ヴァル・ヴァロ OVA『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場
MRX-009 サイコガンダム
サイコガンダム
ティターンズのニュータイプ専用可変モビルアーマー (TMA) である。地球連邦軍のニュータイプ機関・ムラサメ研究所が開発した、強化人間専用の機体。
外見はガンダムタイプそのものだが、内部システムは完全に別物でジオングなどを参考にしており、コクピットもジオングと同様に頭部に存在する。サイコミュ・システムを小型化できなかったため、やむなく機体サイズもシステムに合わせて設計されており、初登場時点における他のモビルスーツ (MS) に比べると2倍以上の巨体となった。
頭頂高 40.0m
本体重量 214.1t
全備重量 388.6t
作中の敵側勢力である地球連邦軍特殊部隊「ティターンズ」の所属機で、人型の「モビルスーツ」(MS)形態への変形機構を備えた可変機。MS形態時の全高は40メートルに達し、標準的なMSの倍に相当する巨体を持つ。
人工「ニュータイプ」である強化人間による操縦を前提としており、「サイコミュ」と呼ばれる特殊インターフェイスで制御される強力な武装を多数備えている。劇中では、女性の強化人間である「フォウ・ムラサメ」が搭乗し、主人公「カミーユ・ビダン」が所属する反地球連邦組織「エゥーゴ」の前に立ちはだかる。
武装は腕部をはじめとした多数のビーム砲と、モビルフォートレス形態でも使用可能な腹部の3連装拡散メガ粒子砲。シールドは変形時のオプションに留まり、Iフィールドによってビームを遮断する。なお、近接戦闘に対応するための可変機であるにもかかわらず、近接戦闘時の白兵戦用装備は用意されていない。火力も防御力も圧倒的だが、機体サイズが大きいために機動性は通常のMSよりかなり劣る。また、MS形態時の操縦席の位置が高いこともあり、MS形態時に足を爆破されるとパイロットに多大な危険を及ぼす欠点がある(小説版)。ただし、モビルフォートレス形態ではベースジャバーに乗ったガンダムMk-IIを捕まえるなど(劇場版)、機敏でもある。
(出典:Wikipedia)
サイコガンダムのパイロット:フォウ・ムラサメ
フォウ・ムラサメ
また富野由悠季監督による小説版などにおいては20代前半、もしくは20歳前後を思わせる描き方が成されている。一年戦争で戦災孤児になり、ムラサメ研究所に引き取られた。フォウ・ムラサメという名は、「強化」のため、自身の過去の記憶や本当の名前すら失った彼女にムラサメ研究所が便宜的に与えた仮の名であり、ムラサメ研究所の4(four)番目の被験体という意味である。本当の名前は未だ明らかになっていない。薄いエメラルド色の髪が特徴。
サイコガンダムと共に実戦参加した際、ティターンズに功績を上げれば記憶を返すと言い包められ、ホンコン・シティにおいてカミーユ・ビダンの乗るガンダムMk-IIと戦う。しかしカミーユと何度か会う中で心を通わせ、心の底から素直になれたカミーユのひたむきな言葉はフォウに届き、カミーユが宇宙に戻らなければならないことを知ると、ガルダ級大型輸送機スードリに搭載されていたシャトル用ブースターを独断で射出、ガンダムMk-IIを宇宙へと送る。
そしてスードリの爆発に巻き込まれ死亡したと思われた。なお劇場版では、ブースター射出を止めようとしたベン・ウッダーの銃撃で死亡したため、後述のキリマンジャロでカミーユと再会するシーンは描かれなかった。
その後、エゥーゴとカラバによるキリマンジャロ基地の攻撃作戦の際、地上に降りてきたカミーユの前に、サイコガンダムの2号機と共に現れる。
以前より強化が進んでおり、カミーユの説得に応じつつも戦火を目の当たりにして豹変。サイコガンダムに乗り戦闘を始めるが、カミーユの必死の説得によって心を取り戻す。しかし、Ζガンダムを狙ってジェリド・メサの乗るバイアランが攻撃してきた際、身を挺してカミーユをかばって盾となり息を引き取る。
敵に利用され続けながら健気に生き、想いを寄せた彼女の死は、カミーユの心に大きな傷跡を残すこととなり、この一部始終を見ていたアムロ・レイとシャア・アズナブルには、ララァ・スンの死という7年前の苦い記憶を想起させた。
最終回では、パプテマス・シロッコとの最終対決においてカミーユの呼びかけに応じ、彼と同化した死者の思念として登場した。
(出典:Wikipedia)
サイコガンダムのテレビアニメ『機動戦士Ζガンダム』での活躍シーン
サイコガンダムの劇中での活躍
2号機はキリマンジャロ基地防衛隊に配備され、基地攻略に赴いたカラバの部隊を相手に圧倒的な性能を見せるが、バイアランの攻撃からΖガンダムを庇った際にコクピット内のフォウが死亡し、活動を停止する。その後、ティターンズによって回収され、解体を経てサイコガンダムMk-IIへ改修された。
劇場版『機動戦士Ζガンダム』では1号機のみが登場。スードリ特攻の際にフォウが死亡するため、2号機は登場しない。
(出典:Wikipedia)
一年戦争末期にジオン公国軍が開発したMAで、ビグロに既存のMAの長所を取り入れた発展型である。
この機体は謎となっていたMA-05 ビグロとMA-08 ビグ・ザムの間を埋める「MA-06」の型式番号を有し、デラーズ紛争の詳細が判明したことに伴いその存在が明らかになった。
MA-05をベースにしたテスト機YMA-06は月面での戦闘も考慮にいれた改修がおこなわれ、グラナダで研究が続けられている新機軸の兵装を多く盛り込んだ機体となった。だが一年戦争での実戦投入は確認されていない。3機の試作機が製造されたといわれる。
センサーユニットはモノアイ式を採用し、その後方にコックピットを有する。また、3基のランディングギアによって着陸を行う。月ならば垂直離着陸が可能であるが、地球でも可能かはわからない。本機は被弾形始に優れたフォルムと分厚い装甲を持ち、Iフィールド無しでビームライフルを無効化した数少ない機体である。さらに機体各部に姿勢制御バーニアを有し、後部の3基のスラスターによってビグロ以上に高い機動性を発揮した。
劇中に登場した機体は元ジオン兵ケリィ・レズナーが密かに整備していた機体のみであるが、出自は不明。ケリィは一年戦争中に左腕を失っており、右手のみで操縦できるようアビオニクスの改造を行っていた。一時ケリィの許に身を寄せていたコウ・ウラキの協力もあって改修は成功する。だがシーマ・ガラハウに裏切られてデラーズ・フリート入りを果たせなくなったケリィは、月面都市フォン・ブラウンを人質にしてガンダム試作1号機フルバーニアンに一対一の「決闘」を強要。
ヴァル・ヴァロは激闘の末にクローアームでガンダムを捕獲。ケリィも「ヴァル・ヴァロだぞ!」と勝ち鬨の声を上げるが、コウが咄嗟の判断で下半身を分離した事により脱出され、ビームサーベルによって撃破される。脱出装置は搭載されていなかった為、ケリィは本機と運命を共にした。なお、劇場版『ジオンの残光』では、コウが本機の改修を手伝うシーンは残っているものの、決闘の場面は丸ごとカットされている。