うずまきの魅力・伊藤潤二の美しくもグロテスクな世界に浸ろう
2015年9月15日 更新

うずまきの魅力・伊藤潤二の美しくもグロテスクな世界に浸ろう

日本のホラー漫画家、伊藤潤二。 カルト的な人気を誇り、作品は 映像化もされています。 そんな伊藤作品の中でも世界観の 妖しさでは随一のうずまきについてまとめてみました。

14,214 view

ジャパニーズホラー漫画の異端児・伊藤潤二とは

伊藤潤二は日本のホラー漫画家です。
カルト的な人気を誇り、その美しく不思議でグロテスクな
世界観は観る人を魅了します。
http://sociorocketnews.files.wordpress.com/2012/01/0012.jpg?w=580&h=385 (545562)

伊藤 潤二(いとう じゅんじ、1963年7月 - )は、日本の漫画家。
代表作は『富江』シリーズ、『うずまき』、『首吊り気球』、
『ミミの怪談』など。

岐阜県生まれ、中津川市在住。保育園児の頃から、楳図かずお、
古賀新一らの怪奇マンガに熱中し、自らも怪奇マンガを描き始める。
映像化された作品も多い。

美しさ、グロテスクな世界観・うずまきの魅力

伊藤作品に含まれている美しさ、グロテスクな世界観、奇抜な
アイディアが表現されている作品が、1998年発表のうずまきです。

各エピソードが絡まり合い、思いもよらないエンディングまで
静かに読者の脳内に侵食していきます。
読後のなんとも言えない不快感が中毒性を高めています。
http://horror2.jp/files/2014/10/f2790c10f62b9f439d50198480ebcb6d.jpg (545566)

作品の世界観が表現された素晴らしいイメージ画
うずまきや螺旋は、古来よりその形から拡散する運動性、中心部への
注目性、円の持つ循環性などからシンボルや芸術のモチーフとなり、
同時にその機能的な形から機械的な用途でも用いられている。

また、人工物のみでなく自然界にもうずまき、螺旋の型を成すものは
非常に多い。このうずまきの持つ神秘性をテーマに独自の世界観を
持って描かれた作品。
ホラー漫画としても、繊細な画力とその独自の世界観によって
上質な不気味さを出している。

あらすじ
呪われた土地、黒渦町に住む女子高生・五島桐絵とその恋人・
斎藤秀一の周りで起こる禍々しい惨劇、怪奇現象。
そして、これらの異変はすべてうずまきと関連があった。
時間と共に徐々に現実と乖離し、捩れ歪む黒渦町。
呪いが収束するその中心にあるものは…。
http://i.imgur.com/NU40gSb.jpg (545568)

主人公・五島桐絵

桐絵を中心に様々なエピソードが語られます。
伊藤作品に共通するポイントですが、女の子が
本当に可愛く描かれています。

作画の美しさも伊藤作品の魅力。

少しだけ作品の雰囲気を見てみましょう

http://comic-twitter.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_ff9/comic-twitter/img486.jpg?c=a2 (545570)

こんなシーンは誰も考えつかないでしょうね。
http://livedoor.blogimg.jp/thedeb/imgs/0/7/07ae67a3.jpg (545571)

どうしてこうなった
http://livedoor.blogimg.jp/thedeb/imgs/6/8/688ae856.jpg (545572)

作品全体に流れるどうにもならない雰囲気。
もう飲み込まれてしまっている、変えることのできない
終わりの予感が美しい画とともに紡がれています。

ただのグロホラーに終わらないうずまきの魅力に
酔いしれてみてはいかがでしょうか。

映像化もされています

http://penjyu.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_62a/penjyu/130361629_1.jpg?c=a0 (545575)

雰囲気は良い感じです。

作品については、実際に確かめてみてください……
同時上映は『富江 replay』。
監督のヒグチンスキーは本作が劇場作品初監督となる。
主演の初音映莉子は伊藤潤二作品のファンであり、本作の後も
『押切』や『首吊り気球』などの伊藤潤二原作作品に出演している。

キャスト
(人物名/映画の配役)
五島桐絵(ごしま きりえ)/初音映莉子(幼少時代:仲根紗央莉)
斎藤秀一(さいとうしゅういち)/フィーファン
斎藤敏夫(さいとうとしお)/大杉漣
斎藤雪枝(さいとうゆきえ)/高橋惠子
関野恭子(せきのきょうこ)/佐伯日菜子
丸山千恵/申銀京
石川志穂/三輪明日美
山口満/阿部サダヲ
五島泰雄/諏訪太郎
横田育生/手塚とおる
巡査/でんでん
田村一郎/堀内正美
制作スタッフ[編集]
配給/東映配給
製作年/2000年
監督/ヒグチンスキー
脚色/新田隆男
撮影/小林元
音楽/鈴木慶一、 かしぶち哲郎
主題曲/Do As Infinity 「Raven」
17 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

原作を読んでいてもなかなか見られない!劇場版「うずまき」を予習!

原作を読んでいてもなかなか見られない!劇場版「うずまき」を予習!

ホラー漫画家伊藤潤二さんファンであれば読んだことがあるであろう、代表作「うずまき」は映画化されていたのを知っていますか?あの奇妙でトラウマになってしまいそうな数々のシーンが映像化されているなんて!心の準備もかねて、どんな映画なのかこちらで予習していってください!
mikimini1225 | 21,242 view
【映画】伊藤潤二先生原作ホラー映画「押切」は賛否両論?漫画はすごく面白いです【漫画】

【映画】伊藤潤二先生原作ホラー映画「押切」は賛否両論?漫画はすごく面白いです【漫画】

「富江」や「うずまき」が映画化された伊藤潤二先生の傑作短編「押切異談」その映画が「押切」というタイトルで2000年に公開されました。どのような内容か、原作漫画とともにご紹介します。
成瀬梨々 | 11,099 view
伊藤潤二「富江」殺されても殺されても再生する、殺したくなるほど美しい富江

伊藤潤二「富江」殺されても殺されても再生する、殺したくなるほど美しい富江

ホラー漫画界のプリンス・伊藤潤二先生の、デビュー作にして代表作の「富江」。富江を見ると、男たちは何故か殺したくなるほど愛します。そして殺しても殺しても再生増殖する富江。数多く映像化された「富江」は、どのような作品だったか振り返ります。
成瀬梨々 | 55,284 view
楳図かずお(88)が新作となる連作絵画『JAVA 洞窟の女王』を制作中!「楳図かずお大美術展」で展示される!!

楳図かずお(88)が新作となる連作絵画『JAVA 洞窟の女王』を制作中!「楳図かずお大美術展」で展示される!!

この度、漫画・芸術界の巨匠、楳図かずお(88)が新作となる「連作絵画」を鋭意制作中であることが公表されました。
隣人速報 | 180 view
「UMEZZ ART PROJECT」が始動!東京シティビューにて楳図かずおの展覧会が開催決定!!

「UMEZZ ART PROJECT」が始動!東京シティビューにて楳図かずおの展覧会が開催決定!!

楳図かずおの「芸術性」にスポットを当て、様々な角度から浮かび上がる「楳図かずおの世界」を発信していくプロジェクト「UMEZZ ART PROJECT」が始動しました。
隣人速報 | 239 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト