オバタリアン
オバタリアンというのは、「おばさん」と1986年公開のホラー映画『バタリアン』を混ぜ合わせた造語。バタリアンというのは大群という意味です。
1989年新語・流行語大賞で流行語部門の金賞にも選ばれました。
オヤジギャル
オヤジギャルと呼ばないで by ハイヒール pic.twitter.com/zgnHOf99Ny
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仕事が終わればビールを飲む、栄養ドリンクを飲んで頑張る、駅のホームでゴルフの素振りをする、麻雀や競馬が好きなど、オヤジ化した女性を指す言葉。
オヤジ化したといっても今では普通のこともありますね。2010年代は男性化した女性を「おじさん女子」などと読んだりもしましたが、オヤジギャルはおじさんであってもあくまでギャルで、少しかっこいい存在のような感じがしました。
1990年代の新語・流行語対象に選ばれた言葉です。
コギャル
90年代コギャルで参加しました
— 𝐀𝐋𝐉𝐄(あるじぇ) (@rjchan_pso2) July 23, 2022
ギャルカルチャーはこの時代から始まった!
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派生語として、中学生のギャルを「孫ギャル」と読んだりもしました。
金髪に近い茶髪で肌の色は黒、(ガングロ)というのがコギャルの特徴でしたね。ルーズソックス、ポケベル、PHS、プリクラなどの流行を生み出しました。「チョベリバ」「MK5」などの流行語も生まれましたね。
筆者は当時高校生でしたが最初はみな「コギャル」と言っていましたが、急に「コギャルじゃなくてギャルだ」となって、「コギャル」という言葉はだんだん使わなくなっていきました。
ヤマンバギャル
ヤマンバギャル pic.twitter.com/gmmCcijxO3
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ガングロはそのまま、髪の毛の色がさらに薄くなり、白い口紅とアイラインが特徴的でした。
コギャルやギャル、それに近い恰好は8割ほどの女子高生が取り入れていましたがさすがにヤマンバまでする人は1割程度だったと思います。クラスに1人、2人という感じですね。
さらに2003年からは派生して「マンバ」と呼ばれる人たちが登場。ヤマンバよりもさらに色が黒く、ゴングロ、バチグロという肌で、フェイスペインティングのような白いメイクをしていました。
2012年くらいまで存在していましたが時代は白ギャルに変わっていっていたので、かなりの少数派でしたね。
〇〇ラー
アラームがアムラーに見えた pic.twitter.com/zs2WqvC83w
— くん (@astroboy_kun3) July 22, 2022
ミニスカート、厚底ブーツ、茶髪の長い髪という安室奈美恵さんのファッションを模倣するアムラーという言葉が流行しました。安室さんは初代ギャルのカリスマとも呼ばれていましたね。
元々、シャネルが好きな人のことをシャネラーと呼んでいたことに由来しています。
それから芸能人に似た格好をしている人をしのラー(篠原ともえさん)、パフィラー(PUFFY)、マツラー(松たか子)などの言葉も存在していましたが圧倒的にアムラーが多かったですよね。
その後、ハローキティブームの時には「キティラー」。さらにマヨネーズが好きな人を「マヨラー」と言ったり、派生する言葉がたくさん生まれ、今なお存在していますね。
負け犬
「オリーブの罠」(2014年)に続き近著「子の無い人生」も話題の酒井順子。結婚してなきゃ負け犬。結婚したからといって子供がいなきゃ負け犬。子供がいるからといって2人いなきゃ負け犬。どれだけ負け犬女子作れば気がすむのかねえ。この人は? pic.twitter.com/4Q5AEYawNZ
— 三浦彰WWDジャパン元編集長 (@miura0907wwd) June 27, 2016
これに対して、結婚している人や子供がいる人を「勝ち犬」と読んだりもしましたね。「負け犬の遠吠え」は2005年の新語・流行語大賞に選ばれました。
ただ、負け犬は仕事を一生懸命していて婚期を逃した女性という意味合いが強かったような気がします。
同時期に連載されていたひうらさとるさんの「ホタルノヒカリ」では仕事はそこそこ、20代で恋愛を放棄して家でダラダラしているのが好きという「干物女」が登場しています。言葉としてはそこまで流行していませんが個人的には干物女の方がしっくりきました。