2018年6月6日 更新
少し不便だけど味がある!?西武新宿線の過去と謎
新宿から埼玉県の川越市を結ぶ西武新宿線。他社との乗り換え駅が少なく相互乗り入れもないため、利用しづらく地味な印象があります。そんな西武新宿線ですが過去には壮大な計画がありました。今回は過去にあった計画と沿線の謎をいくつか紹介したいと思います。
初代特急レッドアロー号は現在も現役で走っている
西武鉄道の顔ともいえる特急レッドアロー号。初代の車両5000系は現在も完全には引退しておらず、遠く北陸の地で第二の人生を送っている。富山県内を走る富山地方鉄道の観光列車アルプスエキスプレスとして当時の塗装のまま立山や宇奈月温泉など県内有数の観光地を結んでいる。
現在のレッドアロー号の足回りなどは初代のものをそのまま使っているので西武鉄道としても完全には引退していないんですよね。このほかにも一般の車両は秩父鉄道や伊豆箱根鉄道など全国に譲渡されていて今でも活躍しています。
下井草駅~上井草駅間にある「井荻駅」
下井草駅と上井草駅駅の間には「井荻」という駅があるが、本来ならば「井草」となるべきであろうし、所在地も東京都杉並区井草という場所にある。駅名が町名と異なるのは、駅が開業した際東京都豊多摩郡井荻町というの自治体名であったため。現在は再編され井荻という地名は消滅しているが、駅名はその当時の名残りで今も変更なく存在している。
南大塚駅にある謎の廃線跡
南大塚駅の少し北側に朽ち果てたような線路の跡地がある。これは西武安比奈線という貨物専用路線の跡である。3.2kmと短く、主に入間川で採取された砂利を運搬する目的で建設された路線である。需要の減少により1963年より休止状態となっていたが2017年に正式に廃線となった。
この路線を活かして車両基地を建設する予定があったようで、そのため半世紀以上にわたり休止状態で廃線にしてなかったようです。
いかがでしたか?普段利用している方にとっては感じている疑問がいくつかあったのではないでしょうか。正直不便に感じる路線ではありますが、今後は少しづつ変化があるようなのでこれからも地域の足として頑張って欲しいものです。
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