「富江」
「富江」はほぼ1話完結の読みきりスタイルで、長期に渡りシリーズ化されました。話ごとに、富江以外の登場人物と舞台は変わりますが、毎回、富江と出会った人間は彼女に愛憎を抱き、殺します。しかし、必ず富江は再生増殖します。どのような殺し方をしても富江は不滅です。その富江はどんな殺され方をしてどういう風に再生するのか、後ほどまとめてご紹介します。
富江
本作の主人公。泣きぼくろが特徴の絶世の美女。高飛車な性格で、他人の外見を馬鹿にしたりします。バラバラにして殺されると、そこから新しい富江が生まれます。つまり5つにバラバラにされると、5人の富江が誕生します。「キャビアとかフォアグラとかないの?」は富江の性格を現す名台詞です。名前の由来は「死んだはずだよ、おとみさん」から。
伊藤潤二先生
代表作は「富江」「うずまき」「双一シリーズ」「死人の恋わずらい」などがあります。代表作と言えば、連載作品や長期シリーズを指しますが、伊藤潤二先生は長編だけでなく、短編が非常に秀逸です。「押切異談」「長い夢」「首吊り気球」「隣の窓」など、どれも美麗な絵柄と斬新すぎるアイディア、そしてどこかユーモラスな作風で、ホラー漫画界に新風を吹き込みました。そのことから、ホラー漫画界のプリンスと呼ばれることも。近年では「伊藤潤二のねこ日記 よん&むー」で、怪奇なタッチで猫エッセイ漫画を発表されています。
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デビュー作「富江」(第1話)
こちらが記念すべき、第一作目の富江です。内容は、クラスの生徒と先生全員でクラスメイトである富江を殺し、バラバラにします。ところが翌日、死んだはずの富江が登校します。バラバラにした肉片が再生したのでした。
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富江の特徴
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男だけじゃない、富江に狂わされた女の子たち
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富江の血を注射された女の子たち
黒い男(下)によって、赤ん坊の頃、富江の血を注射された女の子たち。もとは普通の赤ん坊だったのに、成長するにつれ、富江になっていきます。富江同士が出会うと憎み合い、男を操るなどして自分以外の富江を殺そうとします。
まとまって読めるのは文庫版「伊藤潤二恐怖漫画collection」1・2巻、「富江<全>」です。