「天地を喰らう」あらすじ
「三国志演義」を基にしているが、「水滸伝」や「西遊記」、「封神演義」をごちゃ混ぜにして詰めたような作品。
人間の住む世界の他に天界・魔界・地獄界が存在するという伝奇的要素のある作品となっており、ここに本宮ひろし独特の展開で繰り広げられる。
少年誌掲載にしてはちょっとエロも入ってたりと今だったら規制がかかるんじゃないか?と思うようなシーンもあったり…(受け止め方は人それぞれかもしれないが)
少年誌というより青年誌じゃないの?と思ってしまうが、めちゃくちゃな展開で進めるあたりさすが本宮ひろしである…(笑)
連載は1983年に始まったが1984年に終了、三国志らしくなる前に未完で終了してしまったが、本宮ひろし本人は愛着があり楽しかったようである。
『コミックGON!』創刊号(ミリオン出版)で当時の『週刊少年ジャンプ』各号のアンケート結果が公開されており、本作はアンケート人気の上位を維持し続けていたことが判明しているので、なぜ終了に至ったかは本人しかわからないことであろう。
人間の住む世界の他に天界・魔界・地獄界が存在するという伝奇的要素のある作品となっており、ここに本宮ひろし独特の展開で繰り広げられる。
少年誌掲載にしてはちょっとエロも入ってたりと今だったら規制がかかるんじゃないか?と思うようなシーンもあったり…(受け止め方は人それぞれかもしれないが)
少年誌というより青年誌じゃないの?と思ってしまうが、めちゃくちゃな展開で進めるあたりさすが本宮ひろしである…(笑)
連載は1983年に始まったが1984年に終了、三国志らしくなる前に未完で終了してしまったが、本宮ひろし本人は愛着があり楽しかったようである。
『コミックGON!』創刊号(ミリオン出版)で当時の『週刊少年ジャンプ』各号のアンケート結果が公開されており、本作はアンケート人気の上位を維持し続けていたことが判明しているので、なぜ終了に至ったかは本人しかわからないことであろう。
「天地を喰らう」の登場人物たち!
蘭(らん)
伝説の天上神竜王の五番目の娘。
死病に取りつかれたという姉妹のうちの妹。
ビキニスタイルの美女であり、正体は龍。
嵐を妻にと選んだ劉備玄徳は、ある条件を満たして、人間界一の肝っ玉を得た。
ただ嵐は数年前に曹操猛徳と交わっており、劉備とは交わうことはしなかったが、私はあなたの妻であることを玄徳に断言している。
地上へ降りて劉備の愛馬となり、彼を見守ったりしていた。
死病に取りつかれたという姉妹のうちの妹。
ビキニスタイルの美女であり、正体は龍。
嵐を妻にと選んだ劉備玄徳は、ある条件を満たして、人間界一の肝っ玉を得た。
ただ嵐は数年前に曹操猛徳と交わっており、劉備とは交わうことはしなかったが、私はあなたの妻であることを玄徳に断言している。
地上へ降りて劉備の愛馬となり、彼を見守ったりしていた。
via あおあお
諸葛 孔明(しょかつこうめい)
童顔で、額の中央にほくろを持つ16歳。諸国を旅する。
死病にとりつかれたという男の妻になりたいという姉妹のうち姉の麗を引き取ろうとした。
孔明は7歳の頃、迷った山で出会った仙人から、龍の娘が若返るために人間の男の精を求めることを聞かされていた。
村人の仕打ちにより怒った妹の蘭が姿を表したことで姉の麗も龍となり天に向かうところを、背中に乗り、黄金宮殿へ入り込む。
そこで、麗と交わり何でも欲しいものが1つ手に入れられるようになる。
孔明は森羅万象のすべてが記された書物を、麗の父である竜王に求め、書物のある登竜門へ行く。
死病にとりつかれたという男の妻になりたいという姉妹のうち姉の麗を引き取ろうとした。
孔明は7歳の頃、迷った山で出会った仙人から、龍の娘が若返るために人間の男の精を求めることを聞かされていた。
村人の仕打ちにより怒った妹の蘭が姿を表したことで姉の麗も龍となり天に向かうところを、背中に乗り、黄金宮殿へ入り込む。
そこで、麗と交わり何でも欲しいものが1つ手に入れられるようになる。
