馬テン丸
鞍馬テン丸
原作での当初の名前はテン坊。天狗大王の子供であるが、人間界に来る前に天狗大王に鼻を折られた為、一般的に言われる天狗と異なり鼻は低い。大飯喰らいで食べることに目が無く、その凄さは一度眠ると耳のそばで大声を出されても、足の裏をくすぐられても決して起きないが「ご飯」の一言で飛び起きるほど。力が強く肉体派で、クロとコンビを組むことでようやく一人前である。
天狗だけあって年齢は550歳だが、最終回にて小学校を卒業していないことが明らかとなる。
天狗だけあって年齢は550歳だが、最終回にて小学校を卒業していないことが明らかとなる。
【テン丸の装備】
天狗うちわと反重力下駄
・テン丸が手に持っている天狗うちわは、一仰ぎで突風を起こす葉団扇。雷を起こしたり、豪雨を降らせる事も出来る。
・テン丸の履いている反重力下駄は、木の枝や天井にも逆さに止まれる下駄。
・テン丸の履いている反重力下駄は、木の枝や天井にも逆さに止まれる下駄。
ひょうたんバイク
テン丸が移動用に使う、ヒョウタン型の空飛ぶ乗り物。普段は縮小してテン丸の腰に着けているが、口から息を吹き込むと元の大きさに戻る。ただし飛行速度は最高時速50km(大王曰く「安全のため」)。
via pbs.twimg.com
ほかにも、妖怪王国と人間界の通信が可能になるテン丸の腕に着けている通信機「デチョンパ」や着ると姿が見えなくなる「かくれ布」がありました。
その他のキャラクター
クロ(右にいる黒い鳥)
テン丸の子分的な存在であるカラス天狗。飛行能力以外これといった妖力は無いが、「妖怪辞典」を携帯している。「〜でガス」が口癖。大王の命でテン丸の監視役として人間界に来た。アニメではテン丸との掛け合いが多くなる。
via www.geocities.jp
テレビアニメは1983年5月26日から10月27日までフジテレビ系で放送。