一条 武丸
「魍魎」九代目統領。乱校の2年A組。「鏖(みなごろし)の武丸」「狂い屋」の異名を持ち、不良ばかりの乱校の生徒ですらその名を口にするのも恐れられている。正門前に他の生徒の進路を遮る様に単車を駐車できるのも彼だけである。不用意に目を合わせただけで殺られるとまで言われる。喧嘩でも容赦がなく、アキオを一撃で沈めるほどの力を持ちながら凶器の使用も躊躇せず、ツルハシや大ハンマー、果てはバス停の標識まで武器として振り回す。更に、一定のダメージが与えられると、白目が剥き出しとなり"キレ"て、痛覚がなくなる上に攻撃力が倍増、周囲の生き物を無差別に攻撃する。作中最大の恐怖の存在だが、唯一本気で心配してくれている中村雛子には心を開いている節があり、彼女の忠告はある程度聞き入れている。ダーツや射撃ゲームも得意で、高得点を出している描写がある。単車の勝負には興味がないのか、主だった活躍はなかったが、慈統とのタイマン後に何かに目覚めたのか"レーサーなみのテク"で走った。父親は大企業「一条グループ」の会長で、武丸の不祥事にある程度の便宜を図っている様子。父親が経営するバー「キャロル」のマスター、タツさんには「ワカ」と呼ばれている。
癖はコンクリートの壁に唾を吐くこと。基本的に自分の配下以外の者は敵だが、中でもマー坊とは犬猿の仲で、昔、彼に折られた鼻は、治療した今でも疼く。
愛車は旭日旗カラーのロケットカウルを備えたGSX400FSインパルス。
「夜叉神」
鰐淵 春樹
「夜叉神」第19期総会長。乱校3年D組。音速の四天王の一人。1000人を超える族の総会長であり、他の族にも強い影響力を持つ。「半村誠追悼集会」や「増天寺ライブ」等の主催者にもなった。18歳と思えぬ貫禄に加え、自制心も持ち合わせており、彼はあくまでもチームを"走り屋"でありたいと考えている。その容貌はいつも薄いサングラスをかけており、萌子とお揃いで左耳に3連ピアスをつけている。最終回の全面戦争には参加しなかった人物(小説ではその真相が明かされている)。
愛車はブルーメタリックの280Zと、Z1000Jのカウルなしローソンレプリカ仕様(通称「ジェイソン」)。
「獏羅天」
「獏羅天」の"龍神"。「セロニアス」という洗礼名(ミドルネーム)を持つ。いつも龍神のコートを着ており、かつてはヒロシ、キヨシと合わせて“三鬼龍”と呼ばれた。「獏羅天の切り裂き魔」、「顎の時貞」の異名があり、タイマンでは誰も勝てないぐらい強い、と緋咲に評される。また、16歳にしてギターのプレイは超一流(イングヴェイ・マルムスティーンやジョー・サトリアーニクラスのレベルだった模様)で、ジミ・ヘンドリックスを敬愛している。極端に飽きっぽく自己中心的な性格の為、一時期は勝手にチームを離れ、しばらく「龍神」というロックバンドの下で音楽の世界に専念していた。その後、またチームに戻るも、その行動から彼の属していた特攻隊と本隊との確執を生み、仲間に裏切られることもあった。
実家は死の商人。日本人の父親とハーフの母親を持つ(クォーター)。褐色の肌と白金の髪、赤い瞳という身体的特徴を持つ。両親は共に米国の暴動で亡くなっている。それらを含む様々なことがトラウマで、かなり不安定な精神状態の持ち主(時貞の台詞は登場人物中で最も意味不明で、よく宮沢賢治の詩を好むんで口ずさむ)であったが、"兄弟(ブロウ)"と呼ぶヒロシとキヨシとの和解や、拓との交流によって心が解放される実感を得る。「増天寺」でのライブで、ジョー・サトリアーニの曲「フレンズ」を弾き、拓に捧げた。しかしライブ直後、横浜ベイブリッジで事故に遭い、帰らぬ人となってしまう。マブダチの拓には紅玉緋色の"SADOWSKY"のギター、単車"悪魔の鉄槌"、飼い犬の"ボルゾイ"アービィとルーファスを託した。
"兄弟(ブロウ)"ではないがロックンロールがわかる「麓沙亜鵺」の緋咲とは中学の頃の旧友で、彼が拓に敗北を喫したことを知り、一時は拓に強い怒りを見せていた。また、恋人の優理とは中学からずっと付き合っていた。
