バンド『M-AGE(エム エイジ)』デジタルロックを10年近く先取りした事で有名だった!!
2016年8月2日 更新

バンド『M-AGE(エム エイジ)』デジタルロックを10年近く先取りした事で有名だった!!

『M-AGE』は、メンバー全員が長身でルックスが良く、“和製ジーザスジョーンズ”的な音楽性でデジロックを盛り上げました。初期は歪んだギターが心地よいUKロックの影響が顕著であったが、次第にエレクトリック色を強めて行きました。

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1992年11月21日には、ロンドンでレコーディングした2ndアルバム『vibES』を発売。

『vibES』

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アルバム全体にこなれたかんじがあり、完成度が高い。

『vibES』についてコメント

ちょうどテクノが日本で流行りだしたころですね。独特の憂欝感と哀愁感漂うメロディを四つ打ちのビートに乗せて。よりUK色が強くなった感じでした。ニューオーダーやデペッシュモードなど、ニューウェーブのバンドが好きな方ならたぶんハマります。
彼らのアルバムの中ではセカンドの本作が最高傑作でしょう。打ち込みが洗練されていてギターロック&アシッドハウスのコンセプトが見事に結実しています。時にジーザスジョーンズはたまたチャプターハウスに通じるソリッドでサイケでシューゲなギターサウンドは今聴いてもかなりカッコいい。電気グルーヴのフラッシュパパ、CUTEMENのAGE OF Eと並ぶ日本のセカンドサマーオブラブ(?)時代の代表作だろう。再評価するべき作品だ。
1993年、ベースのKAJIWARAが脱退し、同年12月16日にテクノ色が一層強まった3rdアルバム『INTERFACE』を発売。

『INTERFACE』についてコメント

ベースのKAJIWARA脱退後の4人組となっての初のアルバムで、これがラストアルバムとなった。ファーストがジーザスジョーンズ、セカンドがサイケ&打ち込みシューゲイザーときて本作は完全打ち込みサウンド主体となっている。相変わらずサウンドメイキングはUKっぽくて質は高いが、メロがどうにも散漫になっており、明らかにバンドとしてのまとまりがなくなってきている。派手なのに聴いた後印象にあまり残らないというか・・・。現在のブンブンサテライツ的なアプローチをいち早く行っていた革新的なバンドであったが、時代が早すぎたのか、いまいちブレイクしないまま解散したのが惜しまれる。
 15曲と大作、そして何やらコンセプチュアルな匂いも感じさせる統一感が耳を魅きつけます。執拗に迫るブレイクビーツと明らかにアシッドハウスの系譜を継ぐレゾナンスの効いたシーケンスにディストーションを効かせたギターを乗せたアッパーな楽曲が並びます。ただ基本はギターバンドであることを主張するかのように楽曲の中にはハードギターで曲全体を占める勢いのものもあります。デビュー以来彼らが目指してきたサウンドが、世界を知るエンジニアMike "SPIKE" Drakeのマジックも相まってようやく形になってきたものと思われます。そしてこのアルバム、今までの彼らの楽曲と比べて格段にメロディが良いです。特にMIYO-KEN楽曲の充実ぶりは顕著であり、彼自身がヴォーカルをとる「dream all day」「cry for the moon」はそのUKギターロック的なサウンドにわかりやすいキラーフレーズを違和感なく乗せることに成功しています。シングルカットになった名曲「blind venus」も含めて、メロディ力が安定することによって15曲あっても散漫な印象は少なく、優れた楽曲で強力な布陣を敷いているといったイメージを喚起させるのです。
1994年にバンドは、解散しました。
紹介した作品以外にもシングルでは、mother(1993年)、Blind Venus(1993年)をリリース。マキシ・シングルでは、KISS(1991年)、3 RE-MIX + 1(1992年)、someday ep(1992年)、NEXUS 7(1993年)をリリース。
リミックス・アルバムは、STARSHELL -CASPAR POUND REMIX OF M-AGE-(1994年)、UNDER A CUBIC SKY(1994年)をリリース。
また、ビデオでWALK ON THE MOON(1991年)とsomeday close your eyes(1992年)を発売しています。他にも色々なコンピレーション・アルバムなどに参加していました。

関連映像

M-Age - Call Me (1992)

M-AGE - Walk on the moon

M-AGE - MIND WAR

M-AGE - BLIND VENUS

このバンドのハードギターを乗せたデジタルサウンドが、とてもカッコイイです。
興味のある方は聴いてみて下さい。
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