名前を聞いただけで何の薬と解った家庭常備薬&医療器具いろいろ③
2017年9月15日 更新

名前を聞いただけで何の薬と解った家庭常備薬&医療器具いろいろ③

「名前を聞いただけで何の薬と解った家庭常備薬&医療器具いろいろ②」の続編です。今回は特に、昔は必ずと言って良いほど家庭の薬箱にあったのに、今は殆ど見かけなくなった家庭常備薬について、私の記憶のページを復元しながら紹介して見ようと思う。

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歯痛は全身の痛みの中でも、強烈な痛みの一つ!!

子供の頃など、夜中に急に痛くなってついつい涙を流したこともあるのではないだろうか??
今では少なくとも朝夕に歯を磨く習慣が身に付いている方々が非常に多いため、急な歯痛は起こりずらくなっていると思われる。
だが、昔は、(特に私だけかもしれませんが、)朝に一回磨けば良い方で、たまには二日間一回も歯磨きをしていなかったため、歯が痛くなるのは当たり前でした。それでいて、歯医者にはできるだけ行きたくなかったから、もう歯の健康に関しては最低最悪の状況でした。
そんな歯痛の時には、よく「(新)今治水」を使ったものだ。

117年目をむかえた「(新)今治水」

今治水は後に丹平商品となるのであるが、もとは長川小山堂の製剤だった。丹平製薬の創業者・森平兵衛は足袋の老舗である家業を継ぎながら、将来を見据え薬学を志し、薬業本舗として薬業の営業を始めた。当時の歯痛薬『今治水』に着目。特約総販売元「元弘(もとひろめ)」の商品として、共同広告などその拡販に鋭意努力し、明治28年には今治水の一手専売契約を取り交わすに至る。明治38年、製剤者の依頼により今治水の譲渡を受け入れ、歯痛良薬『今治水』を丹平商品として発売が始まった。。
『今治水』は、自社開発の脳病薬「健脳丸(現健のう丸)」とともに森平兵衛の広告第一主義の施策のもと売上を伸ばし、100年を超すロングセラー商品として現在に至った。

「今治水」と「新今治水」の違いって、何?!

今治水は、効果の優れた外用歯痛薬として評価を受ける一方、使用時適用部位に刺激感が強く感じられるという欠点があり、この点を軽減した一層使用感の良い新製品が求められるようになった。
そこで大阪歯科大学薬局長 外海啓一教授の指導により新処方が作られ、ネーミングも歯痛剤『新今治水』として誕生。1963年に厚生省より製造承認および許可を受け、1968年に今治水に替わって新発売された。その後、1976年にアメリカで添加剤のクロロホルムの発癌性の疑いが問題視され、国内でも医薬品・化粧品などへの使用禁止となったため、厚生省の行政指導でクロロホルムを含まない現在の新今治水の処方に至っている。

「(新)今治水」がなかった場合の対処法は??

正解は、正露丸を使用するんだってばよ!!

正解は、正露丸を使用するんだってばよ!!

下痢や食あたりなど腸の異常を解消する目的で使われる正露丸。だが、別の使い方も・・・??
実は歯の痛みにも効果がある。内服するのではなく、痛む歯の溝部分に詰めることで一時的に痛みをやわらげるのだ。
たくさん量を詰めたからといって効き目が強くなるわけではなく、適量は半分~1個くらい。
始めは正露丸に含まれる消毒作用などから痛みが強くなりがちですが、徐々に引いていく。

それから、人の前では絶対に口を開かないことだ。臭いで他の人々が卒倒する恐れがある!!。
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私たちはこれまで、やれ風邪引いた、やれ下痢ぎみだ、やれ擦り剥いた、などなど色々な病や疾患で必ず病院に行く人は皆無であろう。症状が軽かったり、忙しいと言った理由で家庭常備薬で済ませることも結構多いのではなかろか? そんな家庭常備薬の中でも、その薬の名前を聞いただけ、或いはその薬のラベルを見ただけで、その薬の効能が解かる(つまりその薬の仕様書を読む必要のない)超~有名な薬があったのだが、現在は見ることが難しくなったものを、記憶を辿りながら紹介して見ようと思う。

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