レトロな仕様があたりまえだった頃の電車にまつわるあれこれ
2017年9月23日 更新

レトロな仕様があたりまえだった頃の電車にまつわるあれこれ

子どもの頃は「電車のおでかけ」は特別でした。近場でも遠出でも、うれしくてたまらなかった電車にまつわる思い出を語ってみます。

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窓が開くならお弁当も買える

窓があかないと買えません

窓があかないと買えません

都心の電車とか関東近郊の私鉄ではありませんでしたが
遠方に行く電車のホームでは、立ち売りの駅弁が出ていて
下車せずに席から駅弁を買うことができました。
立ち売りさんが遠くにいて、呼んだんだけど発車時間になっちゃって
買えずに空腹をがまんしたこともあったよ。
当時は社内販売はそれほどなかったしね。
今でもやってるところはあるよ

今でもやってるところはあるよ

JR九州では観光的に立ち売りをしているそうです。
行ってみたい。
これは復刻版

これは復刻版

駅弁ときたらお茶も。
お茶は以前は「汽車土瓶」といって、陶製の土瓶で売っていたそうです。
これはさすがにリアルには経験してないが、家には置いてあった。
使い捨てだったらしいけど、もったいないと持ち帰ったらしい。
食べ終わった釜飯の釜を捨てられない系の親でしたよ(笑
ポリ容器の駅売りお茶

ポリ容器の駅売りお茶

ポリ容器はありましたね。
陶器製もポリ容器も、グリーンの持ち手の針金をくいっとひねって
蓋が固定できるようにするのは同じです。

でも熱いのよ!
でもってなんかビニールくさいのよ!
熱で容器がうにゃってなって、つぎにくいんだよ!
まずは汽車土瓶。明治時代から昭和30年代頃までは、機能面や価格面において、旅先で使い捨てられる飲料容器として唯一の存在であったのではと思います。しかし重く割れやすい性質は、おそらく当時でも取り扱いにくかったはず。軽くて割れず、しかも清潔感があり安価なポリ茶瓶の登場で、これに駆逐されてしまったのは自明のことだと思います。

しかし、ここで問題になったのはお茶の味。容器のビニール臭さ、中身の冷めやすさ、多くの商品での添付のティーバッグや茶葉の品質や風味の悪さ、そして容器が軽くて軟らかいがゆえの取り扱いの不便さが災いし、この容器が主力であった時期でも、その評判は必ずしも良くはなかったと感じています。

一方で缶入り茶は技術的に商品化が困難だったのか、またはお茶を入れずに買う習慣がなかったためか、缶ジュースや缶コーヒーが普及した後でも、その商品化がウーロン茶で1981(昭和56)年まで、緑茶で1985(昭和60)年までかかりました。
以前はアミアミの中に入っていたかと

以前はアミアミの中に入っていたかと

忘れちゃいけない冷凍ミカン。
なんでミカンなのかなあ。
その名のとおり、凍らせた温州みかんが、ビニール袋に4個入って400円。当たり前だが氷点下の冷たさで、カチカチに固くて歯にしみて、一方で表面から氷が溶けて水になっていき、手と周囲を湿らせた。2個入り220円のものは売り切れていた。昭和の時代の昔懐かしいアイテム。

冷凍みかんの発祥地は、現在のJR小田原駅だという。1955(昭和30)年ないし1956(昭和31)年に、冷凍食品会社と小田原のみかん業者が商品化し、鉄道弘済会がここを始めに全国の国鉄の駅で販売することで普及した。高度経済成長期の昭和40年代にはよく売れたが、その後はアイスクリームや冷房の普及で廃れたという。
やっぱりアミアミ

やっぱりアミアミ

アミアミで思い出した。
ゆでたまごも食べたぞ。車中で。

これについている塩の袋が開けにくくて
苦労したことも思い出したぞ。
楽しい旅の思い出は
たいがいは食べ物の思い出に直結しますね。
また電車に乗って、どこかに行ってみよう。
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