トリオでこんな音がだせたグランド・ファンク!信じられないくらいハードなロックを奏でた男たち。
2020年2月26日 更新

トリオでこんな音がだせたグランド・ファンク!信じられないくらいハードなロックを奏でた男たち。

トリオで轟音を叩き出すグランド・ファンク。70年代初頭にアメリカでこのようにハードにロックするバンドは他には居ませんでした。デビュー当時レッドツェッペリンの前座を務めた際には、その激しさからレッドツェッペリンを喰ってしまったとの伝説を持っているほどです。

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Grand Funk Railroad

70年代初頭~中期にかけて、当時レッドツェッペリンをはじめとするブリティッシュ・ハードロック全盛期に、アメリカで対抗できた唯一と言ってもよいハードロック・バンドがグランド・ファンク・レイルロード、後のグランド・ファンクでした。

メンバー構成は、
マーク・ファーナー(Mark Farner)/ギター・ヴォーカル
ドン・ブリューワー(Don Brewer)/ドラムス、ヴォーカル
メル・サッチャー(Mel Schacher)/ベース・ギター
の3人です。
Grand Funk Railroad

Grand Funk Railroad

前身は「テリー・ナイト・アンド・ザ・パック」というバンドで、メンバーはドン・ブリューワー、マーク・ファーナーにテリー・ナイトでした。

テリー・ナイトは、グランド・ファンク・レイルロードのファースト・アルバムから5作目の「戦争をやめよう」までをプロデュースしています。

On Time

「Grand Trunk Western Railroad 」というアメリカの鉄道会社をもじってバンド名にしたグランド・ファンク・レイルロードは、1969年にアルバム「グランド・ファンク・レイルロード登場 」でデビューします。

ファースト・シングル「タイム・マシーン」は全米Top 50に入るまずまずのヒットとなっています。
続いてシングルカットされた「ハートブレイカー」は今ではロック・バラードのアンセムとなっており日本でも人気があります。
グランド・ファンク・レイルロード登場

グランド・ファンク・レイルロード登場

1969年リリース

【収録曲】
1. アー・ユー・レディ
2. エニバディズ・アンサー
3. タイム・マシーン
4. ハイ・オン・ア・ホース
5. T.N.U.C.
6. イントゥ・ザ・サン
7. ハートブレイカー
8. コール・ユアセルフ・ア・マン
9. キャント・ビー・トゥー・ロング
10. アップス・アンド・ダウンズ
グランド ファンク レイルロードのサウンドスタイルというとヘヴィ且つ豪快なハードロックサウンドといわれているが、本作でもあるデビューアルバムは全体的に実験的要素も見受けられる。だがその要素が本作の魅力なのかもしれないし、デビューアルバムにしては上出来だ。

Grand Funk Railroad Time Machine

そして「ハートブレイカー」ですが、確かにいい曲です。
因みに、井上陽水がこの曲のコード進行を使って「傘がない」を書いたのは有名は話です。

GRAND FUNK RAILROAD with "Heartbreaker". (Live Version) Originally from the 1969 LP, "On Time"

Grand Funk

Grand Funk

Grand Funk

1969年の「グランド・ファンク・レイルロード登場 」以降、「グランド・ファンク(1969年)」、「クローサー・トゥ・ホーム(1970年)」、「サバイバル(1971年)」、「戦争をやめよう(1971年)」と順調にアルバムを発表しています。
セールス的にも申し分なく、特に70年代に入ってから発売された3枚のアルバムは、いづれも全米TOP10に入る大ヒットとなっています。

ここまでがグランド・ファンク・レイルロード名義で、これからバンド名をグランド・ファンクに変えて活動することになります。
心機一転ということでしょうか、バンド名を変えプロデューサーも変わり音楽性はよりポップなものになっていきます。
また、キーボーディストがメンバーに加わることになります。

Phoenix

1972年発売の「不死鳥 」は初のセルフ・プロデュース作品であり、本作よりグランド・ファンク名義となっています。
グランド・ファンク・レイルロードから通算6枚目のアルバムでキーボーディストのクレイグ・フロストが参加しています。
クレイグ・フロストは次作より正式メンバーとなります。
不死鳥

不死鳥

1972年リリース

【収録曲】
1. フライト・オブ・ザ・フェニックス
2. トライン・トゥ・ゲット・アウェイ
3. サムワン
4. シー・ガット・トゥ・ムーヴ・ミー
5. レイン・キープス・フォーリン
6. アイ・ジャスト・ガッタ・ノウ
7. ソー・ユー・ウォント・ハヴ・トゥ・ダイ
8. 自由は子供達の為に
9. ガッタ・ファインド・ミー・ア・ベタ-・デイ
10. ロックン・ロール・ソウル
デビュー後わずか3年しか経っていない1972年9月に発表された6枚目(ライブを入れると7枚目)のアルバム。このアルバムも全曲Mark Farner作曲で、初めてバンドがプロデュースをしています。

 1972年ごろ、もともとバンドのメンバーでデビュー後はプロデュースを手掛けてきたTerry Knightと金銭的なトラブルから裁判となり決別し、そうしたごたごたの中で作られた過渡期の作品が本作品になります。「不死鳥」というタイトルはそういった中でのバンドの決意表明なのでしょう。

Grand Funk Railroad - Flight Of The Phoenix - MSG 12/23/72

We're an American Band

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