アンドリューは、浜辺の流木から小さな木彫りの馬を作ってアマンダにプレゼントし、彼女の許しを得ます。
リチャードはその馬を見てアンドリューの創造性にますます興味を覚え、技術や人間、ジョークについて教え学ばせます。
アンドリューは表情を作れるようにアップグレードを受け、アマンダの結婚を祝いましたが、ロボット然とした外見には変わりがありません。
やがて、リチャードが死の床につき、最後の別れを交わしたアンドリューは、自分と同じNDR型ロボットを探す旅に出ます。
長い放浪の旅の末に…
バーンズはアンドロイドに人間のような外見をさせるための研究をしていましたが、その研究はロボット業界から見向きもされませんでした。
アンドリューは研究資金と、実験台としての自身の体や人工臓器の設計アイデアをバーンズに提供し、人間そっくりのボディを手に入れます。
やがてアマンダの死に目に会い、孤独になったアンドリューはポーシャとの対話を求めます。
アンドリューはポーシャの不信と反感を解かし、やがて2人は愛し合うようになりますが、人類法廷は2人の結婚を法的に認めてはくれませんでした。
老いる事は良いのか悪いのか??
一方、バーンズはアンドリューのおかげもあって成功し、今やロボットのみならず人間の体でも使える人工臓器の分野における第一人者となっていました。
アンドリューは「なぜ自分が人間でないのか」と改めて人類法廷に問いますが、法廷はアンドリューの問いや訴えを否定しました。
「死」は人間の最終行動なのか!?
そんな中、アンドリューは「人間」として認められるために不死でなくなることを決意し、バーンズの協力を得て自分の体に人間の血液を輸血しました。
血液の影響で老化の進んだ外観となったアンドリューは、人類法廷に出廷し「あなたのどこが人間なのか」という反問に、自分の胸を指して「ここです」と答えました。
人類法廷がアンドリューを「史上初めて200年生きたことが確かな人間である」と認めた時、アンドリューは活動を永遠に停止しました。
ポーシャは傍らに看護婦として付き添っていた、人間の姿を得たガラテアに、自分の生命維持装置を停止するように求めました。
ガラテアは頼みに従い生命維持装置のスイッチを切り、「偉大なアンドリューならきっとこう言ったでしょう。『お役に立てて、光栄です』」とアンドリューへ抱いていた自らの尊敬の思いを込めて語りました。
ポーシャはアンドリューの手をとり、死を迎えるのでした。