孔明は森羅万象のすべてが記された書物を、麗の父である竜王に求め、書物のある登竜門へ行く。
via あおあお
麗(れい)
伝説の天上神竜王の四番目の娘。
古代中国の絢爛な着物を着た美女で正体は龍。
死病に取りつかれたという姉妹のうちの姉。
200年に一度人間の若い男の精を求めて天から降り、男と交われば若返りができるという。
今回姉妹が地上に降りてきたのは、麗の若返りのためだった。
麗を選んだ諸葛孔明は彼女と交わった後、竜王にも気に入られ森羅万象のすべてが記された書物を読み、知識を得た。
彼女も孔明のことは気にかかるようで、一度漁師の妻の姿をして、孔明の前に姿を現している。
古代中国の絢爛な着物を着た美女で正体は龍。
死病に取りつかれたという姉妹のうちの姉。
200年に一度人間の若い男の精を求めて天から降り、男と交われば若返りができるという。
今回姉妹が地上に降りてきたのは、麗の若返りのためだった。
麗を選んだ諸葛孔明は彼女と交わった後、竜王にも気に入られ森羅万象のすべてが記された書物を読み、知識を得た。
彼女も孔明のことは気にかかるようで、一度漁師の妻の姿をして、孔明の前に姿を現している。
via あおあお
呑邪鬼(どんじゃき)
巨大な怪物で、大蛇を首に巻いている。
地獄の邪鬼を朝三千、夜三千匹食すといわれ、数十匹の鬼を一掴みにして丸呑みにする。
劉備玄徳が太い肝っ玉が欲しいと竜王に求め、竜王はこの呑邪鬼の肝を食えば、望みは叶えられると答えた。
蘭の背中に乗り、呑邪鬼の肝を取りに挑むが…呑邪鬼の幻による攻撃に耐え切れなくなったとき、さらに呑邪鬼は人間の一番弱い部分である母の幻を見せるも、地上にいる母は玄徳の危機を知り発破をかけ自ら死に絶える。
母の死により玄徳は目覚め、大量のエサになる予定だった鬼たちが反乱し呑邪鬼を倒し鬼たちが玄徳に肝を与えた。
地獄の邪鬼を朝三千、夜三千匹食すといわれ、数十匹の鬼を一掴みにして丸呑みにする。
劉備玄徳が太い肝っ玉が欲しいと竜王に求め、竜王はこの呑邪鬼の肝を食えば、望みは叶えられると答えた。
蘭の背中に乗り、呑邪鬼の肝を取りに挑むが…呑邪鬼の幻による攻撃に耐え切れなくなったとき、さらに呑邪鬼は人間の一番弱い部分である母の幻を見せるも、地上にいる母は玄徳の危機を知り発破をかけ自ら死に絶える。
母の死により玄徳は目覚め、大量のエサになる予定だった鬼たちが反乱し呑邪鬼を倒し鬼たちが玄徳に肝を与えた。
via あおあお
関羽 雲長(かんううんちょう)
河東の解良の生まれであり、長いあごひげを持つ豪傑な大きな男。
黄巾族の一員だったが、黄巾族の非道が嫌になって脱け、放浪していたところに劉備玄徳と出会う。
3日前に会った玄徳と新たに会った玄徳の変化を感じ取り、天の声を聴いたことで衝撃を受け、生涯玄徳を守るべき志を立てた。
“休むところが欲しい”と言った玄徳に対し、単騎で300人の守備兵が守る赤水城を、劉備のために攻略した。
黄巾族の一員だったが、黄巾族の非道が嫌になって脱け、放浪していたところに劉備玄徳と出会う。
3日前に会った玄徳と新たに会った玄徳の変化を感じ取り、天の声を聴いたことで衝撃を受け、生涯玄徳を守るべき志を立てた。
“休むところが欲しい”と言った玄徳に対し、単騎で300人の守備兵が守る赤水城を、劉備のために攻略した。
via あおあお
張飛 翼徳(ちょうひよくとく)
左目に刀傷を受けて見えないが、関羽雲長と互角に戦う豪傑。
先祖は、中山靖王の近衛兵として仕えた一族。
赤水城を単騎で攻め取った男がいると聞き、力試しのため関羽と一戦を挑む。
実力伯仲ゆえに勝負は決まらなかった。
お互いの実力を認め、関羽が主としてあがめるのが劉備玄徳であることを知り、自らも家臣にしてほしいと懇願。
これにより、3人は義兄弟の盃をかわし、長兄劉備、次兄関羽、末弟張飛という固い絆が結ばれた。
先祖は、中山靖王の近衛兵として仕えた一族。
赤水城を単騎で攻め取った男がいると聞き、力試しのため関羽と一戦を挑む。
実力伯仲ゆえに勝負は決まらなかった。
