シモンとアンヌ、息子のロベールと孫のパトリック
シモンとアンヌの夫婦は、一見チャリティー音楽会とは無縁のように思えます。アンヌは収容所で衰弱しながらも生き残りましたが、シモンはガス室に送られ亡くなってしまいます。解放されたアンヌは、置き去りにした息子を探しますが、なかなか見つからず、精神を病んでいきます。
アンヌが列車から線路に置き去りにした息子は、駅の近くの教会で育ち、愛情ある里親の元でロベール・ブラとして成長し弁護士になります。ロベールの息子パトリックは、自分自身の人生を見つけようと模索を続け、詩や歌を書いては自分で歌うようになります。そしてチャリティー音楽会のシンガーの一人に選ばれます。
アンヌが列車から線路に置き去りにした息子は、駅の近くの教会で育ち、愛情ある里親の元でロベール・ブラとして成長し弁護士になります。ロベールの息子パトリックは、自分自身の人生を見つけようと模索を続け、詩や歌を書いては自分で歌うようになります。そしてチャリティー音楽会のシンガーの一人に選ばれます。
ボリスとタチアナ、息子のセルゲイと孫のタニア
ボリスを失ったタチアナは、息子を育てるためにバレエ団の教師として働き、息子のセルゲイもバレエダンサーとして認められていきます。ソ連国内でも国を代表するダンサーとして勲章も与えられ、海外公演も許されるようになります。パリのオペラ座での公演の成功を、電話で母のタチアナに知らせた直後、モスクワに戻る途中の駅でフランスに亡命してしまいます。
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カールとマグダ
捕虜収容所から解放されたカールは、ドイツに戻り、生き残っていた婚約者と結婚します。指揮者として成功し、アメリカでの公演もチケット完売の知らせを受けて喜びますが、客席には評論家2人しかいませんでした。ヒトラーの前で演奏したことでユダヤ人などの反感をかい、チケットを買い占められていました。チケットが売れているのなら、演奏をするべきという信念のもとに、2人の観客に向けて演奏するカールでした。
エブリーヌと娘のエディット
ドイツ軍人との子供をもうけたことで糾弾されたエブリーヌは、故郷に戻りますが、そこにも居場所はなく、娘を残して自殺してしまいます。エブリーヌにはつらくあたった父母も、孫のエディットはかわいがり、愛情を持って育てます。成長したエディットは、パリに出て、様々な仕事を経てテレビのキャスターになります。
ジャックとスーザン、息子のジェイソンと娘のサラ
ジャックはアメリカ軍の軍楽隊の指揮官として、妻と幼い子供たちを残してヨーロッパに派遣されます。前線での慰問、戦後の戦勝パレードや行事などで音楽を担当して雰囲気を盛り上げます。
家に戻り、子供たちも成長し、長男のジェイソンはテレビや映画のプロデューサーに、長女のサラは才能ある声楽家になり、サラはチャリティー音楽会で歌うことになります。ボーカル部分を2つのパートに分けることにしたサラは、オーディションでパトリックをパートナーとして選びます。
家に戻り、子供たちも成長し、長男のジェイソンはテレビや映画のプロデューサーに、長女のサラは才能ある声楽家になり、サラはチャリティー音楽会で歌うことになります。ボーカル部分を2つのパートに分けることにしたサラは、オーディションでパトリックをパートナーとして選びます。
50年の時を超えてめぐり合う4つの家族たち
そして舞台はまた1981年のパリ、トロカデロ広場でのチャリティー音楽会の場面に戻ります。進行を務めるエディット、エディットが自分の娘とは知らずにオーケストラの指揮をするカール、亡命して祖国には戻れないセルゲイ、声楽家となったジャックの娘サラと、アンヌの孫パトリックが、一つの舞台を一緒に作り上げていきます。
Last scene of Les uns et les autres (1980) - le boléro de Ravel (aka Bolero) - YouTube
ラヴェルのボレロの、単調なようでいて、いろいろな仕掛けがが隠されている曲にのせて、ジョルジュ・ドンが踊るラストは、これだけでも見る価値があります。
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『愛と哀しみのボレロ』さすがフランスの巨匠ルルーシュだ。「白い恋人たち」は北海道の土産物だけじゃありません。ダンスが見たくて久しぶりにみたが、セリフは最小限なのに非常に多くを語る群像劇。もちろんベジャール振り付けのボレロは圧巻。
「愛と哀しみの・・」という日本題は、何となく面はゆい題名だな、と当時から思っていたのですが、今日、34年ぶりに観てみると、ある意味、なかなか当たっているかな、とも思いました。