デビュー曲「バージンブルー」がCMタイアップでスマッシュヒット!「第二のチェッカーズ」といわれたバンド、SALLYの短い活動期間とメンバーの現在
2021年10月9日 更新

デビュー曲「バージンブルー」がCMタイアップでスマッシュヒット!「第二のチェッカーズ」といわれたバンド、SALLYの短い活動期間とメンバーの現在

1984年に杉本哲太が出演した「キリンレモン2101」のCMソング「バージンブルー」でデビューし、一躍人気ロックバンドとなったSALLY。活動期間が意外と短かったので、すっかり忘れていたという方も多いのではないでしょうか。そこで、SALLY結成から解散までのこと、その後のメンバーの活動などについて見ていきたいと思います。

2,931 view

山田パンダのスカウト、プロデュースでデビュー

SALLYは1981年、在学していた法政一高の文化祭に出場するために結成されました。翌年に高校を卒業し、法政大学に進学した後も、都内のライブハウスをメインにバンド活動を継続します。
1983年9月のCBSソニーオーディション東京大会に出場しますが、全国大会まで出場できず敗退しています。
同年11月の全国学生対抗ロックコンテストにも出場しますが、大学の吹奏楽部に所属していたため出場困難となった正規メンバーの箱崎昇(サックス)の代わりに出場した佐藤公彦が優秀プレーヤー賞を受賞したのみで、SALLYとしては落選してしまいます。

しかし、このコンテストの司会をしていた、フォークシンガーで元かぐや姫のメンバーの山田パンダから後日直接スカウトの連絡があり、メジャーデビューを打診されます。
そして1984年初頭、山田パンダカンパニーの設立に合わせて所属契約をし、彼のプロデュースで活動をしていくことが決定します。
山田パンダ「ベストアルバム~風の街~」

山田パンダ「ベストアルバム~風の街~」

SALLYとはだいぶ音楽性が違うように見えますが。

「バージンブルー」が「キリンレモン2101」とのタイアップでヒット!

SALLYは1984年7月1日、ついにシングル「バージンブルー」でデビューします。「キリンレモン2101」とのタイアップだったこともあり、すぐにヒットして音楽番組への出演が増えていきます。この曲は、2006年にLeadがカバーしています。

当初、デビュー曲はのちに3枚目のシングルとして発売される「愛しのマリア」になる予定でしたが、もっと良いものができたとして作曲家の鈴木キサブローが持ってきたサビのフレーズがCMに起用されることになったため、急遽その前後のメロディーを作り、曲として完成させたのです。

チェック柄の衣装や髪型といった外見をはじめ、バンド構成や曲調という点からも、「第二のチェッカーズ」と称されることがありました。私個人は全然そうは思わなかったですけどね。

SALLY バージンブルー 1986 高画質

私は喜一が一番好きでした。

Lead - バージンブルー (Music Fighter 2006.03.10)

オリジナルを知っているとちょっと違和感が……。

テレフォンショッキング SALLY #1

テレフォンショッキング SALLY #2

「笑っていいとも!」のテレフォンショッキングにも出演。加藤喜一本人のYouTubeチャンネルより。

デビューからわずか2年弱で解散。その理由は?

SALLYは人気バンドとしての地位を確立しつつありましたが、デビューから丸2年と経たない1986年5月27日に解散してしまいます。
その経緯や理由については長く語られてきませんでしたが、解散から20年が経過した2006年9月から2007年3月にかけて、リードボーカル兼ギターの加藤喜一が期間限定ブログという形で詳細に書き記しています。

バンドがアイドル扱いされていたことや山田パンダとの確執と決別、マネージャーの死、解散が決まる前後はメンバー同士が口をきかないほど関係が冷え切っていたことなど、今だから話せるエピソードが率直に綴られています。
SALLY解散から、20年。
あの蒼い「夏」は永遠に終わらない…。
『バージンブルー』『愛しのマリア』
『HEARTはキュートなままでいて』などのヒットで80年代を駆け抜けたロックバンド、SALLYのリードヴォーカル/ギタリスト 加藤喜一が語るSALLYのこと
ブログトップページの説明文より

解散後から現在までの元メンバーの活動

SALLYの元メンバーたちは、現在何をしているのでしょうか?

