大阪万博だけではない、日本で開催された万国博覧会
2022年9月17日 更新

大阪万博だけではない、日本で開催された万国博覧会

日本で初めて開催された万国博覧会が大阪で行われた日本万国博覧会ですが、この他にも日本で開催された万国博覧会を調べてみました。

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国際花と緑の博覧会会場

国際花と緑の博覧会会場

会場中央のいのちの海(大池)の周りには各エリアのパビリオンや遊園地ゾーンが望めます。
多くの来場者を記録したこの万博ですが、開催時期には記録的な猛暑となり、アスファルトが敷き詰められた博覧会会場の暑さは尋常ではなく、会場内の最高気温は38度近くになったそうです。そのため、博覧会協会は人工雪を降らせたり、会場内のあちこちに氷柱やクーラー付きのテーブルを設置したりと「暑さ対策」に追われ、この「暑さ対策」に投じられた金額は3億円とも言われています。

また、台風の当たり年となり、台風19号が関西地方に上陸し、この影響で博覧会会場は、午後3時半で閉場となったりもしました。閉会式の9月30日にも台風20号の影響で暴風雨となりましたが、特別博覧会史上、最も多い入場者数を記録し、日本で行われた国際博覧会の中でも1970年の大阪万博に次ぐ記録となっています。

咲くやこの花館と鶴見緑地展望塔(いのちの塔)

咲くやこの花館と鶴見緑地展望塔(いのちの塔)

メイン会場と鶴見緑地ですが、開催終了後、万博の記念施設である「咲くやこの花館」、「いのちの塔(展望塔)」、「陳列館ホール(大阪市立環境学習センター=通称・生き生き地球館)」、「水の館ホール(2010年に花の万博20周年を機に愛称をハナミズキホールと命名)」、体育館である鶴見スポーツセンター、風車を残し、都市公園として再整備されています。
国際花と緑の博覧会シンボルマーク

国際花と緑の博覧会シンボルマーク

生命の神秘さを一輪のきらめく華に例えた6弁の花のデザインとしています。指名コンペで、幾何学的なパターン用いるグラフィックデザイナー・勝井三雄の作品が選ばれました。

勝井三雄は、大阪万博(1970年)、沖縄海洋博(1975年)、つくば科学万博(1985年)などにもアートディレクターとして関わり、花と緑の博覧会では公式ポスターやシンボルマークを手掛けています。
マスコットキャラクター「花ずきんちゃん」

マスコットキャラクター「花ずきんちゃん」

マスコットキャラクターは、応募総数9,603点の中から一般女性がデザインした「森の中の世界で戯れる、かわいい花の妖精をイメージした」作品が選定され、審査委員長・手塚治虫が立体デザインをリライトしました。

また、愛称も一般公募され、応募総数29,267通の中から「花ずきんちゃん」が選ばれました。声は当時若手声優だった林原めぐみが担当していました。

おしまいに

今回は「花と緑の博覧会」までを調べましたが、2005年にも愛知県愛知郡長久手町(現:長久手市)及び豊田市を開催地として日本国際博覧会が開催されましたね。「愛・地球博」とも言われています。この博覧会は、まだ記憶に新しいのではないでしょうか。キャラクターマスコットは、モリゾーとキッコロ。マスコットだけ紹介しておきます。今後も日本のどこかで万博が開催されるでしょうから楽しみにしていたいと思いました。
長久手会場北ゲートの壁に描かれたモリゾーとキッコロ

長久手会場北ゲートの壁に描かれたモリゾーとキッコロ

瀬戸市の海上の森に住む「森の精」。モリゾー(緑色)は性別は不明という設定。年齢70代半ばですが縄文時代から住んでいるとされています。キッコロ(黄緑色)は、性別は男性でも女性でもあり、またどちらでもないという設定で、好奇心旺盛な性格で行動力あるとされています。
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