あなたはどちら派? 〜表も裏も、梁山泊のよな個性ひしめく、アニメ「うる星やつら」〜 うる星やつらアニメ派宣言
2016年2月16日 更新

あなたはどちら派? 〜表も裏も、梁山泊のよな個性ひしめく、アニメ「うる星やつら」〜 うる星やつらアニメ派宣言

80年代に4年半の長期放送となった人気アニメ「うる星やつら」。アニメ版うる星至上主義者の観点から独断と偏見で振り返ってみます。

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一番手前中央の青い学生服の男の子:諸星あたる
その上の虎縞ビキニの女の子:ラム
その右のおかっぱの女の子:三宅しのぶ
その右の白い学生服の男の子:面堂終太郎
あたるの右の坊主:錯乱坊
彼らの周り左のビキニの女の子から、順に:ラン、レイ、お雪、面堂了子、弁天
ランの左のチャイナドレスの女性:サクラ
サクラの顔の左の小さな子:テン
サクラの左の学生服(実は女の子):藤波竜之介
竜之介の後ろの男:竜之介の父
竜之介の足の間の女性;クラマ

火を吹く鬼ジャリ テン

声:杉山佳寿子
ラムの従弟。口から火炎放射を吐く。
ラムとあたるの仲を認めておらず、ことあるごと、あたるとぶつかる。
あたる同様、きれいな女性には目がなく、「子ども」を武器に近づく。

怪しい美貌と豪傑の二面性 サクラ

声:鷲尾真知子
本職は巫女。錯乱坊(後述)の姪。のちに友引高校の養護教諭となる。
美貌に似合わず底なしの大食漢。スタイルは変わらないが、重さはきっちり反映されるらしい。
もともと病弱であったが、取り憑いた悪霊をあたるへと移し、ときに怪力を発するように。クールな見目と古めかしい言葉遣い、当時は舞台で活躍しいまはテレビドラマなどでお茶の間にも知られるようなった鷲尾さんの声がステキ。

顔面どアップは凶器 錯乱坊

声:永井一郎
自称高僧。サクラの伯父。
みなのなかに唐突に破壊力甚大な顔のドアップで現れ、周囲の者は驚きのあまり爆発して四散する。
変異を察知したり霊力を発揮したりするが、ほかの登場人物同様、混乱を深めることにしかならない。
食い意地汚く、諸星家の食卓に押し掛けたりするが、ふだんは空き地にテントを張り、コタツネコ(後述)とともにいることが多い。
ベテラン永井さんの声が渋い。「運命(さだめ)じゃ」の決め台詞も。

寡黙で渋い“重鎮” コタツネコ

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声:西村朋紘
といってもほぼ喋らない。発語は、漫画でいうとフキダシでなく書き文字の「ん」くらい。
コタツに執着する巨大な化け猫。
錯乱坊のテントで一緒に火に当たっていたり、茶飲み友達である友引高校の校長のところにいたり、諸星家の茶の間にとうぜんのようにいたりする。

三者三様、強烈な幼馴染みたち ラン、弁天、お雪

声:井上瑤(のちに小宮和枝に交替)、三田ゆう子、小原乃梨子
ラムの幼馴染みたち。ラムとはそれぞれ種族が違う宇宙人。
ランはキスによって若さを吸い取ったり戻したりすることでき、幼い頃にいつもラムの巻き添えで酷い目に遭ってきた復讐と、ラムに未練の元婚約者レイを奪うため、持ち前のテクノロジーや黒魔術でラムを狙うがいつも失敗する。あっぱれなほどの二重人格で、ふだんはロリータ調の甘ったるい調子だが、怒りに我を忘れると、ワシ、おんどれ、などといったおっさんのような口調に。
弁天は福の神、弁財天だが、いつも鎖を持ち歩く大の喧嘩好き。
お雪は雪や氷をあやつる雪女。静々とした佇まいと喋り方だが、ランや弁天に筋金入りのドケチ女冷血商人(あきんど)と呼ばれる陰険さもつ。
井上さんや小宮さんのおっさんランと小原さんのそれを流すような静かな対応がとくに可笑しい。

