2017年12月23日 更新
バブル時代の生き残り、Y31セドリック
日産セドリックといえば、かつてはトヨタのクラウンと並ぶ、日本を代表する高級車の双璧でした。しかし、2004年に兄弟車のグロリアと統合してフーガにバトンタッチ。セドリックが消滅して10年以上経っても印象が強く残っているのは、タクシー用が2014年まで製造されていたからでしょう。
自家用の販売終了後も営業用は継続
ハードトップは1995年6月にY33型にフルモデルチェンジし、セダンはやや遅れて9月にマイナーチェンジを受けました。1998年6月のマイナーチェンジでは、助手席エアバッグの設定を目的に、ダッシュボードが大幅に変更されました。
そして1999年6月、ハードトップはY34型にフルモデルチェンジ。セダンは継続生産されましたが、2002年に自家用モデルが廃止されました。この頃、日産はルノーとの提携により車種ラインナップが大きく変わっていました。日産の顔だったセドリック・グロリアも、フーガにバトンタッチする形で2004年10月に廃止されたのです。そして、セダンの営業車のみが継続されました。
ちなみに、兄弟車のグロリアは、1999年にセダンがセドリックに統合する形で廃止されたこともあり、このモデルチェンジで完全に消滅しました。
営業車のみとなったセドリックは、排ガス規制をクリアしながら製造が続き、2009年にはアイドリングストップの追加されたほか、保安基準の改正に合わせるためボンネット形状が変更されました。
そして2014年12月1日、ついにセドリックの販売が終了し、日産のタクシー専用車は一時ラインナップから完全に姿を消しました。これにより、Y31型は27年の超長寿にピリオドを打ったのです。
現在も、セドリックセダンのタクシーが走っていますが、一番新しいクルマでもすでに3年は経っています。見かけたら、ぜひ乗車して日産の名車、セドリックの記憶を脳裏に、身体に残してください。
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