2016年12月12日 更新

「芝居」の由来は”芝に居る”?単語の由来となった祭は12月中旬、奈良で行われています。

皆様、「芝居」という言葉は聞いたことあると思います。「舞台」ではなく「芝居」。演劇が好きな方でも、そうでもない方でも、耳にしたことはある単語でしょう。この単語の由来となった祭が12月中旬に、奈良で行われます。それが12月の奈良最大の祭礼「春日若宮おん祭」です。

4,824 view

有名な「サンタクロースとコカ・コーラ」

2017年も残るところあと2週間強。イベント尽くしの月間だが、最大のイベントはおそらくクリスマス(イブ含む)であろう。クリスマスといえばサンタクロース。このサンタクロースだが、実は1931年、赤い服に白いあごひげをたくわえたやや太った姿の陽気なおじさん姿が、コカ・コーラ社のクリスマスキャンペーンの時に描かれたのがきっかけ。
1931年、画家ハッドン・サンドブロムが描いたサンタクロース

1931年、画家ハッドン・サンドブロムが描いたサンタクロース

コカ・コーラ社HPより
以来今日に至るまで、サンタクロースといえばこの姿である。おじさん姿が好評だったというより、それだけ世界中でコカ・コーラが飲まれていたのだ。さすが世界企業。

さておき、日本文化に話を戻して、いざ、本題。

「芝居」という言葉の由来

皆様、「芝居」という言葉は聞いたことあると思います。「舞台」ではなく「芝居」。演劇が好きな方でも、そうでもない方でも、耳にしたことはある単語でしょう。
「芝居」を観に行かれたことはありますか?

「芝居」を観に行かれたことはありますか?

この単語の由来となった祭が12月中旬に、奈良で行われます。

12月15~18日にかけて春日大社で行われる「春日若宮おん祭」

それは、12月15~18日にかけて春日大社で行われる「春日若宮おん祭」。「おんまつり」と発音します。厳密には7月から始まっているのですが、クライマックスが12月の3日間でして、1136年に始まって以来今日まで880年間途切れることなく行われてきた祭礼です。

その歴史もさることながら、この祭は日本に伝わる様々な伝統芸能がみることができるお祭としても有名です。あらゆる伝統芸能が奉納されるのですが、その奉納が今回の本題。

春日若宮おん祭_お旅所祭・神楽_KASUGA WAKAMIYA ONMATSURI

12月17日の行事で、「お旅所祭」というのがあります。この時に神様に対して、あらゆる芸能をお見せすることで「おもてなし」をします。このお旅所の地面が芝生なんです。そして芸能を行う場所は「芝舞台」。お客は芝に座って奉納される芸能を見てきました。

芝に座る・・・芝に居る・・・芝居

芸能を見るために芝に座る・・・芝に居る・・・から「芝居」という言葉が生まれたというわけです。芝の上で芸能を奉納する、この行事が由来というのはあまり知られていない気がします。

ちなみに「座」という言葉を演劇集団名や施設名に使うこともありますが(例:歌舞伎座、明治座、前進座)、この「座」・・・公的な場所や市場内における特定の座席(座ってみる席)という説もあります。芝に座る姿を連想しちゃいそうです。

伝統芸能「能」にも深い関わりがある「春日若宮おん祭」

この祭、実は伝統芸能「能」にも深い関わりがあります。能舞台を見たことありますか?能舞台の後ろの壁にデデンと、必ず松が描かれております。これも、おん祭由来です。
能舞台の後ろには必ず松が描かれています

能舞台の後ろには必ず松が描かれています

おん祭の最中、田楽や猿楽などの古典芸能者が一之鳥居の傍らにある一本の松の前で芸を披露することになっておりまして、その松が春日明神が影向する(ようごう。神仏が仮の姿をとって現れること)とされております。
つまり、じつはこれ、松ではなく神様なんですね、実は。そんな祭での奉納の名残が、現在の能舞台に残っているというわけです。

12月の奈良最大の祭礼「春日若宮おん祭」。他にも「埒が明かない」の語源となった芸能もあったりしますが、なにはともあれ、是非一度「芝舞台」を現地でご覧いただけたら嬉しいです。

「あー、これが『芝居』ね」と納得いただけるかと思います。
そして舞台を見る時などに、ちょっとしたコネタに使える気がしますよ♪

今回は「芝居」のルーツのお話でした。
18 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

   

20世紀交歓所20世紀しばりのフリマサイト

関連する記事こんな記事も人気です♪

”ふんふんふ~ん 黒豆よ♪”奈良の鹿にも由来アリ、なんと遠く茨城からやってきた?

”ふんふんふ~ん 黒豆よ♪”奈良の鹿にも由来アリ、なんと遠く茨城からやってきた?

当たり前のように存在しているものほど、「そういえば、何故ココに居るのだろう?」と考えた時、すぐにはわからないものだったりする。例えば、奈良の鹿。実は、茨城県が誇る常陸国一宮・鹿島神宮からやってきたと言われる鹿の末裔である。
山崎敬子 | 473 view
「初心忘るべからず」オリンピックとレスリング。

「初心忘るべからず」オリンピックとレスリング。

社会人になると、ミスなどした時など時々「初心忘るべからず」とか諭されたり、諭したりすることがあったりします。もとは能楽に出てくる言葉ですが、能楽に限らず万事に通じる事だから現代社会でも使われるフレーズなのかな?と思うこの頃、東京オリンピックが見えてきた今だからこそ思い出す事例があります。
山崎敬子 | 46 view
ルーツは諸葛亮孔明?饅頭の起源について。

ルーツは諸葛亮孔明?饅頭の起源について。

温泉が恋しい季節になってまいりました。温泉宿に行くと、お部屋に入ると、机の上にお茶とご当地お茶菓子がそっと用意されてあったりして、日本らしい「おもてなし」にホッコリしたりする、そんな季節が。温泉といえば温泉饅頭(まんじゅう)!と、饅頭が頭に浮かんだので、今回は饅頭のコネタを。
山崎敬子 | 327 view
おみくじの種類はいくつかご存知ですか?代表的な7種以外のおみくじをご紹介!

おみくじの種類はいくつかご存知ですか?代表的な7種以外のおみくじをご紹介!

皆様が想像するおみくじは、おそらく7種類バージョン【大吉・吉・中吉・小吉・末吉・凶・大凶】が一般的なのかな?と思います。吉・中吉・小吉あたりの順番は神社によって異なると思いますが、とりあえずこの7つが現代では最も一般的なのではないでしょうか?
山崎敬子 | 423 view
まるでハレー彗星?日本に存在する「72年に1回」開催される祭礼とは。

まるでハレー彗星?日本に存在する「72年に1回」開催される祭礼とは。

私が各地の祭礼を現地に見に行きだしてから、気が付けば20年ほど・・・思えば結構な年数です。今回はその中でも、「もう次は絶対見れない。その時には私は死んでいる、多分」的な礼を紹介いたします。
山崎敬子 | 594 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト