褒めてあげたいこと、「四半世紀、お疲れ様!!」。
叱りたいこと、「もっと頑張れたんじゃないの?!」。
編集部
デビュー25周年を記念した特設サイトには、様々なアーティストから祝福メッセージが掲載されおり、その幅広い年代・ジャンルの人脈に驚かされました。
ミュージシャンなら音楽論、俳優なら演技論と自身の分野を同業者と熱く語り合うのが好きな方もいらっしゃいますし、それを避ける方もいらっしゃいます。
米倉さんはどちらのタイプですか?
価値観ってジャンル分けできるものではないと思っています。
なので、どんなジャンルであっても、価値観のバランスが取れる人となら何でも話せます。
ただ、「競い合う」のは苦手です。
編集部
米倉さんは長らくアメリカに拠点を置かれて日本と行き来されていましたので、私たちが気付かないような日本の変化について客観的に見ることができたのではないでしょうか。
時の流れによる日本の変化についてどのようなことを感じていましたか?
今も昔も僕は自分が生まれ育った日本が大好きです。
そして、同じだけ大嫌いです。
それは先ほども書いたように「表裏一体」という考え方が基本にあるから。
嫌いを知っているから好きを知れる。
好きを知っているから嫌いを知れる。
変わりゆく日本文化というよりも、変わりゆく世界文化への違和感を感じています。
それは日本という国だけではなく、海外での生活を経験したからこそ言えることだと思っています。
「やりたいこと」をやる前に「やらなきゃいけないこと」があるということを理解してもらえない時代、本当に怖いです。
編集部
近年はアーティスト自身がSNSを通じて気軽に発信できる一方で、『炎上』と呼ばれるような現象も多く発生しています。
米倉さん自身もTwitterを活用されていますが、心掛けていることや気を付けていることはございますか?
基本的には「つぶやき」の場なわけですから、法に触れない内容であれば問題ないと思っています。
ですが、文字の世界はそんなに簡単ではありませんよね。
心掛けていること、「つぶやかない」ですね。笑
「想いを伝える言葉」を選んでいます。
編集部
ミドルエッジの読者には、米倉さんと同世代の方が多くいらっしゃいます。
米倉さんが少年時代に好きだったアイドルや、ハマったものを教えて下さい。
僕の永遠のアイドルは藤井フミヤさん、THE CHECKERS(チェッカーズ)の皆さんです。
歌うこと、魅せること、尖ることを学ばせてもらいました。
ハマったものは古着ブーム第一弾じゃないですかね?笑
よく親に「人が着たもの、それも破れた洋服、気持ち悪くない?」っと言われていました。
編集部
40歳を過ぎると体力やテンション的なもので若い頃のようにいかなくなったなと落ち込んだり、悩んだりする方が多いです。
米倉さんは体をかなり鍛えられていますし、舞台やミュージカルの出演など幅広い活動を続けられています。
体力やモチベーションを保つための秘訣はございますか?
継続は力なり、トレーニングですね。
パーソナルトレーナーにサポートしてもらいながら、もう20年以上になります。
あとは良い人間関係を求め続けること。
これだけの価値観が交差する都会で暮らしていると、嫌でも人間関係という迷路に迷い込みます。
避けることはできませんから、そこでどんな見極めができるかが人生の分岐点ですよね。
編集部
3月からは全国ツアーが始まります。米倉さんのライブといえば、ドストレートなMCも有名です。今回はどんなライブになりそうですか?
米倉利紀史上、初めてベスト盤を引っ提げてツアーに出ます。
25周年記念というせっかくの節目ですから、「besties」同様、シングル曲を全曲聴けた!!っというセットリストに挑みたいです。
MC はほどほどに。笑
編集部
これからの目標、野望、挑戦してみたいことなど教えてください。
「愛すること」を「恐れない」。
「愛されること」を「恐れない」。
これからもラブソングを歌い続けたいですから、心が鈍らないように、明確な見極めで良い人間関係を守り続けたいです。
それがシンガー米倉利紀の「生き様」です。
ミドルエッジ読者への動画メッセージ
【ミドルエッジ】米倉利紀 動画コメント
米倉利紀、25周年記念ベストアルバム『besties』
『besties:side-a』(3枚組)には、デビュー曲「未完のアンドロイド」を始めとするシングル&アルバムのリード曲を余すことなく収録。
また、シングルのカップリング&アルバムのサブリード曲や提供楽曲のセルフカバー曲など、現在手に入りにくい曲もたっぷり収録されている『besties:side-b plus』はボリューム感満点の5枚組。
記念イヤーに相応しいファン垂涎のベストアルバムになっている。