サブボーカル兼ギターの杉山洋介は、当時の事務所の後輩だった島田奈美に楽曲を提供するなどの活動をしたのちにparis matchを結成し、現在も音楽活動を続けています。

加藤喜一はSALLY解散後、ビートたけしのバックバンドでギターを務めたり、楽曲提供や映画音楽の担当などをしていました。2003年に重症急性膵炎を患うものの、復帰後から現在に至るまで、ソロやユニットで音楽活動をしています。

旧メンバーの佐藤公彦はデビュー直前にSALLYを脱退しましたが、福山雅治のバックバンドなどを経て、現在は淡谷三治名義でMEN'S 5のリードボーカルとして活動しています。

加藤喜一の期間限定ブログによると、箱崎昇は九州で会社をやっているとありましたが、中には消息さえわからないメンバーもいるようですね。

SALLYとしての活動は短かったものの、伝説のバンドとして私たちの記憶に残っていることに変わりはありません。いつか再結成してくれるといいですね。

ミズノマリ(paris match)ハッピーバーズデー・スペシャル・メッセージ&蔵出しトーク第1弾!

昔のとがった感じの面影はないですね。

バージンブルー 加藤喜一&箱崎昇 with SPACE SALLY

2016年2月に演奏された「バージンブルー」

MEN'S5 "ヘーコキ"ましたね

1995年のライブ映像
17 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

第二のチェッカーズ?!【SALLY】を覚えてますか?

第二のチェッカーズ?!【SALLY】を覚えてますか?

バージンブルーのがヒットしたSALLY。 なんとなく覚えている方も 全然覚えてない方も サクっとここで復習してみましょう!
ヒロ★ | 14,409 view
【1984年】一世風靡セピア参上!日本レコード大賞新人賞の受賞曲は!?受賞者は今!?

【1984年】一世風靡セピア参上!日本レコード大賞新人賞の受賞曲は!?受賞者は今!?

昔は大晦日の夜といえば、テレビの前で一家団欒。『日本レコード大賞』と『紅白歌合戦』をはしごして視聴した方が多かったことでしょう。中でもドキドキするのが、日本レコード大賞の「大賞」と「最優秀新人賞」の発表の瞬間。今回は、日本レコード大賞の「新人賞」にフォーカスし、受賞曲と受賞者の今についてご紹介します。
izaiza347 | 318 view
光GENJIの再結成はある!?メンバーの思いは!?

光GENJIの再結成はある!?メンバーの思いは!?

1980年代後半に一世を風靡したジャニーズ事務所のアイドルグループと言えば、光GENJIを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。ローラースケートで歌って踊るところも斬新でした。男闘呼組が再結成したように光GENJIも再結成はあるのでしょうか。今回は再結成に関するメンバーの思いや全盛期の活躍についてもご紹介します。
そうすけ | 553 view
本田美奈子、島田奈美、芳本美代子…「デジタルMomoco写真館」のPOD(プリントオンデマンド)化が決定!!

本田美奈子、島田奈美、芳本美代子…「デジタルMomoco写真館」のPOD(プリントオンデマンド)化が決定!!

ワン・パブリッシングより、デジタル写真集としてリリース中の「デジタルMomoco写真館」シリーズがPODとして出版されました。現在、紀伊國屋書店新宿本店にて好評発売中となっています。以後、順次POD取り扱い書店へ販売を拡大していくとのこと。
隣人速報 | 1,477 view
【追悼】僅か49歳の若さで亡くなった東京プリンの『牧野 隆志』!!

【追悼】僅か49歳の若さで亡くなった東京プリンの『牧野 隆志』!!

2014年2月7日常にプリンのかぶり物にサングラス、スーツにネクタイという風変わりなファッションの「東京プリン」の牧野隆志さんが49歳の若さで、お亡くなりになりました。今回は追悼の意味も含めてまとめてみました
ギャング | 3,232 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト