イーストウッドが監督、主演を務めた 「許されざる者」
『許されざる者』(原題:Unforgiven)は、1992年公開のアメリカ映画。製作会社はワーナー・ブラザーズ、監督・主演はクリント・イーストウッド。
脚本はデイヴィッド・ウェッブ・ピープルズ。イーストウッドが、師と仰ぐドン・シーゲルとセルジオ・レオーネに捧げた「最後の西部劇」。
第65回アカデミー賞 作品賞受賞作品。『シマロン』、『ダンス・ウィズ・ウルブズ』に続き、アカデミー作品賞を受賞した3作品目の西部劇である。
また、2004年に米国連邦議会図書館が新規登録した作品の中の1つでもある。
2013年、舞台を日本に置き換えたリメイク版の許されざる者が渡辺謙主演で制作された。
≪あらすじ≫引退した極悪人が再び銃を手にする・・・
1881年のワイオミング準州。ロッキー山脈を望むビッグ・ウィスキーという町の酒場で、娼婦と客の間にトラブルが起こった。
客のカウボーイ、クイック・マイクが、娼婦のデライラの態度にケチをつけて、彼女の顔をナイフで切ったのだった。
クイック・マイクともう一人のカウボーイ、デービー・ボーイは、酒場の主人スキニーに取り押さえられ、保安官のリトル・ビル・ダゲットに突き出される。
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リトル・ビルは、カウボーイ二人が七頭の馬をスキニーに引き渡すことで、一件を落着させた。
この裁定にスキニーは満足したが、娼婦たちは納得せず、年長のストロベリー・アリスが、娼婦たちの有り金とこれからの稼ぎをまとめ、1000ドルの賞金を二人のカウボーイの首にかけることにした。
そして娼婦たちは、この事を町に寄る客のカウボーイ達に触れ回ったのであった。折しも季節は、カウボーイたちが牛を連れ、大平原を南へ移動する頃であり、この話は尾ひれをつけながら口伝えで広まっていった。
1880年、ワイオミング。列車強盗や殺人で悪名を轟かせていたウィリアム・マニー(クリント・イーストウッド)は、今では銃を捨て2人の子供と農場を営みながら密かに暮らしていた。
しかし家畜や作物は順調に育たす、3年前に妻にも先立たれ苦しい生活だった。
そんなマニーのもとにスコフィールド・キッド(ジェームス・ウールヴェット)という若いガンマンが訪ねてくる。
彼は娼婦フィッツジェラルド(アンナ・トムソン)に重傷を負わせた2人のカウボーイを倒して、一千ドルの賞金を得ようとして考えていた。
一緒に組もうと誘われたマニーは11年ぶりに銃を手にする。マニーのかつての相棒ネッド・ローガン(モーガン・フリーマン)が同行することになり、3人は町へ向かった。
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その頃、保安官のリトル・ビル・ダゲット(ジーン・ハックマン)は強引なやり方で町を牛耳っていた。
伝説的殺し屋のイングリッシュ・ボブ(リチャード・ハリス)と同行していた小説家ボーチャンプ(サウル・ルビネック)を暴力的に町から追放するダゲッド。
マニーら一行が町に到着すると、ひとり酒場にいたマニーをダゲットは激しく殴りつけ、重症を負わせる。そんなマニーを献身的に看護したのは傷つけられた娼婦のフィッツジェラルドだった。
立ち直ったマニーはローガンとキッドに追いつき、追っていたカウボーイを発見して1人を射殺するが、ローガンはもう人をてないと悟り、マニーらに別れを告げた。
※娼婦のフィッツジェラルドとデライラは同一人物。フルネームはデライラ・フィッツジェラルド。
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カウボーイたちの家を見つけ、残るひとりを仕留めたキッドは、マニーに初めて人を撃ったと告白する。
その頃、町では殺人罪で捕まったローガンがダゲットの激しい拷問にあい、命を落としていた。
賞金を受け取る際にその話を聞いたマニーは、キッドから拳銃を受け取り、子どもたちとローガンの妻とキッドの4人で賞金を分けるように言うと町へと向かった。
※殺人罪で捕まったローガンとネッドは同一人物。フルネームはネッド・ローガン。