2017年1月25日 更新
「SMAP」が出演した映画『シュート!』、あの頃を振り返る!
サッカーアニメの名作『シュート!』の実写映画が今から四半世紀前の90年代に、解散した「SMAP」主演で撮影されていた。当時のメンバーは6人、若き日の木村拓哉のシュートやオートレース界に転向した森且行選手のサッカープレイを観戦できる。現役のJリーグ選手が撮影協力をしている、日本におけるプロサッカーリーグの「Jリーグ」創成期の作品であり見逃せない。
映画『シュート!』のストーリー
サッカー少年トシ(中居正広)は憧れの天才プレーヤー・久保嘉晴(木村拓哉)のいる掛川高校へ進学する。サッカー部に入るが毎日雑用ばかりでグランドに出てサッカーをすることが出来ない。
そこへ、掛川高校サッカー部のマネージャー遠藤一美(水野美紀)がレギュラーのイレブンメンバーを賭けた1年生と2年生の練習試合を提案する。
試合には中学時代にトシとゴールデントリオを組んだフォワードの平松和広(香取慎吾)とゴールキーパーの白石健二(森且行)も参加する。結果は負けてしまうが、この試合をきっかけに先輩と後輩サッカー部員同士の絆が生まれる。
全国制覇を目指してもう特訓するなかで、1年生の3人レギュラーメンバーに選ばれる。
掛川高校サッカー部の3人は、県大会に出場、かねてから体調が良くなかった主将の久保が白血病で亡くなるが、ついにも国立競技場での決勝に出場を果たし藤田東高相手に勝利する。
映画『シュート!』撮影エピソード秘話、草彅事件。
「SMAP」にとって、はじめての映画出演となった『シュート!』。監督による演技指導が厳しかったという。
一番監督を怒らせたのは、草なぎ剛クンの散髪事件。サッカーの試合の前半と後半は別々の日に撮影が行われた。その期間中に草なぎクンが散髪をしてしまったのだ。そのため、初めに撮影した後半部分と後に撮影した前半部分とでは髪型が異なる。サッカーの試合のシーンでハーフタイムがあり後半戦が始まると草なぎクンの髪が延びているのだ。
こんなエピソードも今となっては映画の見どころのひとつになっている。
映画『シュート!』の主題歌
映画『シュート!』の主題歌は「SMAP」が歌う「泣きたい気持ち」。挿入歌には、「心の鏡(TV MIX)」「真夜中のMERRY-GO-ROUND」や「負けるなBaby! 〜Never give up」、「Hey Hey おおきに毎度あり」が使われている。木村拓哉がソロで歌う「MR.LONELY」は、ボビー・ヴィントンの曲で1964年にアメリカのビルボードチャートで1位を獲得している。
Jリーグと映画『シュート!』
映画の撮影協力は、(財)日本サッカー協会、(社)日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)。
クレジットには、当時ヴェルディ川崎に所属するサッカー選手の ラモス瑠偉や武田修宏、藤吉信次の名前がある。
「SMAP」バージョンの原画
映画『シュート!』のロケ地は静岡県
映画『シュート!』のロケ地は静岡県掛川市。駅のシーンで、掛川駅新幹線ホームや天竜浜名湖鉄道西掛川駅で行われた。あのグランドは地元の大東総合運動場。観光名所の掛川城を見ることができる。
試合の撮影に使用されたのは、日立柏サッカー場。海岸でBBQをするシーンの建物は、映画用に作られたセットを使っている。
結成から25年、2016年12月31日に「SMAP」は解散した。2016年12月26日にホウソウサレタ『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の最終回が、5人揃った姿が見られる最後となった。
日本映画『シュート!』は、「SMAP」が唯一全員で出演している作品。そして全員が共演している映画は他にない。現在では二度と作られることはないだろう。
映画『シュート!』DVD・原作コミック
-
コメントはまだありません
コメントを書く
※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。
1999年から「Jリーグ」は、J1リーグJ2リーグの2部制に移行した。
その後、2002年のサッカーのワールドカップFIFAワールドカップが日本・韓国共催で開催された。