はじめに
現在、主要な駅の多くはビルになっていて、商業施設やホテル、オフィスが入居しています。駅の利用者に応じて様々な駅ビルが存在していますね。
さて、そんな駅ビルはいつから存在するのでしょうか。また初めて駅ビルが建設されたのはどの駅だったのでしょうか。
さて、そんな駅ビルはいつから存在するのでしょうか。また初めて駅ビルが建設されたのはどの駅だったのでしょうか。
日本初の駅ビルは私鉄駅
1920年に大阪府大阪市北区芝田に完成した阪急電鉄梅田駅の阪急本社ビルディングが日本初の駅ビルです。現在、西日本の私鉄では最も利用者数が多く、JRの駅を含めても日本最大の規模を誇るまでとなっています。
この駅ビルを考案したのは、阪急電鉄を始めとする阪急東宝グループの創始者である小林 一三(こばやし いちぞう)です。
この駅ビルを考案したのは、阪急電鉄を始めとする阪急東宝グループの創始者である小林 一三(こばやし いちぞう)です。
via ja.wikipedia.org
鉄道を中心とした不動産、流通(百貨店、スーパーなど)、観光などを一体的に進め相乗効果を上げる私鉄経営モデルの原型を独自に作り上げました。路線の起点となる梅田駅にビルを建設し、1階は百貨店白木屋に貸し、2階を阪急直営の食堂、3階以上が本社事務所としました。
当時は、鉄道会社が直営で百貨店を経営するなどといった事例は日本国外になく、その前途を危ぶむ人が多かったのですが、実際は世界恐慌のさなかだというのに多くの客を集めることに成功したのです。
もともと阪急大阪梅田駅は、1910年に阪急電鉄の前身である箕面有馬電気軌道によって梅田駅(うめだえき)として開業しました。1920年に自社ビルと駅を一体にしたあと、1925年には、改装を行い阪急マーケットがオープンし、1929年には新ターミナルビルの竣工に合わせて阪急百貨店をオープンさせました。
この小林一三が考案したモデルは、現在までも私鉄やJRなど日本鉄道会社の経営に大きな影響を与えています。
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国鉄の駅ビルのはじまり
国鉄の駅舎は、太平洋戦争により多くを焼失しました。
戦後の国鉄は線路と車両の復興を優先し、多くの駅舎は仮設のままでした。
そのため国鉄は、戦災復興を駅の地元と共同で行おうと駅舎建設を地元の有力者たちの資金を仰ぎ、見返りに商業施設を駅舎内に設けることにしたのです。
先に述べたように私鉄では、戦前から阪急電鉄梅田駅を初めとして商業施設を設けた駅が誕生していました。
国鉄の最初の例となったのは愛知県の豊橋駅です。1950年3月14日に完成、同年4月1日に開業しました。以後、日本全国へこの方式の駅が広まり1973年の秋田駅で66例となっています。
戦後の国鉄は線路と車両の復興を優先し、多くの駅舎は仮設のままでした。
そのため国鉄は、戦災復興を駅の地元と共同で行おうと駅舎建設を地元の有力者たちの資金を仰ぎ、見返りに商業施設を駅舎内に設けることにしたのです。
先に述べたように私鉄では、戦前から阪急電鉄梅田駅を初めとして商業施設を設けた駅が誕生していました。
国鉄の最初の例となったのは愛知県の豊橋駅です。1950年3月14日に完成、同年4月1日に開業しました。以後、日本全国へこの方式の駅が広まり1973年の秋田駅で66例となっています。
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国鉄以外の企業・自治体などが駅舎の改築工事費を分担し、竣工後に一部を商業施設などに使用する「民衆駅」の第1号です。
木造2階建て・建坪560坪(1850平米)で、1階に飲食店・理髪店・雑貨店など民間の商業施設、2階には市民出資の「豊栄百貨店」が入居しました。さらに駅前広場も拡張され、広場には防火用水と広場の美化を目的に噴水も設置されました。駅前に噴水があるのはこういうことだったんですね。
当時は、駅内の商業施設が収益を上げても国鉄には地代収入しか入らなかったのですが、1971年の国鉄法改正で、国鉄による直接投資が可能となり、1973年6月26日に初の投資物件として神奈川県の平塚駅が完成し、この頃から「駅ビル」と呼ばれるようになったのです。
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平塚駅(ラスカ平塚)は、湘南ステーションビルが運営する駅ビルで地上7階 地下1階です。1973年開業当時は増築を見込みながら地上4階、地下1階として建設されました。
買い物客の利便性の向上のため、商業施設の売り場に改札が設けられ、さらに駅メインの改札口を経由せず直接出入りすることができる構造が多かったため「ステーションデパート」という名称が使われることも多かったようです。
国鉄からJRとなった今、JRグループではグループホテルを駅ビルに建設するなど駅自体を満喫できる建物になっています。
買い物客の利便性の向上のため、商業施設の売り場に改札が設けられ、さらに駅メインの改札口を経由せず直接出入りすることができる構造が多かったため「ステーションデパート」という名称が使われることも多かったようです。
国鉄からJRとなった今、JRグループではグループホテルを駅ビルに建設するなど駅自体を満喫できる建物になっています。
おしまいに
全国に存在する駅ビルの中でも、その地域を代表するようなものになっている駅もあります。
例えばJRの札幌駅のJRタワーは高さ173mです。東京駅のグラントウキョウサウスタワーは高さ205m、名古屋駅のJRセントラルタワーズは高さ245mと超高層ビルになっていますし、JR京都駅は建築面積32,400平米、延床面積238,000平米、幅470m、博多駅のJR博多シティは開発面積 約22,000平米、延床面積 約200,000平米、幅240mと巨大駅になっています。
このように巨大化する駅ビルもあれば、地方都市の駅は2~3階建てで「ミニ駅ビル」と呼ばれる施設もあり、JR東日本のグループ会社である横浜ステーシヨンビルが運営するエキストはその一例となります。
巨大な駅ビルもミニ駅ビルにも足を運んだことはありますが、駅ビルにホテルがあると荷物もすぐにホテルに預けることができ、身軽に気軽に旅を楽しむことができます。通勤だとちょっとした買い物が電車待ちで出来きます。こんな便利な駅ビルを発想した小林一三さんに感謝ですね。
例えばJRの札幌駅のJRタワーは高さ173mです。東京駅のグラントウキョウサウスタワーは高さ205m、名古屋駅のJRセントラルタワーズは高さ245mと超高層ビルになっていますし、JR京都駅は建築面積32,400平米、延床面積238,000平米、幅470m、博多駅のJR博多シティは開発面積 約22,000平米、延床面積 約200,000平米、幅240mと巨大駅になっています。
このように巨大化する駅ビルもあれば、地方都市の駅は2~3階建てで「ミニ駅ビル」と呼ばれる施設もあり、JR東日本のグループ会社である横浜ステーシヨンビルが運営するエキストはその一例となります。
巨大な駅ビルもミニ駅ビルにも足を運んだことはありますが、駅ビルにホテルがあると荷物もすぐにホテルに預けることができ、身軽に気軽に旅を楽しむことができます。通勤だとちょっとした買い物が電車待ちで出来きます。こんな便利な駅ビルを発想した小林一三さんに感謝ですね。
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