『ガンプラり歩き旅』その37 ~ガンプラの幕の内弁当か闇鍋か!? 「ザク地上戦セット」の中身とは!?~
2021年6月22日 更新

『ガンプラり歩き旅』その37 ~ガンプラの幕の内弁当か闇鍋か!? 「ザク地上戦セット」の中身とは!?~

ガンプラ! あの熱きガンダムブーム。あの時代を生きた男子であれば、誰もが胸高鳴り、玩具屋や文房具屋を探し求め走ったガンプラを、今改めて当時のキットから現代キットまで発売年代順に、メカ単位での紹介をする大好評連載の第37回は、HGUCザクと中心に、新規パーツなどでジオラマ演出を彩る「ザク地上戦セット」の紹介です!

8,093 view
もうね、誰からどこまでをぼったくりたいのかすら、判断不可能な商品仕様(いや、大河よ、お前ぼったくられてますやん、というツッコミはアリで)。
こんなんで、2000円以上の金を出すとか、どないすればえぇねん! こっちのバリューは小さな戦車2個やで! あとクラッカー2個。
むしろ、これで殴った方が早くね?とツッコんでしまう。ガ...

むしろ、これで殴った方が早くね?とツッコんでしまう。ガンダム世界って意外と打突兵器って有効そうだし

いや、まぁ61式戦車は組み立てますけどね?
こんな小さい、超絶ディティールキットでも、スナップフィット仕様だし、動輪は横一列で1パーツなんで、パーツ分割はひょっとしたら、30年前のマゼラアタックの方が紳士的なんではないかと思ってしまったり。あとクラッカー2個。
戦車のキャタピラとか、地味に細かいパーツ分割の分かる組...

戦車のキャタピラとか、地味に細かいパーツ分割の分かる組み立て説明図


なにも考えず、61式戦車が完成しましたけど、これ、どうにかしてHGUCのザクとかガンダムとかと並べて、悪目立ちしないように処理しなければいけない。あとクラッカー2個。
かといって、大河さんの力量と技能で、この超精密ディティール過多なハイエンドプラモデルの、解像度を落とすアニメ風味へのカスタムなど、出来ようはずもない。あとクラッカー2個。
なので、いろいろ熟考した結果「アニメでキャプチャした61式戦車が、たまたま薄いパープル一色で塗られていたのが確認できたので(アレだよアレ。ドムの基本色の色ね)、それ一色で塗ることで、情報量が落ちたふりをさせる」に決定。
テレビ版『機動戦士ガンダム』に登場した61式戦車

テレビ版『機動戦士ガンダム』に登場した61式戦車

キットの成型色(グレー)を下地色に見立てて、黒立ち上げっぽく全体にガンダムカラーUG08 MSパープルで全体を塗装。
アニメだと、キャタピラまでミディアムブルーだったんだけど、さすがにそれをやると、このハイエンド模型が“違う意味”で他の模型類から浮いてしまう恐れがあったので、一応キャタピラは艶消し黒で塗る。その上で、アニメでも一応塗り分けられていたヘッドライトを艶有りの白で塗装して完成。あとクラッカー2個。
とりあえず、アニメ版を目指して塗装して完成

とりあえず、アニメ版を目指して塗装して完成

ワッパの方は、一応、勢いと成り行きといきがかり上で組むだけは組んだが、特に『機動戦士ガンダムを読む!』再現では使わないので塗装もせず(笑)
うん、無駄に解像度があげられてるのにも関わらず、基本デザインがトンデモメカでしかない上に、スケールのせいで、1/35の迫撃砲ぐらいの大きさしかないものだから、いろんな要素や都合や目的がリミックスを起こして、もはや「ワッパだったはずの何か」になってしまっております。

そんでもって、既存のHGUCで、シャア専用ザクと量産型ザクを差別化していた、アンテナブレードとかいうネーミングの角が、晴れてこの緑ザクにも付属するという大盤振る舞い(なのか?)が成されたのだが、写真をご覧のように、ここのパーツのランナーには堂々と「シャア専用ザク」と書かれていて、どんどんテンションは下がる一方で……。
ランナーに書かれた「シャア専用ザク」の文字も虚しい指揮...

ランナーに書かれた「シャア専用ザク」の文字も虚しい指揮官ブレードと、クラッカー2個

あとはなんていうか「これ、なに?」としか言いようがない『爆発エフェクト』とか『バズーカエフェクト』とかが付属してるんだけど、これがこれで、また、最近流行の完成品フィギュアに付属しているような、塗装済みクリアパーツではないものだから、なんかグレーの変な物体にしかなっていないし……。
この写真だけ見せられて、これがどんなプラモデルのなんの...

この写真だけ見せられて、これがどんなプラモデルのなんのパーツか分かる人は変態だろう。むしろ、プラモのパーツだと理解できる時点で変態

組み立て説明書とおりに、バズーカの先端に差し込んであげ...

組み立て説明書とおりに、バズーカの先端に差し込んであげれば、迫力あるバズーカ発射シーンが再現可能!……だそうです

皆さんはせめて色を塗りましょう

皆さんはせめて色を塗りましょう

バズーカの煙の方は、なんかエクトプラズムに見えないこともないし、爆発エフェクトは、わざわざ61式戦車「にしか」使えないパーツ仕様になってるわりには、なんか「粘土で作った手裏剣」みたいな形状に仕上がってるし……。
バンダイさん……これ、グレー成型でいいのなら、塗装前提必須なら、エポパテで自分で作った方が、早いし自由度が高いですよ……。
ひとこと「なんだこれは」

ひとこと「なんだこれは」

ひっくり返しても「だから、なんなんだこれは」

ひっくり返しても「だから、なんなんだこれは」

正解は、こうして61戦車のパーツに差し込めば、「被弾し...

