ワンサくん
via i.ytimg.com
ディズニーの「わんわん物語」といった趣の作品で母犬をさがすワンサと仲間たちの交流を描いています。ワンサくんは三和銀行のマスコットキャラとして作られたものですがテレビシリーズはそのキャラを使っただけのオリジナルで手塚治虫は原作としてクレジットされているだけです。
原作になった漫画は、虫プロ商事から刊行された「てづかマガジンれお」に掲載されていました。
しかし、手塚治虫自身が主宰する虫プロが労働争議に揺れていた時期であり、そうしたゴタゴタが続く中、雑誌そのものが方向性を見失って、この作品も連載が中断したまま未完となってしまいました。
それから1年後の1973年4月に、虫プロ最後のテレビアニメ作品『ワンサくん』の放送が始まりました。
それから1年後の1973年4月に、虫プロ最後のテレビアニメ作品『ワンサくん』の放送が始まりました。
via www.suruga-ya.jp
要所要所を歌でストーリー説明するのですが、その歌はCDで聴いてもいいくらいにいいです。
あらすじ
via r2.ykimg.com
原作の漫画でより詳しくあらすじを紹介!
生後まもなく母親から引き離され、わずか10円で売られてしまった子犬が主人公です。母恋しさから逃げ出して、煤煙と汚水を撒き散らす大きな工場の脇の川っぷちで暮らしを始めるのでした。
ところが強欲な工場の主(あるじ)は施設の建て増しを計画して、純朴な老社員に邪魔な子犬の殺処分を命じるのです。情が移ってしまった老人はどうしても子犬に手を下すことが出来ず、とうとう会社に馘(くびき)られてしまうのでした。子犬は老人の家に引き取られて“ワンサ”と名付けられます。
ワンサは夢にうなされ夜通し吼えて転げまわるものですから、その騒々しさに心優しい一家も耐え切れず、ワンサを捨てる決心をするのでした。ワンサは二度捨てられ二度とも舞い戻りますが、その口には何処からか掘り当てて来た10円玉が咥(くわ)えられていたのです。縁側にチャリンと乾いた音をたてて置かれたそれを見て、一家はワンサを家族として受け入れることを了承するのでした。もちろん10円に釣られたのではなくって、その子犬の必死な様子にこころ打たれ、哀しい彼の境遇を共有するに至ったためでした。
飼い犬になったのは、ちょっと複雑な内容です。
メインキャラクター
via m.chuing.net
via m.chuing.net
旧虫プロダクションが制作した最後のアニメ作品でもある。