両側の装甲板の上部が鋭角に尖っている。
耳のレーダーがL字状に曲がっている。
首の後ろに錣のように装甲板がある。
胴体
ヘソの部分に、ネーブルミサイルを発射する五角形の発射口が新設(Zは特に意匠が存在せず、ジェットスクランダーを装着すると、菱形のジョイントが付く。ミサイルパンチも、発射時は何も無い所がスライドして開くのみである)。
腕
外観でなく内部の違いだが、ロケットパンチを発射後、Zはドリルミサイル発射用の丸い穴が見えるが、グレートは三角形で、この部分に武器は終始装備されなかった。
足
スクランブルダッシュによる飛行時のみ、脹脛部分に垂直尾翼が出る。
全体的に見て身長の違いのみならず、Zより手足が長く、スマートなデザインになっている。
マジンガーZの商業的な成功
マジンガーZと比較したグレート・マジンガーの商業的評価
時代背景も影響、マジンガーZほどのインパクトではなかった
続いて夏には新主人公・神竜鉄也とスクランブルナイツが登場する「ゴッドマジンガー」が企画されたが、Zの視聴率が第40話から20%台をキープするようになったため、これも白紙に。
改めて同年暮れ、「グレートマジンガー」の企画書に漸くGOサインが出たものの、Zが30%に迫る高視聴率を獲得した事で放送開始は延び延びになるという複雑な経緯を辿った作品である。
平均視聴率は22.8%を記録し(21%から26%の回が多く、20%を切る事は少なかった。ビデオリサーチ関東地区調べ)、前作の平均22.1%を上回る高い支持を得ていた。しかし本作のメインライター藤川桂介は、「マジンガーZを凌いだとは思いませんでした。毎週、破壊を思うがままにしていた『マジンガーZ』に対し、本作は行き過ぎにブレーキをかける時代がきたため、破壊をつつしむようになり活力が失われたため」と後年語っている。
玩具の売上に目を向けると、本作は「大成功」と呼べるものではなかったようである。本作のスポンサーで関連商品を発売していた、ポピーのキャラクター別売上では1974年度における前番組の『マジンガーZ』の売上が1位に対し、本作は4位。翌1975年度では5位以下とランクインできなかった。
ただし超合金の売れ行きは良かったようで、1974年のクリスマス期にはグレートマジンガーとゲッター2は売り切れが続出したと言う逸話がある。
本作放映以前はテレビアニメの制作本数は減少傾向にあり、辻真先によると「テレビアニメはそのまま死滅の道を辿ったかもしれない」という時期であった。
本作の企画時、巨大ロボットは売れないと判断されたためスポンサーのポピー(現:バンダイ)は乗り気ではなかったが、本作の高視聴率が判明すると商品化に動いた。
本作以降、玩具メーカーがアニメのスポンサーになることが増え、これまで菓子メーカー主導だったアニメは玩具メーカー主導になり、テレビアニメの制作本数が増加する。
当時、東映動画は東映の実写キャラクターの版権も取り扱っており、同社の版権収入は実写9、アニメ1の割合だった。それが本作のヒットによりアニメの方が版権収入が上になった。このように本作は実写優位だった当時の市場環境を覆し、アニメの価値を示した作品である。
本作の玩具を開発した村上克司は、「マジンガーがなければ、この超合金もなく、その後の私もどうなっていたものか。マジンガーには心から感謝しています」と述べている。
主題歌レコードも、日本で70万枚を超える大ヒットになった。このレコードにはオープニング、エンディング以外に挿入歌「Zのテーマ」も収録されている。この曲はもともと主題歌として製作されたが、「曲調が弱い」との理由で没になったものの、出来が良かったのでほぼ毎回マジンガー出撃シーンのBGMとして使用された。この時間帯のアニメ主題歌では『アタックNo.1』と並ぶ売上枚数。