6種類あるジャンプのうち、どれを飛んだのかはこのコマからは判別できませんが、とにかくも3回転ジャンプです。飛鳥ちえりが、相当な能力を秘めた少女だということがお分かり頂けるでしょう。
憧れの人・続正紀
そんなちえりには、外出時に必ずする「おまじない」があります。
ちえりのキスを受けている写真の少年は、続 正紀(つづき まさのり)。2年前、小学6年生のちえりが、父と見に行ったフィギュアスケートの大会に出場していた、ちえりと同い年の選手です。若干12歳にしてトリプルアクセルを飛び、ジュニアチャンピオンのタイトルも獲得しています。その姿に、ちえりは一目で魅せられました。
しかしこの後、彼が試合に出場することはなく、消息はぷっつりと途絶えてしまいます。インターネットも普及していない時代、子どものちえりには彼の動向を追う手立てはありませんでした。
ここで話は現在に戻ります。先程紹介したコマで、華麗に3回転ジャンプを飛んだちえりですが……。
ここで話は現在に戻ります。先程紹介したコマで、華麗に3回転ジャンプを飛んだちえりですが……。
そして、自分を抱き留めた人物の顔を見たちえりは……。
「チェリー・プロジェクト」始動
そう、その人物こそ、ちえりが憧れる続正紀その人だったのです。突然の再会に心躍るちえり。
しかし、実はこの出会い、偶然ではありませんでした。
しかし、実はこの出会い、偶然ではありませんでした。
明らかに怪しい動きの少年たち。しかしそれは、続のある目標のための行動でした。
そう、続の野望とは、ペアスケーターとして、中学生のうちに世界の舞台に立つことだったのです。なお、続の進退については、何やら複雑な事情がありそうですが……。
そして、ちえりの才能を見出した続たちは、次の行動に出ます。「あらすじ」でも紹介したとおり、ちえりの学校に転校し、いきなり学祭でちえりによるアイスショー開催を計画するのです。
こうして「チェリー・プロジェクト」はスタートしたのでした。
そして、ちえりの才能を見出した続たちは、次の行動に出ます。「あらすじ」でも紹介したとおり、ちえりの学校に転校し、いきなり学祭でちえりによるアイスショー開催を計画するのです。
こうして「チェリー・プロジェクト」はスタートしたのでした。