ピチカートファイブ、フリッパーズギターなど渋谷系と呼ばれた音楽を当時のPV動画で復習
2015年9月15日 更新

ピチカートファイブ、フリッパーズギターなど渋谷系と呼ばれた音楽を当時のPV動画で復習

1990年代前半に流行したJ-POPのジャンル「渋谷系」。渋谷系とは何だったのか?当時の代表アーティストのPV動画を中心に確認していく。

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渋谷系と言われた音楽とは?

渋谷系とは、1990年代前半に流行したJ-POPの1ジャンルである。主に渋谷(渋谷区宇田川町界隈)が流行の発信地として機能したためこの名前がつけられた。
サウンドやビジュアル面において、1960年代~1970年代の洋楽やデザイン、邦楽では大滝詠一・山下達郎などの「ナイアガラ系」に多大な影響を受けたものが多いのが最大の特徴。

ギターポップやエレクトロポップなど、お洒落でかわいいポップ音楽をイメージする向きもあるが、一方でEL-MALOなどゴリゴリのオルタナティブロックや、暴力温泉芸者やコーネリアスなどノイズミュージックなどもあり、音楽のジャンルとしてひとくくりにするのは不適当でもある。

代表的なバンドとして、ピチカート・ファイヴ(小西康陽・野宮真貴)、フリッパーズ・ギター(小山田圭吾・小沢健二)、オリジナル・ラブ(田島貴男)、スチャダラパー、東京スカパラダイスオーケストラなどが挙げられる。

それぞれのバンドに代表曲は存在するものの、それによって音楽界の主流になる事無く消えていった。しかし、いわゆるミーハー層よりも玄人層に受けの良いバンドが多く、後のミュージシャンに多くの影響を与えている。

フリッパーズ・ギター(The Flipper's Guitar)

1989~1991年。
小山田圭吾、小沢健二の二人組。結成当時は五人組みだった。渋谷系として人気絶頂の時(1991年10月に解散)に突然解散した。

Flipper's Guitar - 恋とマシンガン (Young, Alive, In love) - YouTube

ピチカート・ファイヴ(PIZZICATO FIVE)

1984~2001年
小西康陽による音楽性のみならず3代目ボーカルである野宮真貴のルックス・ファッション面でも評価が高かった。
その活動はアメリカやイギリス、フランスなどの欧米諸国にまで及び、ミック・ジャガーがピチカート・ファイヴのファンを公言していた。

Baby Portable Rock - Pizzicato Five - YouTube

オリジナル・ラブ(ORIGINAL LOVE)

1986年~
結成当初は4人、メジャーデビュー時は5人のバンドだったが、1995年以降は田島貴男のソロユニット。田島貴男は1988年、ピチカートファイブの2代目ボーカリストとして加入。加入当時既にオリジナル・ラヴで活動していたため、これと掛け持ちする形になった。1990年に脱退。
田島自身は渋谷系と言われることを嫌っており、1994年7月のライブでは「俺は渋谷系じゃない!」と叫んで話題となった。
2011年、20周年を機にオリジナル・ラヴと表記していたのを、“ヴ”を“ブ”に変更し、“オリジナル・ラブ”と変更した。

ORIGINAL LOVE(オリジナル・ラブ)/接吻-kiss- - YouTube

カヒミ・カリィ

1990年~
ウィスパーボイスと女性的かつ挑発的な歌詞が特徴。
渋谷系のプリンセスと呼ばれていた。
ジャンルを問わず多数の歌手とコラボするなど、幅広く音楽活動を行っている。

Humming Ga Kikoeru - Kahimi Karie - YouTube

カジヒデキ

1996年~
デビュー時からスウェーデンのミュージシャンらとの親交を温め、多くのアルバムをタンバリン・スタジオなどでレコーディング。スウェディッシュ・ポップスを日本に紹介、広めることに一役買う。

夏物語 Here Is Our Street(M.V.) / カジヒデキ - YouTube

スチャダラパー

Bose、ANI、SHINCOの3人からなるラップグループ。1990年デビュー以来、ヒップホップ最前線でフレッシュな名曲を日夜作りつづけている。
1994年、小沢健二と共演した「今夜はブギーバック」が50万枚を超える大ヒットとなった。
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