正解は、こうして61戦車のパーツに差し込めば、「被弾して爆発した瞬間の61式戦車」が再現できます!……って、なめてんのか!

うん、結論を言ってしまえば、この「ザク地上戦セット」を欲しい人は「HGUC版ザクの成型色に対して、微妙に満足しておらず、だからといって、自分では絶対に塗装したくない人」か「ハイディテールで『機動戦士ガンダム MS IGLOO』版の61式戦車が好きすぎて、2000円でも出せる人」か「どんなコンセプトでもいいので、1/144のワッパが手に入れば他はなんでもいい人」か「ガンプラと名がつく商品はコンプリートしておかないと死んでしまう人」ぐらいしかいないのではないだろうか?
あとは、ミリタリーモデルっぽく、ジオンと連邦の兵士のミ...

あとは、ミリタリーモデルっぽく、ジオンと連邦の兵士のミニチュアがついてくるけど……。ポーズの硬さといい、設置用の台座の大きさといい、なんかTRPGとか、ボードシミュレーションゲームのコマみたい……

43 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • 名無し 2023/8/18 17:30

    今のガンプラにもこういうタミヤの歩兵セットみたいなジオラマ系のキットあれば面白いのにな。幕の内か闇鍋かはさておき、現代のプラモデラーにもジオラマセット系の魅力が伝われば良いのに……。

    2023/8/12 23:41

    酷い文だな
    老害が滲み出る
    昭和の旧キットだけ作ってろ

    ヤノシン 2017/11/18 10:26

    パンッアファーストは、ケンプファ―が0080で愛用してました。

    すべてのコメントを見る (3)

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

『ガンプラり歩き旅』その46 ~改良強化新型・グフ登場! ザクとはちがうのだよ、ザクとは!~

『ガンプラり歩き旅』その46 ~改良強化新型・グフ登場! ザクとはちがうのだよ、ザクとは!~

ガンプラ! あの熱きガンダムブーム。あの時代を生きた男子であれば、誰もが胸高鳴り、玩具屋や文房具屋を探し求め走ったガンプラを、今改めて当時のキットから現代キットまで発売年代順に、メカ単位での紹介をする大好評連載の第46回は、名将・ランバ・ラルが乗り込んだモビル・スーツ、グフです!
市川大河 | 7,831 view
『ガンプラり歩き旅』その38 ~1/144 ガンダムは、何度だって蘇ってくる!(6度目)~

『ガンプラり歩き旅』その38 ~1/144 ガンダムは、何度だって蘇ってくる!(6度目)~

ガンプラ! あの熱きガンダムブーム。あの時代を生きた男子であれば、誰もが胸高鳴り、玩具屋や文房具屋を探し求め走ったガンプラを、今改めて当時のキットから現代キットまで発売年代順に、メカ単位での紹介をする大好評連載の第38回は、6度目の商品化となる、1/144 ガンダムの紹介です!
市川大河 | 5,011 view
『ガンプラり歩き旅』その36 ~モビル・スーツの形をした、水陸両用メガ粒子砲台、その名もゾック!~

『ガンプラり歩き旅』その36 ~モビル・スーツの形をした、水陸両用メガ粒子砲台、その名もゾック!~

ガンプラ! あの熱きガンダムブーム。あの時代を生きた男子であれば、誰もが胸高鳴り、玩具屋や文房具屋を探し求め走ったガンプラを、今改めて当時のキットから現代キットまで発売年代順に、メカ単位での紹介をする大好評連載の第36回は、ジオン水泳部ラスト。巨大なボディで鈍重なゾックのHGUC版です!
市川大河 | 6,607 view
『ガンプラり歩き旅』その35 ~何があったか? 今はゆるキャラ、アッガイたん!~

『ガンプラり歩き旅』その35 ~何があったか? 今はゆるキャラ、アッガイたん!~

ガンプラ! あの熱きガンダムブーム。あの時代を生きた男子であれば、誰もが胸高鳴り、玩具屋や文房具屋を探し求め走ったガンプラを、今改めて当時のキットから現代キットまで発売年代順に、メカ単位での紹介をする大好評連載の第35回は、ジオン水泳部で、なぜかここ37年で一番の出世頭・アッガイのHGUCです!
市川大河 | 5,385 view
『ガンプラり歩き旅』その33 ~1日ザクではない、旧ザクだ!~

『ガンプラり歩き旅』その33 ~1日ザクではない、旧ザクだ!~

ガンプラ! あの熱きガンダムブーム。あの時代を生きた男子であれば、誰もが胸高鳴り、玩具屋や文房具屋を探し求め走ったガンプラを、今改めて当時のキットから現代キットまで発売年代順に、メカ単位での紹介をする大好評連載の第33回は、『機動戦士ガンダム』(1979年)本編では、既に旧式モビルスーツとして扱われていた、旧ザクことザクⅠの紹介です!
市川大河 | 7,988 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト