映画パロディ満載!どうでもいい所に全力を注ぐ、関係者が無駄に豪華な帰宅ゲー『とんでもクライシス!』を知っているか?
2018年3月5日 更新

映画パロディ満載!どうでもいい所に全力を注ぐ、関係者が無駄に豪華な帰宅ゲー『とんでもクライシス!』を知っているか?

『とんでもクライシス!』とは、1999年6月24日に発売されたプレイステーション用ゲームソフトであり、とある一般的で幸せな家族の日常とその帰宅を描いた壮大な物語です。プレイヤーは家族の日常を垣間見ながらも彼らの帰宅を助けるべく、名作映画のタイトルに似たミニゲームで連打したり、クイズに答えたり、戦闘機を操ったりして助けることになります。 ※ なお、本作に描かれている日常はフィクションであり実際の帰宅光景とは一切関係がありません。

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ゲームシステム

所謂ライフゲージにあたる「メーター」があり、ダメージを食らうなど、それぞれのゲームにおけるミスをするとメーターを消耗してしまいます。メーターを全部消耗すると残機が減り、ゼロになるとゲームオーバー。セーブポイントからのやり直しとなります。よりメーターを消耗せずクリアしていくほど評価が高く、残機アップなどを得られます。
リザルト画面は各キャラ違っているのもミソ。高評価を得るとなぜか歓声が上がります。

とんでもミニゲーム

本作は前述したようにミニゲーム集です。内容はタイミングゲー、音ゲー、連打ゲー、クイズなど様々な種類があります。 ミニゲームのタイトルは、どれも有名映画、アニメ、漫画、ゲームのタイトルのパロディで、一つ一つパロディロゴまで作っている凝りようでした。…ジ〇リとかも混ざってるんですが色々大丈夫だったのでしょうか。

以下に一例として種男編の一部を紹介します。

「死刑台の高層エレベーター」

エレベーターが落下、なぜか連打しないと機能しない停止ボタンを連打でひたすら押して止めなければなりません。時々落ちてくる落下物(なぜかタライとか)に当たるとしばらく動けなくなるため、当然避ける必要があります。難易度はまだ低いほうです。

元ネタは1958年に公開されたフランス映画『死刑台のエレベーター』。

「めま~い」

ビルの外のポールを伝ってビルの中に入らねばならないタイミングゲーです。ボタンを少し押し続けてメーターを伸ばし、できるだけ真ん中を狙って止める必要があります。真ん中に近ければ距離を稼げますが真ん中から離れるとバランスを崩し、風速40mだか60mだかの横風にあおられるなか復帰しなければならずタイムロスになります。時間以内にゴールできなければ失敗です。風速60mとか普通に家がぶっ飛ぶレベルですが気にしてはいけません。

元ネタはアルフレッド・ヒッチコック監督の映画『めまい』。

「救命野郎Aチーム」

救急車に搬送された種男ですが、救急隊員は意識を確認しようと、何故か○×クイズを繰り出してきます。一問につき三秒以内に答えなければならず、10問正解でクリアです。7問分不正解だと手遅れと判断されて失敗になります。連続で不正解となると心肺停止しかけていると思われ、電気ショックを浴びて更にダメージを受けます。
意識レベルが低下しているのにそんな問題に即座に答えられるのかとか、寧ろ殺しに掛かっているのではないかとかツッこんだら負けです。

元ネタは海外ドラマの『特攻野郎Aチーム』。

「担架でGO!」

意識を取り戻したはいいものの、何故か担架ごと救急車から放り出され、自走する担架に乗ったままゴールを目指す運転ゲーもどきです。担架はブレーキが利かず車線変更しかできません。右に左に切り返しつつバイクや標識をひたすら避けねばならないのです。何故かどの車線も正面から車両が突っ込んでくるが気にしていたら死にます。
そもそも体重移動で機敏に方向転換出来る担架って何だとか救急車の後部ロックどうなってんだとか色々ありますが気にしてはいけません。そういう世界なのです。

元ネタは『電車でGO!』。

「いまさらタイタニック」

海に投げ出されたところを助けてもらったはいいものの、不慮の事故で浸水開始。徐々に沈んでいく舟の中、ボタン連打で排水を行い沈没を阻止せねばなりません。また、時折頭上に降りかかる落下物は傘で防御する必要があります。一定距離を進めばクリアです。
元ネタは言うまでも無く『タイタニック』。失敗すると、沈む寸前に「例のポーズ」が見られます。

しかもこのゲームは種男・リリカ・ツヨシのそれぞれのストーリーで同内容のものがあります。リリカ編ではゲーム名に「続」、ツヨシ編では「最後の」が付き、『猿の惑星』シリーズのパロディだと思われます。

その他にも豊富なミニゲームを収録

クリアしたミニゲームは各章後クリア後に単体プレイ可能です。また、ミニゲームの選択画面はレンタルビデオ屋風になっています。

ゲームの特徴

ジャンルは「イカすミニゲーム集」

取扱説明書

大体の物には大抵付いてくる、ある物事に対応した手順・方法を教えるための文書ですが、表紙を開くといきなり異国のオジサンの絶叫顔が出迎えてくれます。気にせず読み進めましょう。
目次、(前述の)あらすじときて無駄に長い人物紹介(自己紹介)を挟んでようやく操作法、画面説明とセーブ/ロードの説明が入り、世界のとんでもコントローラ、とんでもな人達の紹介、本作の効能「使用前・使用後」と来てスタッフが明記され読了。ゲームの説明が21ページ中4ページしかありませんが気にしてはいけません。
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