お互いの実力を認め、関羽が主としてあがめるのが劉備玄徳であることを知り、自らも家臣にしてほしいと懇願。
これにより、3人は義兄弟の盃をかわし、長兄劉備、次兄関羽、末弟張飛という固い絆が結ばれた。
via あおあお
幻鐘大王(げんしょうだいおう)
魔界の王。
黄巾族(こうきんぞく)をあやつる張角(ちょうかく)の正体は幻鐘大王。
呑邪鬼の肝を狙ったが、結局食えなかった。
地上界を支配する野望を持ち、人間をこくごとく食い尽くすつもりだった。
竜王が待ったをかけ、その野望を麗と嵐、劉備玄徳と諸葛孔明に阻止するよう命令し、野望敵わず倒れる。
死ぬに死にきれない幻鐘大王の肉体は108の野望の魂に分裂し、その魂は、各地の曹操猛徳、董卓、袁紹といった有力者のもとへ飛んでいった。
これにより、地上界は欲望で溢れることになる。
玄徳の体内にも入ろうとしたが、彼は自力でそれを阻止した。
黄巾族(こうきんぞく)をあやつる張角(ちょうかく)の正体は幻鐘大王。
呑邪鬼の肝を狙ったが、結局食えなかった。
地上界を支配する野望を持ち、人間をこくごとく食い尽くすつもりだった。
竜王が待ったをかけ、その野望を麗と嵐、劉備玄徳と諸葛孔明に阻止するよう命令し、野望敵わず倒れる。
死ぬに死にきれない幻鐘大王の肉体は108の野望の魂に分裂し、その魂は、各地の曹操猛徳、董卓、袁紹といった有力者のもとへ飛んでいった。
これにより、地上界は欲望で溢れることになる。
玄徳の体内にも入ろうとしたが、彼は自力でそれを阻止した。
via あおあお
曹操 猛徳(そうそうもうとく)
洛陽に住む騎都尉(きとい)。
父は大尉の位を一億銭で買ったという富豪。
5年前に、竜王の娘嵐とは知らずに、死病にとりつかれたという女と交わる。
そのときの曹操の望みは、天下の掌握だった。
のちに、幻鐘大王の野望の魂が体内に入り、天下取りに動き出す。
父は大尉の位を一億銭で買ったという富豪。
5年前に、竜王の娘嵐とは知らずに、死病にとりつかれたという女と交わる。
そのときの曹操の望みは、天下の掌握だった。
のちに、幻鐘大王の野望の魂が体内に入り、天下取りに動き出す。
via あおあお
呂布 奉先(りょふほうせん)
西洋人の血が流れているため、栗色の目、黄金の髪をしている。
呂布も野望の塊を受けた者であり、南へ向かえという声を聞いている。
母が死んだため妹の貂蝉(ちょうせん)とともに、五原から叔父の丁原(ていげん)のもとへ家来になるために向かっていた。
途中で都から逃げ出した天子とその弟に出会い、これを保護したことによって運命が変わる。
妹の貂蝉の「自分の道は自分で切り開かなければ…」という画策を聞き入れ卑劣な丁原を切り、董卓の元へ入る。
天下屈指の豪勇であり関羽雲長、張飛翼徳を同時に相手し、互角の戦いをする。
呂布も野望の塊を受けた者であり、南へ向かえという声を聞いている。
母が死んだため妹の貂蝉(ちょうせん)とともに、五原から叔父の丁原(ていげん)のもとへ家来になるために向かっていた。
途中で都から逃げ出した天子とその弟に出会い、これを保護したことによって運命が変わる。
妹の貂蝉の「自分の道は自分で切り開かなければ…」という画策を聞き入れ卑劣な丁原を切り、董卓の元へ入る。
天下屈指の豪勇であり関羽雲長、張飛翼徳を同時に相手し、互角の戦いをする。
via あおあお
楼桑村のワラジ売りをしており、素行不良の少年だった。
ある日、死病にとりつかれたという姉妹がおり、妹の嵐を引き取ろうとすると、村人から追い出されることに。
石を投げられ怒った妹の嵐が姿を現し龍に変身し天へ登ろうとしたところを背中に飛び移り天へ向かう。
そこには竜王の住む黄金宮殿があった。
劉備はそこである条件を満たし人間界一豪胆な男になる。
地上に戻ると、考え方や顔つきも変化していた。
豪傑の関羽雲長と張飛翼徳と出会い義兄弟となり、天下のために反乱を鎮めようと動き出す。
のちに、黄巾族5万の兵の中に単騎で攻め込み、大将と副将の首をはねており、関羽、張飛に負けないほどの豪傑ぶりを発揮する。