有名漫画家も認める諸星大二郎の初の連載漫画「妖怪ハンター」という凄い漫画があるのだ。
2019年8月3日 更新

有名漫画家も認める諸星大二郎の初の連載漫画「妖怪ハンター」という凄い漫画があるのだ。

1974年から始まった諸星大二郎の「妖怪ハンター」シリーズは、日本を舞台に歴史書や昔話、古史古伝などを題材とした伝奇漫画です。今もなお続く、このシリーズを紹介したいと思います。

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有名なエピソード

高橋留美子「うる星やつら」の主人公の名前が諸星あたるなのですが、これは諸星大二郎からとったのだそうです。

また「影の街」という作品に巨人が人を手づかみで食べるシーンがあるのですが、これは庵野秀明「新世紀エヴァンゲリオン」に影響を与えているということです。「生命の木」では地面から十字架型の光が現れるという、まったく同じような場面がありますね。

あの宮崎駿も明らかに影響を受けていると指摘する声もありました。確かに良く見ると画風は似ています。

懐かしの作品が今でも読める!

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「妖怪ハンター」シリーズは「週刊少年ジャンプ」からスタートし、以降、集英社の「週刊ヤングジャンプ」「月刊ベアーズクラブ」「月刊ウルトラジャンプ」等と掲載雑誌を変えながら続きました。2003年からは講談社「メフィスト」にて連載などもしましたが、2012年には「月刊ウルトラジャンプ」に連載という形で集英社に戻っています。

「妖怪ハンター」は現在、全3巻の「地の巻」「天の巻」「水の巻」で、2005年までに集英社から発表されたすべての作品を読むことができます。
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2005年以降も「妖怪ハンター」は続いています。
講談社からは2005年に「稗田のモノ語り 魔障ヶ岳 妖怪ハンター」など、集英社からは2009年に「妖怪ハンター 稗田の生徒たち(1) 夢見村にて」が発売されています。

他に面白い所では、新潮社の「月刊コミック@バンチ」にて「闇の客人」のリメイク「妖怪HUNTER〜闇の客人〜」が掲載されたということです。作者は井上淳哉。

そしてこれからも

こうして「妖怪ハンター」シリーズは1974年から、なんと45年以上も続いているのですから、まさしく作者のライフワークですね。

この記事を読んで「懐かしいなあ」と思われた方の中にも、まだ今も続いていることに驚かれた方がいらっしゃるのではないでしょうか。

今後もまだまだ続いていきそうな「妖怪ハンター」シリーズ。他の作家ではあまり見られない、独特の世界が楽しめるマンガだと思います。
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