本作成功の要因である二人の俳優の名演!
本作がこれほどのトンデモ回でありながら、素晴らしい内容を保っていられるのも、二人のゲスト出演者、室田日出男と新井茂子の名演による所が大きい。
後の東宝作品における岸田森の和製ドラキュラとは違い、室田日出男のドラキュラはクリストファー・リー版を基礎としながら、ベラ・ルゴシ版ドラキュラの品位も忘れていない。正に和製ドラキュラのベスト候補だと言えるだろう。
ドラキュラから一転してナチス将校の軍服姿になっても、その迫力と違和感の無さは見事!
もう一人の立役者、朝子を演じた新井茂子は、放送当時26歳。東映ニューフェイスで同期の千葉真一との共演作も多い。
吸血鬼と化してからの彼女の演技は、正に絶品!
佐藤肇監督の独特の演出もあって、本当に怖い!
子供の頃に見たら、確実に夜寝られなくなるレベルだ。
佐藤肇監督の独特の演出もあって、本当に怖い!
子供の頃に見たら、確実に夜寝られなくなるレベルだ。
「吸血鬼ゴケミドロ」の佐藤肇監督が、やりたい放題やった本作!
さて、この素晴らしすぎる脚本と異常に怖い演出を担当したのは、あの普及の名作「吸血鬼ゴケミドロ」を撮った佐藤肇監督&高久進の名コンビ。
1968年の8月に公開された「吸血鬼ゴケミドロ」からちょうど一年後、1969年に放送されたのがこの第77話「人喰い人間現わる」と言うわけだ。
しかし、そもそも何でナチスのヒットラー復活計画に、ドラキュラやモンスターが絡むのか?
この画像の様に、目元にライトを当てている点を見ると、どうやらベラ・ルゴシ版ドラキュラも参考にしているようだ。