昭和~平成を定点観測し続けた「こち亀」を文化史料として捉えた「『こち亀』社会論」が好評発売中!!
表紙はこちらです!
なぜこち亀は「浮世絵」なのか?
浮世絵の特徴は大きく3つ。上から目線の芸術ではなく大衆・庶民のための娯楽であったこと、「時代の今」「大衆のニーズ」を素早く取り入れていたこと、精緻な描き込みによる史料的価値があること――だ。
『こち亀』は、この3点を完全に満たしている。世俗を非エスタブリッシュメント、すなわち生活者の目線で描き、社会や人々の生活・気分・好奇心を、濃厚なまま、希釈することなく、過剰な装飾で見栄え良く整えることなく、できるだけその時代の空気をとじこめる形で、そのまま史料保存した漫画作品。それが『こち亀』だ。
本書で取り上げられる「こち亀」のエピソード!!
バブルの口火/地価狂乱で9億円をせしめる両津(第1章)
【#こち亀】56巻544話『ひょうたんから10億円の巻』 最近不動産からの電話が多い。調べると、祖父みの吉が土地を遺していた事が発覚。その土地は諸条件により10億円にまでなっていたが、両さんは家族には1億円と伝え、9億の着服を図る。 pic.twitter.com/A23r55lSht
— 赤松 (@akmk2) March 8, 2016
23区同士の序列(第2章)
【こち亀】東京23区で都会と言えるのはこの4区だけ https://t.co/4X7fgQcrLk pic.twitter.com/oWe2KNOkF4
— 相互フォローBUZZ (@sougofollowbuzz) October 31, 2020
「Windows 95」のパソコンブームにかぶりついた『こち亀』(第3章)
PC界に革命を起こしたWindows95の発売から、今日でもう20年なんですね。…早いなぁ^^; pic.twitter.com/9gmFMVc0ek
— まさひこ@「こち亀データベース」管理人 (@maxaydar) November 23, 2015
「せんべいを若者に売る」リブランディング(第6章)
【#こち亀】50巻488話『おせんべい屋両さんの巻』 2丁目の山下さんから相談。家業のせんべい屋が経営不振で悩んでいるという。両さんは「昔ながらのせんべいでは生き残れない」と主張し、奇抜なアイディアを量産してせんべい屋を手伝う。 pic.twitter.com/b8bQhe1Fl9
— 赤松 (@akmk2) January 11, 2016