愛車はノートンタイプのタンク、シングルシートとハーレーダビッドソン用も製造している部品メーカー ルシファーズ・ハンマーのピストンとシリンダーを執事の桧原に組ませた"悪魔の鉄槌(ルシファーズ・ハンマー)"と呼ばれるヤマハ・SR。
那森 須王が大好きです!!!! pic.twitter.com/OiuaMsuKIh
— 清野 諒 (DJ Lily) (@ryooou7780) October 4, 2016
元「獏羅天」で音速四天王の一人
元「獏羅天」。倫子の双子の兄で音速の四天王の一人。土方から誠とともに"スピードの向こう側"を聞かされ、その領域に魅せられる。十五代「獏羅天」からナツオ率いる六代「爆音小僧」に移籍するも、半村誠の死後単身オーストラリアに渡り、単車のレースに興じるようになる。その後インドネシアを経て日本に帰国すると、以前とはかけ離れた現状に激昂し、一人で「獏羅天」を再興する。最終的には、湘南での拓との単車勝負に敗れたことを契機に、土方と共にレースの世界へ。レーシングチーム獏羅天を結成する。龍也には非常に嫌われているが、「爆音小僧」のメンバーには憧れの目で見られており、多少の衝突を含むも比較的良好な関係。特に、拓には「爆音小僧」時代の伝説の"不倶戴天"仕様の特攻服を渡した。
愛車は、黒とゴールドメタリックに塗り分けられた、超どシャコのCB750K2。
「極悪蝶」
🙌1日1ヤンキー🙌
— ズンズンポイポイ ・ロックキッズ太朗 (@zp_rk) August 7, 2018
特攻の拓・慈統享介
湘南極悪蝶二代目頭‼️
ただ、ただ、、、
恐すぎ、、、💦ガクブル pic.twitter.com/2bdvx6zAl1
「極悪蝶」二代目頭
「極悪蝶」の二代目頭。初登場時はなで肩で線が細い体格であったが、再登場時はゴツい体に変貌を遂げ、その体躯と怪力から「ゴリラ」と呼ばれたこともある。常に薄いサングラスをかけている。大珠とは小さい頃の幼馴染で「亨ちゃん」と呼ばれる間柄。年下の那智には目をかけ幹部として扱っている。湘南に強い拘りがあり、”湘南の族を知ったかぶった奴”に激怒する。
「麓沙亜鵺」
「麓沙亜鵺」の十一代目頭。「外道」の秀人の天敵。秀人に砕かれた左拳には“鉄のプレートとボルト”が入っており、強力なパンチを放つ。自分の顔に血がつくと逆上する。天羽とは同じ中学で、当時、当初は敵対していたが、時貞に命を救われたことや、ロックンロールを趣味に持つこととあいまって、友人になった。尚、当時からの天羽の彼女の優理とも交流がある。愛用のたばこはジョーカー。天羽の魂であるギターを自分ではなく拓が受け取ったこと、そして彼が事故死したことに激情を抱き、悔しさを心に乗せたまま、拓とタイマンを張った。その後は八尋に捕らえられた拓を救出するなど敵対心はなくなった。キャラクターのビジュアルモデルは、マガジン連載当時のX JAPANのhide。
愛車はチェリーピンクのZ400FX。
「美麗」
特攻の拓で一番かっこいいのは一色大珠だと思う pic.twitter.com/n9K82eR1xz
— にくた@メルル (@nikuta_meru) April 29, 2015
初代「美麗」頭
初代「美麗」の頭。地元、横須賀の「私立純心学園高校」の1年だったが、相賀の襲撃により横浜の「県立正明高校(ケンショー)」に転校。秀人には"悪霊"、阪田には"魔人"と評される。右腕に"双頭の蛇"、左腕に"龍"、背中には"梟"の刺青をしている。以前からドラッグの常習者だったが、天羽のライブに触発され"龍の道"を求めるようになった彼は「呪術師(メディスンマン)」を名乗る老人に特別な薬を施してもらい、その世界の片鱗を垣間見る。しかし、薬の副作用として頻繁に"ノイズだらけのTV"の幻覚に悩まされるようになってしまい、苦しむことになる。拓や倫子と出会ってドラッグを止める。幼い頃に愛犬を亡くしたショックから"死"という言葉に過剰に反応する。慈統の幼馴染。
愛車はZ400GP(倫子の単車だがいつも乗っていた)とヤマハ・RD400。