原作を知らなくても笑えて泣ける名作アニメ!若草物語 ナンとジョー先生
2017年3月31日 更新

原作を知らなくても笑えて泣ける名作アニメ!若草物語 ナンとジョー先生

1993年から放送され、1987年に放映された『愛の若草物語』の続編として放送された作品ですが、キャラクターの一人一人が個性的で魅力的なこの作品は若草物語を知らなくても十分に楽しめる作品です。主人公のナンだけでなく、ダンやナットといった他のキャラクターも独自の成長を遂げた教育の教科書とも言える作品です。

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「若草物語 ナンとジョー先生」とは?

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『若草物語 ナンとジョー先生』は、フジテレビ系列の『ハウス世界名作劇場』枠で放送されたテレビアニメ。

原作はルイーザ・メイ・オルコットの『第三若草物語』(Little Men)。全寮制の学校・プラムフィールドを舞台に繰り広げられる2人の教師と13人の生徒たちの物語である。
1987年に放映された『愛の若草物語』と原作のシリーズこそ同じものの完全な続編ではない。

本作品は『愛の若草物語』と比較して原作に忠実と紹介されることが多く、姉妹の年齢差、メグの夫の名前、舞台となる街の名なども原作通りとなっている。しかし、一方で「ナンを主人公に昇格させる」、「ダンをはじめ、キャラクターの年齢を大幅に変更する」、「トミーなど、キャラクターの性格が変更される」、「ナンとダンが、互いに好意を抱く」など、新たなオリジナルの要素も多い。
小坂明子さんの優しい歌声と、まるで大家族のようなプラムフィールドの雰囲気がマッチしたOPと、油絵のような景色をバックに爽やかに歌声が響くED。どちらも明るくて名作劇場にありがちな悲劇性を感じさせない名曲です。

「若草物語 ナンとジョー先生」のあらすじ

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舞台は1882年のアメリカ・マサチューセッツ州郊外にある学園・プラムフィールド。若草物語の4姉妹も大人になり、勝ち気なジョーも結婚して夫のベア先生とともに理想の学園を目指してプラムフィールドという学校を作りました。

ある日おてんばな11歳の少女・ナンはボストンから単身プラムフィールドに乗り込んできました。ナンは父子家庭でしたが3日も持たずに家庭教師が逃げ出すようなおてんばぶりに手を焼いたお父さんがナンをプラムフィールドに預けることにしたのです。ナンを泣かせてやろうと手荒な歓迎で待ち構えたプラムフィールドの子供達相手にナンは大暴れ。ジョー先生が学園に帰ったころには学校内は荒れ果てており、ナンは泥だらけになっていました。そんなナンを見てジョー先生は怒るどころか大笑いし、自分の若い頃を見ているようなナンをたいそう気に入るのでした。

この学校では家畜の世話や作物の世話などそれぞれ担当の仕事を持っています。ナンの仕事はジョー先生の息子・ロブとテディに毎日絵本を読んであげることになりました。プラムフィールドには小さな音楽家・ナットや町の不良少年・ダンも加わり、ナンは様々な出会いを通して成長していきます。
ナンを初めとしたプラムフィールドの子供達の生活は悲劇的なハプニングやイジメなどとは無縁です。しかし小さな出来事を通してやらかしたり、反省したりを一進一退を繰り返して成長していくというリアルな描写が心に響きます。

特に中盤から登場するダンの成長物語は大人になって見るとより一層泣けます。母親のように優しい愛情とユーモアで辛抱強く生徒達を見守るジョー先生と、父親のように時には厳しい人格者として指導をするベア先生のコンビはまさに理想の夫婦でした。
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「若草物語 ナンとジョー先生」の登場人物

アニー・ハーディング

この物語の主人公。通称ナン。
ジョー先生いわく、アメリカ一のおてんば娘でしょっちゅう男の子達と野球やケンカをしている。
将来の夢はお医者さんになること。

ジョセフィン・ベア

通称ジョー先生。
マーチ家の次女で、フリッツ・ベアと結婚しプラムフィールドの運営をしている教師。
2人の息子や姉の子もプラムフィールドで育てている。
勝気な性格で、自分の少女時代にそっくりのナンを気に入っている。

ロブとテディ

ジョー先生の長男で5歳のロブと3歳のテディ。まだ幼いのでナンに絵本を読んでもらったり、デーズィと人形遊びをして過ごしている。無邪気なテディにだけダンは心を開いている。

トミー・バングズ

通称トミー。
学校一番の腕白小僧。
イタズラ好きだがお人よしで、トミー・バングズ商会を経営している。ナンが好きでよくちょっかいを出している。
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