アニメ版の魅力体現 ラム親衛隊

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メガネ(左から2人目)
パーマ(1人目)
チビ(3人目)
カクガリ(4人目)
ご紹介してきたように、漫画原作の際立ったキャラクターのうえに、
さらにベテラン手練の声優さんたちの演技、さらにはアニメ製作陣の鬼才ぶり(これに関してはまた後ほどふれます)が乗っかった相乗効果が、アニメ版うる星の魅力の大きさだと思うのですが、
これらを顕著に体現しているのが、アニメオリジナルのキャラクターである、ラム親衛隊の4人、とくにそのリーダーであるメガネではないかと、筆者は熱い独断偏見で押し付けさせていただきたいと思います^^;

ラム親衛隊の4人は、もとからあたるの悪友たちで、ラムが地球にやってきたことで、彼女を守り関心をひこうと「親衛隊」(といっても4人だけになるのですが)を結成します。原作漫画にも似た位置のキャラクターたちがいますが、名前や容姿がちがい、またアニメほどレギュラー化していない存在です。
リーダーのメガネ(サトシ 声:千葉繁(第3話のみ龍田直樹)のほか、
パーマ(声:村山明)、
チビ(声:二又一成(第1話から第5話のみ西村朋紘))、
カクガリ(声:野村信次)。
4人一緒の行動が多く、4人みんなでラム親衛隊という、物語上の配置が多いのですが、
残り3人は各自一人での比重が大きくないなか、
やはりリーダー、メガネが群を抜いて特異な存在です。

メガネのラムへの偏愛の大きさはすさまじく、ときにそれは彼のオタキッシュでペダンチックな滔々とした独り語りとして捲し立てられるのです(転じてラム愛以外の、たとえば彼の軍事兵器知識などの発露としても現れる)。千葉さんの至芸がすばらしい!
監督押井守が声優千葉繁をほぼモデルにして作り上げた。その極端なキャラクターは千葉のアドリブで完成される。立ち位置は原作の白井コースケに相当するが、どちらかというとライバル兼友人キャラである。
初期には、狂気じみた発言と笑い方が目立った。
やはりあれ、千葉さんのアドリブが大きいのですね。
千葉さんは、押井氏の実写作品、最近では実写版パトレーバーなどにも出演していらっしゃいますので、そちらでもその怪演の片鱗を見ることができます(極め付きはやはりこのアニメ版うる星のメガネか、押井実写作品の初期のものと思いますが)。

「裏」も個性伯仲 うる星スタッフたち

膨大なうる星キャラクターたちの代表的なものも紹介しきれてませんが、
うる星アニメ版の魅力は、登場人物たち「表」だけではありません。
裏方である製作陣にも、ここまでにも少しふれてきた押井守をはじめとして、森山ゆうじ、山下将仁、越智一裕、やまざきかずお、土器手司など錚々たるメンバーが名を連ねます。
当初のチーフディレクター(CD)は当時スタジオぴえろの社員だった押井守。押井によると、スタジオぴえろは『太陽の子エステバン』と『まいっちんぐマチコ先生』に主力スタッフが割かれ、制作デスクすらいないという状態で制作が始まった。放映当初は「原作との違い」などを理由として原作ファンから、カミソリの入った抗議の手紙、罵詈雑言の録音されたカセットテープが多数寄せられ、押井の降板話まで浮上した。しかし、3クール目から体制を立て直し、文芸に制作進行だった伊藤和典を抜擢、アニメーターに自由にやらせたことから、森山ゆうじや山下将仁、越智一裕といったメカも描ける当時若手の実力派アニメーターが集まるようになると制作に余裕ができて、次第に評価は上向いていった[4][5]。

原作の人気に加えて先鋭的な演出や作画から、アニメファンからも注目されるようになった。また、若手のアニメーターには西島克彦のように志願して本作に参加した者もいた。押井の嗜好により、ギャグのネタとして漫画、アニメ、映画、有名人、歴史に残る名言などをパロディにした回もある[6]。これらの作品の中には、当時の局上層部から「やりすぎ」「意味がわからない」と注意をうけた回もあった(押井によると「みじめ! 愛とさすらいの母!?」はフジテレビに一旦、納品拒否されたが、放送に間に合わないから結局納めたという。この時、押井は局長室に呼びだされ、注意されたという)。 しかし、他のアニメ同様、オリジナル部分を入れないと原作部分だけでは尺が余るため、アニメスタッフが考えざるを得なかった。
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