銃士になることを認められたダルタニアンに襲い掛かる、新たな試練!コンスタンスを救うことはできるか?映画「四銃士」
2017年1月26日 更新

銃士になることを認められたダルタニアンに襲い掛かる、新たな試練!コンスタンスを救うことはできるか?映画「四銃士」

晴れて銃士となったダルタニアンに、リシュリュー枢機卿からの誘いや、コンスタンスの誘拐など、次々に試練が訪れます。さまざまな思惑に翻弄されながら、コンスタンスを救うために共に戦う四銃士の姿を描いた映画「四銃士」を振り返ります。

5,069 view

映画「四銃士」の原作

映画「四銃士」は、新聞に連載された、アレクサンドル・デュマの「三銃士」が原作です。日本では前作の「三銃士」の部分のみが有名になりましたが、全体の4分の1にも満たない分量です。フィクションでありながら、実在の人物が登場し、ラ・ロシェルの戦いなどの史実も盛り込まれています。続編の「二十年後」、第3部の「ブラジュロンヌ子爵」の3部作を合わせて、「ダルタニアン物語」と呼ばれています。
「ブラジュロンヌ子爵」の後半部分で、「鉄仮面」伝説を扱っています。
ダルタニアンと三銃士

ダルタニアンと三銃士

日本語訳では、講談社文庫、角川文庫、岩波文庫などで完全訳され、児童書としても抄訳として残酷なシーンなどを除いて出版されています。

原作者、アレクサンドル・デュマ

アレクサンドル・デュマは、ナポレオン軍の将軍を父に持ちますが、父の死後に終身年金を下付されなかったため、生活は貧しく学校教育も満足に受けることができませんでした。17歳の時に「ハムレット」の舞台を見て感動し、劇作家を目指します。父の友人の紹介でオルレアン公爵家の秘書室に努めることになり、文学や歴史の勉強をしました。
新聞各社が読者獲得のために小説を連載していることから、「モンテ・クリスト伯」、「三銃士」、「王妃の首飾り」などの小説を連載し、どれもベストセラーになりました。
前作『三銃士』よりも面白い。
それというのも、フェイ・ダナウェイの悪女ぶりがカッコイイからである。
前作よりもチャンバラシーンは少なくなっているが、信徒を抑えるための宗教戦争は、なかなかの迫力。
前作引き続き、ジェラルディン・チャップリンがいいし、ダルタニヤンの下僕も面白い。

The Four Musketeers - Liberation of Constance

コンスタンス救出の場面ですが、緊迫した状況の中に、思わず笑ってしまう演出も。四銃士だけでなく、コンスタンスも戦っていると、よく分かるシーンです。
さりげない時代背景の描写も健在で、並んだ大砲を撃ってるさなかにその一つ一つの大砲をめんどくさそうに祝福して回る神父さんがさり下なく映ってたり、戦闘のさなか山羊の群れが右往左往してたり、とにかく、一つの画面にいろんなものが移りこんでて画面を見てて飽きが来ません。ほんとにすごい監督さんだと思います。

The Four Musketeers - Breakfast 2/2

戦場で食事をするということで、ダルタニアンの従者プランシェは大忙しです。
暗殺や反乱軍との戦いなど、思いテーマを扱っているのですが、笑いの要素がふんだんに盛り込まれています。戦いのさなかの、アラミスとポルトスの危機感のない会話や、ミレディーの悪女ぶりにも引き込まれます。もともと「三銃士」と「四銃士」は3時間の映画として制作されたのですが、配給などの関係で2本に分けられたということです。「三銃士」と「四銃士」を続けてみることをお勧めします。
51 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

【池谷公二郎】三振かホームラン!? 被本塁打のシーズン歴代最多記録を持つ広島のエース

【池谷公二郎】三振かホームラン!? 被本塁打のシーズン歴代最多記録を持つ広島のエース

シーソー投法と呼ばれたダイナミックな投球フォーム。広島ファンならずとも、真似しようとしたプロ野球ファンは多かったのではないでしょうか。ストレート真っ向勝負が多かったことから、奪三振も被本塁打も多かった投手で、広島の躍進に大いに貢献したエースです。そんな池谷公二郎投手の記録を振り返ります。
izaiza347 | 208 view
【1976年歌謡曲】日本レコード大賞新人賞の受賞曲は!?受賞者は今!?

【1976年歌謡曲】日本レコード大賞新人賞の受賞曲は!?受賞者は今!?

昔は大晦日の夜といえば、テレビの前で一家団欒。『日本レコード大賞』と『紅白歌合戦』をはしごして視聴した方が多かったことでしょう。特に、日本レコード大賞の「大賞」や「最優秀新人賞」の発表では、ドキドキしながら観ていた方も多いのではないでしょうか。今回は、日本レコード大賞の「新人賞」にフォーカスし、受賞曲と受賞者の今についてご紹介します。
izaiza347 | 376 view
【1976年洋楽】ビューティフル・サンデー!「日本」でヒットした洋楽トップ5

【1976年洋楽】ビューティフル・サンデー!「日本」でヒットした洋楽トップ5

「洋楽」と一言で言っても、アメリカやイギリスなど本場でヒットする曲と、日本国内でヒットする曲はかなり異なります。中には、日本でヒットしても、本国ではヒットしないという逆転現象も!? 今回は "1976年の日本" にフォーカスして、オリコンシングルチャートを中心に「日本でヒットした洋楽5選」をご紹介します。
izaiza347 | 360 view
【1976年プロ野球】史上最も僅差の首位打者!中日・谷沢 vs. 巨人・張本

【1976年プロ野球】史上最も僅差の首位打者!中日・谷沢 vs. 巨人・張本

1976年、セ・リーグの首位打者争いは、張本勲が日本ハムから巨人に移籍したことで、例年になく混戦を極めました。シーズン後半は張本がトップをひた走り、中日・谷沢健一やヤクルト・若松勉らが追う展開。そして、ペナントレースの最後の最後でドラマが起きます。今回は、当時の首位打者争いの様子を振り返ります。
izaiza347 | 3,063 view
南極の昭和基地にも行ったペコちゃんって覚えてますか?

南極の昭和基地にも行ったペコちゃんって覚えてますか?

子供の頃、両親に連れられて行ったあの不二家。子供には魅力的な洋食や甘いケーキなど。クリスマスのショートケーキは日本の家庭には欠かせませんよね。子供たちの誰もが心をときめかせた不二家。その入り口には必ずペコちゃんがいて、私たちを迎えてくれました。
五百井飛鳥 | 380 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト