【Xak(サーク】他機種のFM音源に比べて貧弱だったMSXが、もっとも美しい音色を奏でたとされる名作RPG「Xak(サーク)」はPSGの丁寧な「重ね」がスゴイ!
2017年10月29日 更新

【Xak(サーク】他機種のFM音源に比べて貧弱だったMSXが、もっとも美しい音色を奏でたとされる名作RPG「Xak(サーク)」はPSGの丁寧な「重ね」がスゴイ!

MSXユーザーならばマイクロキャビン社の名作ARPG「Xak(サーク)」に衝撃を受けた人も多いことでしょう。他のパソコンと比して貧弱なゲームサウンドだったMSXが、唯一といっていいほど他を圧倒する音色を奏でたこのゲーム。そんな「Xak(サーク)」MSX版の美麗な音色に、今一度触れてみませんか?

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1989年、マイクロキャビンより発売されたARPG「Xak(サーク)」

「Xak(サーク)」

「Xak(サーク)」

『サークI』は1989年にPC-8801版が発売された後、MSX2、PC-9801、X68000、スーパーファミコン(サン電子より)、PCエンジンSUPER CD-ROM²(『サークI』と『サークII』合本、日本テレネットより)などでも発売されている。人気を受けてシリーズ化された結果、続編や外伝を含み、全5作品が発売された。

同じくARPGで画面構成やシステムが似ている日本ファルコムの『イースシリーズ』とは、比較されることが多い。本シリーズでの攻撃にはキー操作が必要であるが、それ以外のシステムや各ステージの構成や雰囲気は類似する(街→フィールド→ダンジョン→ボス→…)。

MSX2版に関しては他機種とグラフィックが異なり、ピクシー(セルアニメ風へ変更)、バズゥー(攻撃デザインを変更)、サラマンダー(拡大的なデザインに変更、中ボスの追加)、合体エレメンタル(身体のデザインを変更)など、独自要素を強くされている。また、独自のBGMも追加されている。
当時を代表するパソコン向けARPGの傑作「イースシリーズ」(日本ファルコム)と比較されることの多い作品でもありました。

「Xak(サーク)」物語のあらすじ

「Xak(サーク)」物語のあらすじ

「Xak(サーク)」物語のあらすじ

今を遡ること250年前。

平和だった王国ウェービスに、妖魔界から一人の暴君が降り立った。その名をバドゥーという。強大な力を持つバドゥーとその配下のモンスター達により、村々は成す術もなく壊滅し、人々には滅亡の危機が迫るばかりであった。

やがて彼らの祈りに応え、一人の神が立ち上がる。その名は戦神デュエル。デュエルは剣を持って単身でバドゥー達に立ち向かい、激しい戦いの末に打ち倒す。しかし、バドゥーだけは配下のモンスター達とは違い、神といえども完全には滅することが出来ない存在であった。

そこで、デュエルはバドゥーの魂と肉体を分離させ、魂は北の果てにある「永久氷壁」へ、肉体は聖なる力に守られた「王家の聖域」へと厳重に封印した。こうして、ウェービスは悪夢の時代から開放され、再び平和を得たのである。

人々に崇められる中、デュエルは一人の人間の女性と出会い、恋に落ちた。やがて、デュエルは神であることよりも一人の人間として生きたいと考え、神の位と永遠の命に別れを告げて女性と結婚。人々は恒久的な平和の象徴として、二人を祝福する。

デュエルが妻との間に何人かの子供を授かり、人間としての生を全うした後もなお平和な時代が続く中、人々の記憶からは次第に悪夢の時代が薄れていく。

そして、250年もの月日が過ぎ去ったある日。
バドゥーの封印が何者かによって解かれ、ウェービスは危機に瀕する。国王は打倒バドゥーを命じるべく、デュエルの末裔ドルク・カートの元へ妖精ピクシーを使いに出すが、彼は居を構えていたフェアレスの町から行方不明になっていた。そこで、ドルクの一人息子ラトク・カートは、父に代わってバドゥー討伐へと旅立ってゆく。

MSX版のサウンドクオリティーの高さを、オープニング動画で確認してみる

まずはオリジナルのPC-88版をみてみよう。

[PC88] Xak (サーク) - Opening + Beginning - YouTube

以下、PC-88よりもスペックで上回るPC-98、X68000、さらにはスーパーファミコン版を確認してみる。

[PC98] Xak (サーク) - Opening + Beginning - YouTube

[X68000] Xak (サーク) - Opening + Beginning - YouTube

[SFC] Xak (サーク) - Opening + Beginning - YouTube

その上で、もっともスペックの低いMSX版をみてみると・・・

[MSX] Xak (サーク) - Opening + Beginning - YouTube

「なんじゃ、こりゃあ~!!!」

と、思わず耳を疑うような、透明感と臨場感あふれるサウンドが流れてくるのです。

FM音源に頼りっ放しにせず、PSGの丁寧な「重ね」で重厚感あるサウンドを作り出す

「Xak」のゲームサウンドを作り出した、マイクロキャビン社の新田忠弘氏と笹井りゅうじ氏。

当時のMSXマガジンなどはXakの「音」の作り込みを高く評価し、新田氏への取材が特集として組まれるほどでした。
MSX-MUSICのパーカッションの音色は、よく出来ているとは言い難く、多用されるスネアドラム等に対しては、音色を加工する方法としてPSGのノイズを重ねたり、PSGに割り振るなどし、音階が存在しなかったタムタムに対しては、Yコマンドにより、直接チップに対して音程を指定する等の試行錯誤が見られた。
以降の「Xak(サーク)」シリーズでも、MSX版はこの丁寧な「重ね」の良さが踏襲され、美麗なサウンドを堪能することが出来ました。
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  • 有難うマイクロキャビン 2017/12/17 17:36

    エムツー後期のユーザーです。正直、気合の入ったゲームはマイクロキャビンとコナミからしか出なかった時期がありました。Xak以降のマイクロキャビンのゲームは全部買いましたよ。

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