80年代、ジャズ・フュージョンが台頭。今まで、地味な存在だった〇〇〇の超絶プレイが、注目を集め、羨望の的に…
2015年9月15日 更新

80年代、ジャズ・フュージョンが台頭。今まで、地味な存在だった〇〇〇の超絶プレイが、注目を集め、羨望の的に…

70年代アメリカで、ジャズ・ロック、ソウル・ミュージックやラテン音楽の要素を取り入れたクロスオーバーのジャンル、それらを総称して、フュージョンと呼ぶようになりました。そのフュージョンの発展に、最も貢献したのがベーシストです。彼らは、あらゆる奏法を駆使して、フュージョンの新たな可能性を引き出しました。フュージョンならではのグルーブ感を出すために、ハーモニック奏法やスラップ奏法を編み出しました。

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マーカス・ミラー23歳,ロンドンでのライヴです。この若さ、なのにこの風格。ただ者ならぬ雰囲気を醸しだしています。

Marcus Miller w/ Miles Davis "Fat Time" Live 1982 - YouTube

ミュージシャン:
マイルス・デイビス(trumpet)
マイク・スターン(guitar)
ビル・エヴァンス(sax)
アル・フォスター(drums)
ミノ・シネル(percussion)
マーカス・ミラー(bass)

4.マーカス・ミラー

マーカス・ミラー(Marcus Miller,1959年6月14日 - )は、アメリカのベーシスト、音楽プロデューサー、作曲家・編曲家である。ジャズ・フュージョン界にて活躍している。

ウィントン・ケリーの甥。

'77年製フェンダー・ジャズベースをトレードマークに、タッピング奏法、独特のネック寄りのフィンガー・ピッキングなどを駆使し、豊かな表現力と深みを醸し出す。特に、スラップ奏法で他のベーシストに大きな影響を与えた。また、ジャズ、R&B、ファンクなどのブラックミュージックを消化したベースラインやグルーヴ感を伴った演奏が最大の魅力である、世界的スラップベーシストの一人。

プロデューサー、作曲家・編曲家としても非凡な才能を見せ、デイヴィッド・サンボーン、ルーサー・ヴァンドロスらのアルバムをヒットさせている。また、映画音楽、CMなども多数手がける。近年の自身のアルバムには、様々なジャンルの楽曲に我流のテイストを加えたアレンジで多数カバーしている。

ギター、鍵盤、ドラムなども相当な腕前で操るマルチプレイヤーであり、周囲のミュージシャンから”jack of all trades”(なんでも屋)と呼ばれている。特に、高校時代から触れているクラリネットを得意とし、バスクラリネットによるリードとソロは一つのトレードマークになっている。また、ヴォーカリストとしても秀逸である。
そして、80年代にマーカス・ミラーが結成したバンド、ジャマイカボーイズから、ノリノリのダンスミュージック『Shake It Up』を、お聴きください。

Shake it up(1990)

うーん!このノリの良さ、もう、踊るっきゃない。Hey! shake it up, shake it up.

The Jamaica Boys "Shake It Up!" [Soul Train May 5, 1990] - YouTube

ミュージシャン:
バーナード・ライト(keyboards,vocals)
マーク・スティーブンス(vocals)
マーカス・ミラー(bass,vocals)
レニー・ホワイト(drums)

ジャマイカボーイズ

1987年 マーカス・ミラーが、生まれ育った街クイーンズの仲間、バーナード・ライトやレニー・ホワイトらとジャマイカ・ボーイズを結成。セルフ・タイトルでアルバムを発表。
1989年 ジャマイカ・ボーイズの第2作J. Boys発表。以後ジャマイカ・ボーイズ名義のアルバム発表はない。
第5位は、リチャード・ボナ。アフリカの民族音楽をベースにした独特のフレーズが素晴らしい。ハーモニックス奏法で、独自の境地を切り開いています。心地よいベースのフレーズも合わせてお聴きください。曲は『EYALA』。

EYALA(1999)

卓越した、彼のハーモニックス奏法と、伸びのあるヴォーカルが、素晴らしい。

RICHARD BONA - EYALA - YouTube

5.リチャード・ボナ

リチャード・ボナ(Richard Bona 1967年10月28日-)は、西アフリカカメルーン出身のジャズ・フュージョンベーシスト。その才能から「ジャコ・パストリアスの再来」と言われている。
カメルーン東部にある未開の土地、ミンタ村に生まれる。音楽一家の元で育ち、幼い頃からバラフォン(アフリカの木琴)等の楽器に親しみ、5歳になると家族と共に村の教会で歌い演奏した。カメルーン第二の都市ドゥアラに転居するとジャズ・クラブで演奏するようになった。主楽器はギターであったが、そこでフュージョンミュージシャンでベーシスト、ジャコ・パストリアスのアルバムJaco Pastorius(ジャコ・パストリアスの肖像)に出会い、ギターからベースに持ち替えた。
ジャコパスのハーモニックス奏法を得意とします。しかし、プレイスタイルを取り入れてはいますが、フレーズは全くの別物。彼のベースになっているアフリカ音楽の特徴が色濃く出ています。

ENGLINGLAYE

冒頭に披露する高速ハーモニックス奏法は、誰も真似できません。その速さに目が奪われます。

Richard Bona Englinglaye - YouTube

それでは、日本が誇るフュージョン系スラップベーシストは、やはり、カシオペアの鳴瀬喜博でしょう。まずは、彼の華麗なベースプレイをどうぞ、ご覧下さい。
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