『Spirit of wonder』とは?
原作は鶴田謙二さんによる漫画で、1986年から6年に渡ってモーニングや月刊アフタヌーンで掲載されていたコンテンツとなります。1992年にはOVA化され、今回の記事で紹介する『チャイナさんの憂鬱』が発売されています。
その後、2001年にはバンダイビジュアルから続編となる『少年科学學倶楽部』『チャイナさんの縮小』が制作され、2004年に発売されたDVD-BOXには、新作の短編アニメ『チャイナさんの盃』が同時収録されました。
その後、2001年にはバンダイビジュアルから続編となる『少年科学學倶楽部』『チャイナさんの縮小』が制作され、2004年に発売されたDVD-BOXには、新作の短編アニメ『チャイナさんの盃』が同時収録されました。
『チャイナさんの憂鬱』のあらすじ
西洋の街並みが印象的な港町ブリストル。その西はずれには『天回』という料理店があり、若い女性ながらにして主人を務めるチャイナさんは一人で店を切り盛りしていました。
料理店『天回』の二階にはケンブリッジ博士と助手のジムが下宿しており、いつか世間をあっと言わせるような発明をするのだと、二人は機械いじりに精を出す毎日。チャイナさんは密かにジムに想いを寄せており、ジムもチャイナさんのことを大切な人だと思っていました。
ある日、ジムは発明品で月の石の指輪をつくり、チャイナさんに誕生日プレゼントとして贈ります。しかし、チャイナは指輪を壊してしまい、せっかくのジムの好意を不意にしてしまったと落ち込むのでした。
しかし、ジムはこれまでの発明品を駆使して、壊れてしまった指輪を上回る素敵なプレゼントを用意して、チャイナさんにサプライズを仕掛けようとします…
料理店『天回』の二階にはケンブリッジ博士と助手のジムが下宿しており、いつか世間をあっと言わせるような発明をするのだと、二人は機械いじりに精を出す毎日。チャイナさんは密かにジムに想いを寄せており、ジムもチャイナさんのことを大切な人だと思っていました。
ある日、ジムは発明品で月の石の指輪をつくり、チャイナさんに誕生日プレゼントとして贈ります。しかし、チャイナは指輪を壊してしまい、せっかくのジムの好意を不意にしてしまったと落ち込むのでした。
しかし、ジムはこれまでの発明品を駆使して、壊れてしまった指輪を上回る素敵なプレゼントを用意して、チャイナさんにサプライズを仕掛けようとします…
Spirit of wonder『チャイナさんの憂鬱』の魅力とは?
中世ヨーロッパの雰囲気が漂う世界観
統一されていない世界観が、このコンテンツの魅力といえるでしょう。
時代背景は中世のヨーロッパを思わせますが、主人公は中華ドレスが可愛いらしいチャイナさん。そして、ケンブリッジ博士とジムの作り出す発明品は、その時代設定に合わないようなSFチックなものばかりです。
このチグハグさが観ていて、不思議と、本編に惹き寄せられてしまう魅力になっています。
ストーリーの主な道筋はチャイナさんの揺れる恋心を描いたものですが、時代背景に合わない発明品や、それによってもたらされるダイナミックな現象に心を奪われてしまうような気がします。
時代背景は中世のヨーロッパを思わせますが、主人公は中華ドレスが可愛いらしいチャイナさん。そして、ケンブリッジ博士とジムの作り出す発明品は、その時代設定に合わないようなSFチックなものばかりです。
このチグハグさが観ていて、不思議と、本編に惹き寄せられてしまう魅力になっています。
ストーリーの主な道筋はチャイナさんの揺れる恋心を描いたものですが、時代背景に合わない発明品や、それによってもたらされるダイナミックな現象に心を奪われてしまうような気がします。
魅力的な登場人物
via www.amazon.co.jp
Spirit of wonderは1986年の作品であり、春麗が初登場する格闘ゲーム・ストリートファイターⅡは1991年と後発のコンテンツとなるため、チャイナさんは春麗より先に生み出されたキャラクターということになります。チャイナさんはストリートファイターⅡの春麗のイメージから影響を受けたものではないということを証明できたと思います。
カタコトの言葉で会話する感じも可愛らしく、さらに豊かなバストに、引き締まったウエスト、弾力がありそうなヒップの美しいプロポーションも素晴らしいです。
カタコトの言葉で会話する感じも可愛らしく、さらに豊かなバストに、引き締まったウエスト、弾力がありそうなヒップの美しいプロポーションも素晴らしいです。
via i.ytimg.com
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発明に没頭するばかりに家賃を滞納しており、毎日のようにチャイナさんに怒られているところは笑えてきますね。家賃が払えないことの言い訳が、大喜利のように滅茶苦茶なところは見逃せないポイントです。
しかし、報われなくても、発明のために努力を惜しまない姿は格好良いかもしれません。
しかし、報われなくても、発明のために努力を惜しまない姿は格好良いかもしれません。
via aucfree.com
ケンブリッジ博士の個性が強すぎて、その強烈さに埋もれてしまっている感じがします。素朴で地味なところや、誕生日を忘れず祝ってくれる優しさ、発明に対しての強い情熱といった要素に、チャイナさんは惚れてしまったのかもしれませんね。
モノ作りや発明において、その発想力はケンブリッジ博士よりも高いポテンシャルがありそうです。
モノ作りや発明において、その発想力はケンブリッジ博士よりも高いポテンシャルがありそうです。
チャイナさんの憂鬱の正体
チャイナさんの憂鬱は、ジムが花屋の女の子と仲良さそうにお話ししている場面を見てしまったことから始まっています。恋人同士といった関係性ではないことから、やきもちという言葉を使うのは適切ではないのかもしれませんが、やはりチャイナさんの憂鬱の正体はジムに対する想いの強さとやきもちだと言ますよね。
恋人同士ではないから、そのことでジムを責めるわけにもいかず、チャイナさんが悩んでいるところは印象的です。ジムもチャイナさんのことをどう思っているのか、実際のところは分からないですしね。
月の石の指輪は二人の気持ちのすれ違いを描写するための要素で、ジムはチャイナさんのことを喜ばせようと、さらに新しいアイデアを絞り出します。世界中が大きな輪が包まれ、チャイナさんの腕力を借りることで完成したものは、どうやっても、もう壊れようがないリングになって素敵でしたね。
月の石の指輪は二人の気持ちのすれ違いを描写するための要素で、ジムはチャイナさんのことを喜ばせようと、さらに新しいアイデアを絞り出します。世界中が大きな輪が包まれ、チャイナさんの腕力を借りることで完成したものは、どうやっても、もう壊れようがないリングになって素敵でしたね。
Spirit of wonder『チャイナさんの憂鬱』の動画
Spirit of Wonder (OVA/1992)
via www.youtube.com