実話映画『ストレイト・ストーリー』
長年音信不通だった兄に会うため、芝刈り機に乗ってひとり旅に出るご老人の姿を描くロードムービー『ストレイト・ストーリー』。
監督は映画『イレイザーヘッド』『エレファント・マン』『ブルーベルベット』などで知られるデヴィッド・リンチ。
扱う題材やテーマが難解で”カルトの帝王”と呼ばれるリンチだが、本作においては”リンチらしからぬ”ほのぼのとした心温まる作品となっている。
監督は映画『イレイザーヘッド』『エレファント・マン』『ブルーベルベット』などで知られるデヴィッド・リンチ。
扱う題材やテーマが難解で”カルトの帝王”と呼ばれるリンチだが、本作においては”リンチらしからぬ”ほのぼのとした心温まる作品となっている。
via gqjapan.jp
1994年8月25日付けの「ニューヨーク・タイムズ」に掲載された実話を基にしており、脚本のメアリー・スウィーニーは事実を忠実に再現するため、モデルとなったアルヴィンが実際に辿った行程を訪れて(ジョン・ローチと共同で)脚本を書き上げた。
『ストレイト・ストーリー』予告編
via www.youtube.com
異形の者「エレファント・マン」は実話でした - Middle Edge(ミドルエッジ)
「エレファント・マン」を観るには、心の準備が必要かも知れません。ただ、エレファントマンと呼ばれたその男は、心の優しい少年でした。この映画は実話を基にしています。
アイオワ州からウィスコンシン州へ”芝刈り機”で旅をする物語
アメリカの中西部に位置し、「アメリカのハートランド(中心地)」と呼ばれるアイオワ州。そこに頑固で気難しい老人がいた。アルヴィン・ストレイトである。
彼と同居する娘のローズは軽度の知的障害を持つが、いつも明るく前向き。
ある日、アルヴィンは腰を痛めてしまう。杖を2本つかなければ歩行も、ままならなくなる。
しかし、父を気遣う娘にも弱い所は見せず、それまで同様の日常を過ごす。
調子の悪い芝刈り機の修理も難なくこなしてしまう。
彼と同居する娘のローズは軽度の知的障害を持つが、いつも明るく前向き。
ある日、アルヴィンは腰を痛めてしまう。杖を2本つかなければ歩行も、ままならなくなる。
しかし、父を気遣う娘にも弱い所は見せず、それまで同様の日常を過ごす。
調子の悪い芝刈り機の修理も難なくこなしてしまう。
娘のローズ(左、シシー・スペイセク)とアルヴィン(右、リチャード・ファーンズワース)
ローズは父親を愛し、常に身体を気遣う優しい娘。周りの人間とは、会話の内容やテンポが合わない事も多いが、アルヴィンもまた娘の全てを愛している。
娘とは気が合う。ある嵐の晩、お互いに嵐が好きな事を確認し合ったりする。
娘と過ごす毎日に幸せを感じる日々。
そんな中、不和が原因で長年会っていなかった兄ライルが心臓発作で倒れたと連絡が入る。
ライルが住むウィスコンシン州マウント・ザイオンまでは約350マイル(約560キロ)。
車で行くとなれば1日の距離。だが、アルヴィンは車の免許がない。
するとアルヴィンは、乗りなれた”芝刈り機”でウィスコン州まで会いに行く事を決意する。街の雑貨屋に行き、旅で必要な道具を揃える。当然、反対するローズだが、聴く耳を持たない頑固者のアルヴィン。
娘と過ごす毎日に幸せを感じる日々。
そんな中、不和が原因で長年会っていなかった兄ライルが心臓発作で倒れたと連絡が入る。
ライルが住むウィスコンシン州マウント・ザイオンまでは約350マイル(約560キロ)。
車で行くとなれば1日の距離。だが、アルヴィンは車の免許がない。
するとアルヴィンは、乗りなれた”芝刈り機”でウィスコン州まで会いに行く事を決意する。街の雑貨屋に行き、旅で必要な道具を揃える。当然、反対するローズだが、聴く耳を持たない頑固者のアルヴィン。
街の友人たちにも事情を知らせず、我が道を進むアルヴィン。身支度を整えると、娘の心配をよそに芝刈り機に乗り、ウィスコン州へと出発する。
しかし、少し進んだところで、故障してしまい、道行くバスに助けを求める。その後、芝刈り機と共に車に牽引され、街へと帰ることになった。
その様子を見た友人たちは何とも言えない表情。
しかし、少し進んだところで、故障してしまい、道行くバスに助けを求める。その後、芝刈り機と共に車に牽引され、街へと帰ることになった。
その様子を見た友人たちは何とも言えない表情。
年金生活のアルヴィンは、僅かな貯金を使い、新たに芝刈り機を知人から購入する。
再度、芝刈り機に乗り込み、旅をスタートさせる。果てしなく続く一本道を時速8kmのスピードで進む。時折腰の痛みを気にしながらも、少しずつライルの住む町へと近づいていく。
道中、家出をした若い娘と出会う。妊娠したが、彼氏にも家族にも言えないと、あてもない旅をしている。夜に森でアルヴィンと火にあたりながら、人生について考える娘。
翌朝、アルヴィンが目覚めると娘の姿はなかった。しかし、前向きになった娘は、おそらく自らの意思で帰宅したのだと予感させた。
再度、芝刈り機に乗り込み、旅をスタートさせる。果てしなく続く一本道を時速8kmのスピードで進む。時折腰の痛みを気にしながらも、少しずつライルの住む町へと近づいていく。
道中、家出をした若い娘と出会う。妊娠したが、彼氏にも家族にも言えないと、あてもない旅をしている。夜に森でアルヴィンと火にあたりながら、人生について考える娘。
翌朝、アルヴィンが目覚めると娘の姿はなかった。しかし、前向きになった娘は、おそらく自らの意思で帰宅したのだと予感させた。
その後、下りの坂道で芝刈り機が制御不能になる。何とか止まれたものの、故障してしまった。
運よく、その場にいた芝刈り機と同じ機械メーカーの男性が修理を手配してくれる。さらに自宅の庭先で寝泊まりする事を快く許してくれる。
また、そこにはアルヴィンと同世代と思われるご老人がおり、二人は心の傷となっている戦争体験を語り合う。
運よく、その場にいた芝刈り機と同じ機械メーカーの男性が修理を手配してくれる。さらに自宅の庭先で寝泊まりする事を快く許してくれる。
また、そこにはアルヴィンと同世代と思われるご老人がおり、二人は心の傷となっている戦争体験を語り合う。
アルヴィンは芝刈り機の修理代を吹っ掛けてくる修理屋に対して、強気に値段交渉を行い、格安で済ませる。そして、数日過ごした家と気遣ってくれた人々に別れを告げ、再び、ライルのもとを目指し始める。
そして、6週間もの長旅の末、ついにウィスコンシン州マウント・ザイオンに辿り着く。
ライルの家の前で「ライル」と叫ぶアルヴィン。
家の中から歩行器を使いながら、顔を出すライル。二人は玄関先の椅子に腰かけるが、仲違いの影響からか微妙な距離感。するとライルが芝刈り機に気付く。アルヴィンの心意気と長旅を想い、涙する。
そして、6週間もの長旅の末、ついにウィスコンシン州マウント・ザイオンに辿り着く。
ライルの家の前で「ライル」と叫ぶアルヴィン。
家の中から歩行器を使いながら、顔を出すライル。二人は玄関先の椅子に腰かけるが、仲違いの影響からか微妙な距離感。するとライルが芝刈り機に気付く。アルヴィンの心意気と長旅を想い、涙する。