あなたはどちら派? 〜表も裏も、梁山泊のよな個性ひしめく、アニメ「うる星やつら」〜 うる星やつらアニメ派宣言
2016年2月16日 更新

あなたはどちら派? 〜表も裏も、梁山泊のよな個性ひしめく、アニメ「うる星やつら」〜 うる星やつらアニメ派宣言

80年代に4年半の長期放送となった人気アニメ「うる星やつら」。アニメ版うる星至上主義者の観点から独断と偏見で振り返ってみます。

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加えて、この引用にもあるように、制作体制の不足、原作エピソードの不足が、かえって押井氏の特異な才能と現場若手スタッフの自由な取り組みを可能としたのでしょうね。
アニメうる星には、引用に紹介されている回のように、うる星のキャラクターを使いながらも、もうほぼ元のうる星世界とは関係ないハナシもあるのでした。
最初のあらすじで基本的にはドタバタの繰り返しみたいなことを申しましたが、実はそれは基本に過ぎず、ときにはラヴロマンスあり冒険ものあり怪奇ものありミステリーあり、、のなんでもありが、うる星であり、それが原作漫画より遥かに吹っ切れていたのがアニメ版うる星なのでした。
でも、どれだけムチャクチャ、どれだけ好き勝手やって製作陣の個性を発揮しても、うる星キャラクターを使っている以上、なおもそれは「うる星やつら」であると、筆者は当時から観ているのであります。

メガネ≓押井守を中心としたアニメうる星 うる星やつら、アニメ至上派宣言!ヽ(‘ ∇‘ )ノ

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メガネ
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≓押井守
「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」を作り上げたあと、TVアニメ版うる星を去った押井氏は、その後自らの実写作品に千葉氏を主役として据え(!)、アニメうる星で培い開花した世界を押し進めるのでした。
その意味で、メガネ≓押井守。まさにメガネは押井守の体現者であり、
あれだけキャラクターの立った登場人物を粒ぞろいに生み出した原作漫画には敬意を払いつつも、
そこにさらに声優たちの多様な演技、押井氏はじめとする製作陣の多彩な才を上乗せしたアニメ版は、さらにすばらしいと、
うる星アニメ派として筆者は考えるのであります。
いかがだったでしょうか。うる星マンガ派の方のご意見もお聞き出来れば愉しいかと思います。
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