『フェリオス』の"アルテミス"から振り返る「ナムコギャル」の歴史
2017年1月24日 更新

『フェリオス』の"アルテミス"から振り返る「ナムコギャル」の歴史

昔から良質の家庭用ゲームを開発していた「ナムコ」。ゲーム世代の人なら、一度はナムコのゲームで遊んだ記憶があるでしょう。あまりイメージはないかも知れませんが『ヒロイン(ナムコギャル)』が数多く存在するのです。あからさまに「ヒロイン」を前面に押し出して宣伝してないので気が付きませんよね!。今回紹介する『フェリオス』に登場する「アルテミス」も、そんな"ナムコギャル"の一人です!

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1990年07月20日「ナムコ」からリリースされた

国内版のパッケージ

通販ショップの駿河屋 (1593810)

ナムコのメガドライブ参入「第1弾」ソフト。この頃の「ナムコ」は、NECの「PCエンジン」向けに良質の"アーケード移植"を数多く出していたので『フェリオス』発売の朗報を受けて、歓喜に沸いた"男性ユーザー"が大勢いたと思います。
なぜ"男性ユーザー"を強調するかというと、フェリオスに登場する『アルテミス』という女性キャラクターの存在があるからです。アーケード版では、ある意味ステージクリアのご褒美のように、画面にアップで映し出される"彼女"目当てのプレイヤーが全国に数多くいたことでしょう。

そんな『フェリオス』が家庭で、人の目も気にせずに何回でも遊べるのですから!アーケード版で『アルテミス』に好意を抱いたプレイヤーの求める"彼女"はそこに存在するのでしょうか?

海外版のパッケージ

 (1596353)

海外版"メガドライブ(GENESIS)"のパッケージの方が、国内版より見栄えがよく感じますね。

さて、『フェリオス』といえば「アルテミス」。タイトルさえも『アルテミス』にしちゃったら?と思うくらい『フェリオス』における「アルテミス」の存在は絶大なのに、パッケージのイラストで損をしてませんか?

今ほど「アニメ」に市民権がなかった時代だからか(※海外向けパッケージは◎)、パッケージが惜しいなと、やっぱり残念に思います。そういう路線で"ゲームを開発"したのなら、そういう目線で"ゲームをセールス"するのが"良いメーカーさん"なのだから。

"ナムコ"のメガドライブ参入「第1弾」ソフト『フェリオス』は、良質の家庭用ゲームを開発していた「ナムコ」らしからぬ作品だと思った1本です。アーケード版をプレイした人ほど顕著にそう思ったはずです。多分「ナムコ」の作品だから余計にそう思わせてしまった感はあると思います。

ナムコを彩った"ヒロイン"のナムコギャル達

(※コンシューマ寄りの内容にしています)
ワルキューレ

ワルキューレ

1986年に"ファミリーコンピュータ"専用ソフト『ワルキューレの冒険 時の鍵伝説』の主人公(ヒロイン)として登場しました。

ファミコン世代の方が『ワルキューレ』という単語で、真っ先に思いつくのは"彼女"ではありませんか?
カイ

カイ

1988年に"ファミリーコンピュータ"専用ソフト『カイの冒険』の主人公(ヒロイン)として登場しました。
彼女の歴史は長く、初登場は"アーケードゲーム"の『ドルアーガの塔』になります。主人公ギルが救出する「巫女」として登場しています。
1985年発売のファミコン版「ドルアーガの塔」のパッケージに写る"彼女"のイメージが一般的に有名なのかな?
モモ

モモ

1987年にアーケードゲーム『ワンダーモモ』の主人公(ヒロイン)として登場しました。
1989年に"PCエンジン"にアレンジ移植もされています。

「ロリコット星」からやってきた「正義のヒロイン」"モモ"が変身して"ワンダーモモ"になって悪を懲らしめる設定と、ゲーム画面が舞台風だったのが印象的でしたよね。
なにより"モモ"の健康的な「お色気」が当時のプレイヤーさんのハートを離さなかったと思います。グラフィックを見て「ナムコ」の作品と分かる様になったのも"ココ"からだったように思います。
トビ・マスヨ(左)&天現寺ひろみ(右)

トビ・マスヨ(左)&天現寺ひろみ(右)

トビ・マスヨ(左)は、1985年発売のアーケードゲーム『バラデューク』に登場した「KISSY」と名の付く1Pキャラクターでしたが、後に『ミスタードリラー』に"トビ・マスヨ"の名前で登場しました。

天現寺ひろみ(右)は、1989年に発売したアーケードゲーム『バーニングフォース』の主人公(ヒロイン)です。
1990年に"メガドライブ"に移植されました。
レイラ・ブリッツ

レイラ・ブリッツ

1991年に発売したアーケードゲーム『ローリングサンダー2』に主人公(ヒロイン)として登場している"彼女"ですが、前作の『ローリングサンダー』では秘密組織に捕まって結構な"辱め"をうけています。1989年発売のファミコン版でも、その様子がうかがえます。

1991年に"メガドライブ"に移植されました。

"ギリシャ神話"をベースにした「シューティングゲーム」

チャプター1のボス「メデューサ」

チャプター1のボス「メデューサ」

基本操作はシンプルで
『十字キー』」で主人公アポロンの"移動"
『A、B、C』が、いずれも"ショットボタン"
『A、B、C』を長押しで力を溜め"強ショット"
チャプター2のボス「グライアイ」

チャプター2のボス「グライアイ」

アーケード版と比べると、敵キャラクターに迫力を感じられず緊張感に欠ける"ボス戦"が実に惜しい。アレンジされた"ボスの攻撃"に好感はもてるが・・・。

メガドライブ版『フェリオス』が残念な理由に「日本語」が表示されない!のがあります。全て英語表記なので、知らない人がプレイしたら"洋ゲー"と間違うかも?
でも『アルテミス』の音声は、ちゃんと日本語になっています。

小気味良い『音声』が"フェリオス"の魅力!

アイテムを運んでくる"ブーボー"

アイテムを運んでくる"ブーボー"

飛んでくる、黄色い"ブーボー"を撃つとアルファベットを冠した鳥の姿に変化します。それがアポロンのパワーアップアイテムになります。『S』=「スピードアップ」、『O』=「オプション」等があります(※ブーボーの状態で、アポロンが触れるとダメージになります)
アイテムの方から近づいてくれる

アイテムの方から近づいてくれる

フェリオスでは"ブーボー"を撃つと「アイテム」にちなんだ『音声』を喋ります。取ったときではなく、撃ったときというのが"ポイント"で、画像の様に"ブーボー"は3つ連続で飛来するパターンが多いのでプレイヤーが意識しなくても「1,2,3」とテンポよく攻撃があたります!なので「スピードアップ」「スピードアップ」「オプション」とテンポよく喋る『音声』が小気味良く耳に残ります。その1点の移植具合は最高ですね!

どちらにしますか?「私はメガドライブ版です。」

メガドライブ版

メガドライブ版

もちろん、メガドライブ版の"アルテミス"もちゃんと喋ります。『音声』が悪く、何を言っているのか聞き取りにくいのが難点ですが。
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