1980年代の彗星!1作のアルバムでも不朽不滅の名作として輝き続ける!!フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドの凄味とは??
2016年8月18日 更新

1980年代の彗星!1作のアルバムでも不朽不滅の名作として輝き続ける!!フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドの凄味とは??

1980年代に、イギリスの港町リバプールから突如現れ、全英のみならず、世界中を席巻し、一大センセーションを巻き起こしたバンド、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド(Frankie Goes To Hollywood)。 ここでは、ほぼ1作のアルバムで、未だに異彩を放ち続けるフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドの楽曲世界の魅力に迫ります。

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フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド結成

フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド(Frankie Goes To Hollywood)。

このバンドの名前をご記憶の方は、1980年代に中学生以上だった方々だと思います。
彗星のように音楽シーンに登場し、世界中を席巻し、つむじ風のように去っていきました。

彼らが、世界の音楽シーンのトップに君臨した期間は、ほんの僅かでしたが、その音楽、作品群は時を経た今でも怪しい輝きを放ちつつ、枯れることはなく息づいています。

フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド(Frankie Goes To Hollywood)が結成されたのは、1980年のことでした。
ビートルズの出身地として有名なイギリスの港町リバプールにて、ホリー・ジョンソン、ポール・ラザフォード、ブライアン・ナッシュ、ピーター・ギル、マーク・オトゥールの5人によって結成されました。

当時勃興しつつあった新しい流れ『ブリティッシュ・ニューウェイブ』系のバンドとして当初から出発し、バンド名である”Frankie Goes To Hollywood”とは、その昔、フランク・シナトラが、音楽界から映画界に進出(ニューヨークからハリウッドへ行く)ことを伝えた新聞の見出しに由来しています。

この後、イエスやバグルスなどで知られる音楽プロデューサー、トレヴァー・ホーンに見出され、彼の立ち上げたZTTレコーズからメジャーデビューを果たすことになるのです。
トレヴァー・ホーン

トレヴァー・ホーン

フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドを見出して、プロデュースを手掛けた音楽界の風雲児。

Buggles - Video killed the radio star 1979

トレヴァー・ホーン自らヴォーカルを務めたバグルス(Buggles)の代表曲であり、大ヒット曲。

Yes - Owner Of A Lonely Heart (Official Music Video)

音楽プロデューサーとしてのトレヴァー・ホーンの鬼才っぷりを世界中に知らしめたのは、この作品でしょう。
自身も、ヴォーカルを務めたこともあるYesの復活作品のサウンドプロデュース。
この曲のイントロは「オーケストラル・ヒット」と名付けられ当時の音楽界全体に革命をもたらしました。

フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド発進!!

こうして港町リバプールで産声を上げ、その特異な才能を鬼才であるトレヴァー・ホーンに見出され、メジャーデビューすることになったフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド(Frankie Goes To Hollywood)は、彼らのデビューアルバムの作品群を、トレヴァー指揮の下、1983年より制作にかかります。

彼らは、世間的に見れば、いわゆるキワモノとも言える人たちで、ヴォーカルのホリー・ジョンソンと、キーボード担当のポール・ラザフォードは、ゲイであることをはじめからカミングアウトしていました。

それゆえ、当時英国で最先端のポップカルチャーであるニューウェイブと、やはりまだハシリであったゲイカルチャーが融合した独特の楽曲群が続々生み出されて生きました。

Welcome To The Pleasuredome

Welcome To The Pleasuredome

Welcome To The Pleasuredome

アルバムチャート:全米33位 全英1位
こうして、満を持した形で1984年10月に、遂に記念すべきフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドのメジャーデビューアルバムである『Welcome To The Pleasuredome』がリリースされました。

新人バンドのデビューアルバムとは思えない、全16楽曲にも及ぶ長編組曲として精緻に練られた完璧な楽曲群を収めた仕様で、レコード盤は2枚組として発売されました。

プロデューサーを務めた鬼才トレヴァー・ラビンの手腕も手伝って、アルバム全体の作りは、ニューウェイブでありならプログレでもある壮大な造りとなっています。
楽曲の中で展開されていく歌詞世界や漂うカルチャーも、禁断のSMセックス、ゲイカルチャー、当時の冷戦構造を揶揄した核戦争の危機やキリスト教世界に至るまで、ありとあらゆるテーマやモチーフを盛り込んだ衝撃の問題作としての側面も多分にありました。

【収録曲】
01. The World Is My Oyster (Including Well, Snatch Of Fury)
02. Welcome To The Pleasuredome
03. Relax
04. War
05. Two Tribes
06. (TAG)
07. Fury
08. Born To Run
09. San Jose
10. Wish The Lads Were Here
11. The Ballad Of 32
12. Krisco Kisses
13. Black Night White Light
14. The Only Star In Heaven
15. The Power Of Love
16. Bang…

