【水泳】ソウル五輪100メートル背泳ぎで金メダルを獲得した鈴木大地のエピソード
2016年11月25日 更新

【水泳】ソウル五輪100メートル背泳ぎで金メダルを獲得した鈴木大地のエピソード

1988年、ソウル五輪100メートル背泳ぎで日本競泳陣16年ぶりの金メダルをもたらした鈴木大地。特徴的なバサロ泳法や金メダル獲得への作戦などエピソードを紹介。

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現役引退後、コロラド大学ボルダー校にて客員研究員。その後、ハーバード大学水泳部のゲストコーチ(日本オリンピック委員会派遣)を務めるなどし、米国に長期駐在。米国その他海外に向けて積極的に活動範囲を広げ、見聞を広める。

2000年3月 日本に帰国。同年、母校である順天堂大学講師および同大学の水泳部監督を務める。
同年 ジャパンオープンウォータースイムに監督として来場した。順天堂大の東翔が優勝したことにより、自身初日本一の監督となった。

2007年 順天堂大学医学部より健康関連イベント参加者の生活習慣と健康状態に関する研究をテーマにした分析で博士号取得。オリンピック金メダリストで博士(医学)の学位を授与されたのは、ソウル五輪レスリングフリースタイル52kg級金メダリストの佐藤満に次いで日本では2人目である。
最近は話題のメタボリック症候群と運動習慣に関する研究論文を発表しているほか、ベリーダンスと女性の健康など運動と健康に関する調査研究を行っている。

2009年 日本水泳連盟の理事に選出される。同年4月1日より、競泳委員会の委員に加え、オープンウォーター、生涯スポーツ、及び日本泳法の統括責任者となる。

2010年1月 世界アンチ・ドーピング機構のアスリート委員会委員に選出される。

2013年に日本オリンピック委員会アスリート委員会委員を退任、日本水泳連盟会長、日本オリンピアンズ協会会長に就任。
40代の若さで競技団体のトップに就任するのは、2006年に41歳で日本スケート連盟会長になった橋本聖子氏以来。

2015年10月1日、スポーツ庁初代長官に就任!

政府は2015年9月11日午前の閣議で、スポーツ庁の初代長官に、ソウル五輪水泳金メダリストで日本水泳連盟会長の鈴木大地氏(48)を充てる人事を決めた。

スポーツ庁は、これまで関係省庁にまたがってきたスポーツ行政を一本化し、文部科学省の外局として10月1日に発足する。
2020年の東京五輪・パラリンピックに向けた準備や選手強化、スポーツ普及・振興など、スポーツ行政の「司令塔」の役割を担う。

初代長官について、下村博文文科相は、「スポーツに精通し、統治能力も備えた人材」が望ましいとし、民間からの人選を進めていた。日本サッカー協会最高顧問の川淵三郎氏(78)や柔道の五輪金メダリスト山下泰裕氏(58)の名前もこれまで挙がっていた。

決め手となったのは水連(日本水泳連盟)を立て直した手腕。
日本水泳連盟会長として選手強化のみならず普及や振興にも力を入れ、地方にも頻繁に足を運び、積極的にスポンサーを獲得。
就任時に年間1億5000万円の赤字だった業績が、2年間で1億5000万円の黒字に改善した。その手腕も評価された鈴木氏には「水連の統治は安定感がある」との自負もあった。

日本水連関係者は日本オリンピック委員会(JOC)会長としてスポーツ界に貢献した故・古橋広之進氏の名前を引き合いに出し、「スポンサーの関係者がみんな、大地と一緒の写真に写りたがる。こんなことは古橋さん以来なかったこと」と話す。

菅義偉官房長官は閣議後の記者会見で、鈴木大地氏について「スポーツ全般に関して、優れた高い実績と識見を有する。スポーツ行政の顔として大きく活躍するのを期待する」と語った。
記者会見をする鈴木大地

記者会見をする鈴木大地

鈴木大地は9月11日、国民体育大会の水泳競技が開かれている和歌山市で記者会見を行ない、「スポーツの持つ力を、全国民の皆さんにご理解いただけるように努力していく。少しでも貢献できるよう頑張りたい」と抱負を述べた。

鈴木大地 スポーツ庁長官就任記者会見の一問一答

--就任を決断した理由は

 水泳人ではあるが、その前に日本人。スポーツ界に少しでも貢献できるよう、守備範囲を広げるために決断した。

 --優れたリーダーシップが評価されている

 すべてに対して最初からスペシャリストになることは難しい。(各分野に)優秀な人材がいるので考えをぶつけていきたい。いろんな方との協力が大事になる。

 --スポーツ界をどう変えていきたいか

 強化だけではいけないが、5年後には東京五輪がある。スポーツ界全体の強化が進むようサポートしたい。何かを変えるということではなく、より推進していきたい。

 --自分のスタイルとは

 明るく、楽しく、元気よく、しっかりと。スポーツが持つ力を全国民に理解していただけるように努力する。

 --48歳という若さで長官に就任する

 昔は人生40年といわれていたし、自分では意識していない。ただ、周りから(年齢のことを)言われるので、若さをアピールしながら頑張っていきたい。
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