小山田圭吾が五輪開会式の音楽を担当することが明らかに!
フリッパーズ・ギターの元メンバーで、現在はソロユニット・Cornelius(コーネリアス)として活動する小山田圭吾(52)がこのたび、東京オリンピック・パラリンピックの開会式の音楽を担当することが明らかとなりました。
第一報はこちらです!
オリンピック・パラリンピック開会式の音楽監督をFPM田中知之が担当、作曲メンバーに小山田圭吾https://t.co/AR1qSyTbk7#Tokyo2020 pic.twitter.com/y5dFYJGQDr
— 音楽ナタリー (@natalie_mu) July 14, 2021
7月23日のオリンピック開会まで残り1週間あまりというタイミングで行われた、サプライズとも言えるこのたびの発表。東京オリンピック・パラリンピックの開会式・閉会式を担当するクリエイティブチームのメンバーの一員として小山田の名前が挙げられると、SNS上では「フリッパーズギター懐かしい」「クイックジャパンを思い出した」「ROCKIN'ON JAPANのインタビューを思い出した」といった、90年代における小山田の活動を思い出す声が続出しています。
小山田圭吾の五輪起用で思い出す!90年代半ばにおける「クイック・ジャパン」
小山田圭吾と言えば、90年代にフリッパーズ・ギターやコーネリアスといった音楽活動のほかに、サブカルチャー雑誌「クイック・ジャパン(Quick Japan)」などに積極的に登場していたことでも知られています。クイック・ジャパンとは1994年に太田出版が創刊した雑誌であり、1996年には「新世紀エヴァンゲリオン」にいち早く注目したり、2004年には当時まだ無名だった「水曜どうでしょう」を大々的に特集したりと、流行に対するアンテナが非常に高いサブカル雑誌の雄として有名です。ここでは、同誌が90年代半ばに特集していた内容について軽く振り返っておきましょう。
Vol.3(1995年7月発行)
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1995年7月発行のVol.3では、当時社会を震撼させていたオウム真理教に関連し「ぼくたちのハルマゲドン」を全力特集。「サルでも描けるまんが教室」の原作者として知られる竹熊健太郎による「なぜおれはオウム真理教に入信しなかったか」といった企画や、「村上清の“いじめ紀行”」の第1回ゲストとして小山田が登場し「学校でウンコするとかっていうのは、小学生にとって重罪じゃないですか?」と、我々にもなじみ深い小学校における暗黙のルールについて切り込んでいました。
Vol.4(1995年10月発行)
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1995年10月発行のVol.4では、特集「みんなの涅槃 “ニルヴァーナ”は、どこに?」の一環として、「完全自殺マニュアル」が爆発的ヒットを記録していた鶴見済による「涅槃への道」、電気グルーヴのメンバー・石野卓球へのインタビュー「テクノと涅槃」、さらには前号に引き続きオウム真理教関連の特集が見られました。また伝説の筋肉漫画「聖マッスル」にいち早く着目し、特集しています。
Vol.5(1995年12月発行)
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1995年12月発行のVol.5では、「拝啓・小沢健二様もしくは……どーしちゃったのさ、オザケン!?」と題し、フリッパーズ・ギターで小山田の相方であった小沢健二を総力特集。小沢が音楽的に影響を受けたであろうレコードなどを特集していました。また小山田による30000字におよぶ“謎のレコード屋”潜入ルポも掲載されています。
Vol.6(1996年2月発行)
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1996年2月発行のVol.6では、映画「デボラがライバル」などがヒットする前の吉川ひなのの特集「吉川ひなのin夢の島熱帯植物園」や、サブカル界隈で有名なノイズユニット・暴力温泉芸者への30000字インタビューなどを掲載。さらに、“消えたマンガ家”としての冨樫義博にいち早く注目し、「冨樫義博『幽☆遊☆白書』の場合」を掲載していました。
このように、時には社会的に際どい内容を積極的に攻めていたクイック・ジャパンですが、2021年7月現在も刊行を続けており、爆笑問題が表紙を飾る最新号はVol.156に到達しています。サブカル雑誌の雄として、長年の間君臨しているクイック・ジャパンの今後の展開に期待しましょう!
このように、時には社会的に際どい内容を積極的に攻めていたクイック・ジャパンですが、2021年7月現在も刊行を続けており、爆笑問題が表紙を飾る最新号はVol.156に到達しています。サブカル雑誌の雄として、長年の間君臨しているクイック・ジャパンの今後の展開に期待しましょう!