ビデオシングルとして売りに出されたGLAYの『サバイバル』
この楽曲、「映像も含めて1つの作品」というコンセプトのもと、アニメ監督・森本晃司が製作したアニメーション映像に楽曲を乗せた「ビデオシングル」として発売されました。CDとは別で、ビデオが特典として付いてくるなら、まだ、分かります。しかし、CDはありません。あくまでMV風ビデオだけの商品なのです。当時は、まだMP3プレイヤーはないにせよ、ポータブルCDプレイヤーやMDプレイヤーが普及していて、既にどこでも音楽を持ち運べる時代です。にもかかわらず、ビデオデッキに入れて再生し、テレビの前にいないと聞くことが出来ないなんて、なんと不便なシロモノでしょうか。しかし、それでもオリコンチャートで週間1位に輝くのだから、当時のGLAYの勢いたるや恐るべしです。
GLAY / サバイバル
L'Arc〜en〜Ciel、『HONEY』『花葬』『浸食 ~lose control~』の3曲同時リリース
最初こそ3曲の中でドべだった『花葬』が意外と良曲であることに気づかれ、最終的な売り上げで『浸食 ~lose control~』を抜いたり、この2曲が毎週順位を下げる中、『HONEY』だけがいつまでも上位に居座っていたりと、COUNT DOWN TV などで見る3曲間での人気争いはなかなか見ごたえがあったものです。
『アクロの丘』『残-ZAN-』『ゆらめき』の3曲同時リリースでメジャーデビューを飾ったDIR EN GREY
DIR EN GREYが、X JAPANのYOSHIKIをプロデュースに迎え『アクロの丘』『残-ZAN-』『ゆらめき』でランキングチャート上位を賑わせた時、熱心なビジュアル系ファンを除いた一般層の認識はこんなものでした。しかも、『ゆらめき』と『アクロの丘』はまだとっつきやすいメロディアスな楽曲だったのですが、『残-ZAN-』はゴリゴリのハードコア路線。にもかかわらず、3曲全てオリコン初登場で10位以内にランクインしていたのだから、よほどコアなファンが当時から多数いたのでしょう。
ポケットビスケッツの「500円CD」
そんな非合理的な音楽業界の通例にフックをかましたのが、1996年にデビューしたポケットビスケッツでした。彼らのシングルCDはすべてA面とカラオケバージョンのみで定価は500円。この価格設定によって、ポケビの主だったファン層である小学生がお小遣いで購入しやすくなり、結果、ブレイクしたのではないかと言われています。