Frankie Goes To Hollywood - Relax (ZTAS 1)

フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドといえば、何といってもこの曲を抜きには語れないというほどの代表曲。
その倒錯したSMセックスの世界観や、排尿の音響のような卑猥な音作りから全英をはじめ多くの国々で「放送禁止」処分を受けた問題作ですが、全世界で1900万枚以上という驚異的なセールスを記録し、今でも世界のあちらこちらで流され愛されている不朽の名曲でもあります。

Frankie Goes To Hollywood - Two Tribes (ZTIS 119)

『Welcome To The Pleasuredome』からシングルカットされた第2弾シングル。
『Relax』で世界中に衝撃を与えて一躍メインストリームに躍り出たフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドが、その次のシングルでは、またまた違う意味で世界に衝撃を与えます。
当時の世界的世相であった、米ソ冷戦構造で、いつ核戦争が起きてもおかしくない状況をモチーフに、プロモーションビデオ内では、当時米大統領のレーガンと、ソ連書記長チェルネンコのソックリさんが泥仕合をする内容となって物議を醸しました。

Frankie Goes To Hollywood - The Power Of Love

世界中に物議を巻き起こした『Welcome To The Pleasuredome』からのシングカット2曲に続いて、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドがリリースしたシングル第3弾がこの曲。
前2曲とは打って変わり、深遠で壮大なキリスト教的愛をモチーフにしており、プロモーションビデオにおいても、キリスト生誕のシーンを描いています。
スケールの大きな感動的なバラード曲。

Frankie Goes To Hollywood - Welcome To The Pleasuredome (The Escape Act)

アルバムタイトルチューンでもある『Welcome To The Pleasuredome』。
プログレといっても良い、壮大でメリハリの効いたな楽構成となっています。
当時のブリティッシュニューウェイブ系の中でも、この楽曲は異彩を放ち、他とは一線を画すと言わしめたほどの名曲でもあります。
この衝撃のデビューアルバム『Welcome To The Pleasuredome』は、世界中に衝撃を与え、問題作として随所取り上げられ、大変な反響となりました。

結果的に、アルバムのセールスは全世界で5000万枚を超える超メガヒットアルバムとなりました。
シングルカットした曲も、デビューシングルとなった問題作『Relax』は、シングルだけで1900万枚以上の売上を数え、次の『Two Tribes』も全英シングルチャートにおいて9週連続1位というロングヒットを記録しました。

デビューアルバム僅か1作にして、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドは当時の世界の音楽シーンの主役ともいえる立場まで上り詰めたわけです。

栄華の後の空中分解、活動休止。そしてその後・・・

デビューアルバム『Welcome To The Pleasuredome』のメガヒットで、1作目にしてセンセーショナルに世界のトップにまで躍り出たフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドでしたが、その栄華は長くは続きませんでした。

1986年にはセカンドアルバムとなる『Liverpool 』をリリースしましたが、サッパリふるわず、まったくセールス的にも芳しくありませんでした。
あれほど、各楽曲とも異彩を放ち完成度が高かった1stが嘘のように、精彩を欠き、これといって光るところもなく、まるで1作だけで才能が枯れたかの如き落ちぶれようでした。

こういった経緯もあり、世評も厳しく「所詮は、トレヴァー・ホーンの操り人形に過ぎないバンド」とか「ライブはあてふりで実際演奏してない」とかかなり辛辣な酷評を浴びました。

ローリングストーンズのミック・ジャガーあたりからは、彼らがゲイであることにあてつけて「奴らは、英国版ヴィレッジピープル(アメリカのゲイで有名なグループ)だ!」などと誹謗中傷を浴びたりもしました。

こういった成り行きもあって、バンド自体がもう維持が困難な状態に追い込まれ、各メンバーのモチベーションも無くなっていきました。

そうした中、ついに1987年には、主力メンバーであるヴォーカルのホリー・ジョンソンがバンドを脱退。
フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドは活動停止に追い込まれ、ここに事実上の解散に至りました。

その後の、経緯としては、2003年に音楽番組上の特別企画で、久々にメンバーが顔負わせましたが、再結成には至らず、その後、ホリーとブライアン・ナッシュを除くメンバーで、活動をしましたが本格的な活動には至りませんでした。

では、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドは1980年代という時代の仇花だったのか??といえば、そうではないと言いきれます。

なぜなら、彼らの世に放った『Welcome To The Pleasuredome』の楽曲群は未だに、異彩を放ち、その魅力も衰えない不朽の名作として聴かれ、カバーされている本物の秀作揃いだからです。

今後も、彼らの不滅の名曲たちは多くの音楽ファンに愛され続けていくことでしょう!!
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