ウィル・スミスはグラミー賞も取ったラッパーって知ってる?
2020年3月29日 更新

ウィル・スミスはグラミー賞も取ったラッパーって知ってる?

ハリウッドのドル箱スターとして認知されているウィル・スミス。 彼のデビューは俳優ではなく、ラッパーだったことを知っている人は少ないのではないでしょうか。 実はグラミー賞も受賞しているウィル・スミス。 彼のラッパーとしての活躍のをまとめました。

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ラップ大好き少年が相棒と出会いデビュー

1970年代半ばから80年年代は、ヒップホップが新しいジャンルとして人気を集め、音楽に合わせて、DJ、ラップ、ダンスというスタイルが確立しました。

ウィル・スミスは、1968年生まれで、ヒップホップの始まりとともに成長し、12歳頃からラップに夢中で、自分でラップノートを作って、パーティーでラップを披露したり、とにかくラップに明け暮れていたそうです。

パーティーで出会ったジャジー・ジェフとすっかり意気投合したウィルは、DJ・ジャジー・ジェフ&ザ・フレッシュ・プリンス(DJ Jazzy Jeff & the Fresh Prince)を結成。

ウィル・スミスは「フレッシュ・プリンス」として作詞とラップを担当していました。

成功とグラミー賞 でも俳優業のスタートは意外な理由!?

1987年にアルバム『Rock The House』でデビューし、翌年には、シングル「Parents Just Don't Understand」が大ヒット。その次にシングルカットした曲も全米チャートトップ10入りし、その年のグラミー賞最優秀パフォーマンス賞を受賞しました。


ウィルがこのヒットによって得たギャラをすべて使ってしまい、借金までしたのは有名な話です。

お金に困って出演したTVドラマ「フレッシュ・プリンス・ベル・エアー(Fresh Prince Of Bel-Air)」がなんと、大人気番組に!

このドラマはいわゆるコメディドラマで、テレビ画面から笑い声が聞こえてくる、よくあるアメリカン・コメディドラマです。

ウィルは、このドラマに本人役フレッシュ・プリンスとして主演しました。

フレッシュ・プリンスっことウィルが、裕福な叔父さん家族と同居する内容なのですが、真面目なお坊ちゃま育ちのいとこと、ウィルの掛け合いが絶妙で、本当におもしろいドラマでした。

30分1話のスタイルで、1990年から1996年まで続きました。

もちろんテーマ曲は、DJ・ジャジー・ジェフ&ザ・フレッシュ・プリンスが担当しました。

93年の5thアルバム「CODE RED」からは、”BOOM! SHAKE THE ROOM”が大ヒット、全米チャート13位を記録。

特に”BOOM !SHAKE THE ROOM”は、日本でも全国的にクラブで大ヒットとなり、代表曲となりました。

しかし、このアルバムを最後にグループとしての活動を休止しました。

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俳優業とポジティブなポップラッパー

Man In Black

Man In Black

ウィルは、ドラマの人気を足がかりに、ハリウッド映画へ転向し、俳優として成功していくのですが、彼は、ラッパーとしての活動を完全にやめてしまったわけではありませんでした。

次にヒットした曲は、自身が主演も務める映画『メン・イン・ブラック』の主題歌で、同タイトルの「Men in Black」を制作することで、DJジャジー・ジェフ&ザ・フレッシュ・プリンスを再結成しました。

サウンド・トラックは全米1位を記録し、300万枚のセールスを上げました。

1997年11月にはソロ・アルバムをリリースし、大ヒットし、ソロとしても成功しました。

シングルカットした"Gettin' Jiggy wit It"は、彼の代表曲となり、1998年と1999年に2年連続のグラミー賞を受賞しました。

主題歌「ワイルド・ワイルド・ウエスト」もチャートインし、日本でもヒットしました。

俳優として、人気も確実なものとしつつ、主題歌を担当し、ラッパーとしてのウィルも失うことはありませんでした。

ラッパー ウィル・スミスの魅力

日本では、フレッシュ・プリンスとしてのウィル・スミスではなく、「ハリウッドスターがラップもできるだぁ」ぐらいの認識だったと思います。

アメリカでもウィルのラッパーとしての人気を確実にした理由は何だと思いますか?

ウィル・スミスのラップには、汚いののしりや、いわゆる禁句ワードというのがほとんどありません。

楽曲もポップで、なによりもクリーンなラップは、俳優として彼を知ったファンの人たちにも人気になっていきました。

ラップといえば、即興でラップバトルをしたり、ピーーーが入ってしまうようなNGワードが盛りだくさんのイメージですよね。

ファッションもダブダブのズボンを履いて、ずり落ちそうなスタイルは、日本の若者の間でも大ブームとなりました。

ラッパーといえば、ギャングを思わせるようなスタイルで、いわゆる強面のラッパーが多い印象でした。

理由は簡単で、本当にギャングやドラッグディーラーだったというバックグラウンドを持った人がラッパーとして活躍していた時代でした。

ウィルは、正反対のクリーンでポップなラッパーとして人気になりました。

彼がクリーンなラップを続けるその理由を、彼の祖母から、教わったというエピソードを明かしています。
「僕がラップを始めたのは12歳の時だったんだ。自分のラップノートを作ってて、その中ではいろんな汚い言葉を使ってた。でもその本がおばあちゃんに見つかってしまってね。おばあちゃんは直接怒るのではなくて、本の最後のページにメッセージを書いたんだよ。それを見て、ファーックって思ったよ」

ウィルの祖母が書いたという言葉がこちら。

「ウィラーへ、本当に賢明は人はこのような言葉を使わなくても自己表現ができるんのですよ。私たちがそう信じているように、あなたが賢明であることを証明してください。愛してます」
12歳からクリーンなラップを貫くウィル・スミス。

今でも色褪せない彼のラップ、そして、ポップな曲は、世代を超えて楽しめそうですね。
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