映画「四銃士」の原作
映画「四銃士」は、新聞に連載された、アレクサンドル・デュマの「三銃士」が原作です。日本では前作の「三銃士」の部分のみが有名になりましたが、全体の4分の1にも満たない分量です。フィクションでありながら、実在の人物が登場し、ラ・ロシェルの戦いなどの史実も盛り込まれています。続編の「二十年後」、第3部の「ブラジュロンヌ子爵」の3部作を合わせて、「ダルタニアン物語」と呼ばれています。
「ブラジュロンヌ子爵」の後半部分で、「鉄仮面」伝説を扱っています。
「ブラジュロンヌ子爵」の後半部分で、「鉄仮面」伝説を扱っています。
via ja.wikipedia.org
原作者、アレクサンドル・デュマ
アレクサンドル・デュマは、ナポレオン軍の将軍を父に持ちますが、父の死後に終身年金を下付されなかったため、生活は貧しく学校教育も満足に受けることができませんでした。17歳の時に「ハムレット」の舞台を見て感動し、劇作家を目指します。父の友人の紹介でオルレアン公爵家の秘書室に努めることになり、文学や歴史の勉強をしました。
新聞各社が読者獲得のために小説を連載していることから、「モンテ・クリスト伯」、「三銃士」、「王妃の首飾り」などの小説を連載し、どれもベストセラーになりました。
新聞各社が読者獲得のために小説を連載していることから、「モンテ・クリスト伯」、「三銃士」、「王妃の首飾り」などの小説を連載し、どれもベストセラーになりました。
前作『三銃士』よりも面白い。
それというのも、フェイ・ダナウェイの悪女ぶりがカッコイイからである。
前作よりもチャンバラシーンは少なくなっているが、信徒を抑えるための宗教戦争は、なかなかの迫力。
前作引き続き、ジェラルディン・チャップリンがいいし、ダルタニヤンの下僕も面白い。
The Four Musketeers - Liberation of Constance
コンスタンス救出の場面ですが、緊迫した状況の中に、思わず笑ってしまう演出も。四銃士だけでなく、コンスタンスも戦っていると、よく分かるシーンです。
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さりげない時代背景の描写も健在で、並んだ大砲を撃ってるさなかにその一つ一つの大砲をめんどくさそうに祝福して回る神父さんがさり下なく映ってたり、戦闘のさなか山羊の群れが右往左往してたり、とにかく、一つの画面にいろんなものが移りこんでて画面を見てて飽きが来ません。ほんとにすごい監督さんだと思います。
The Four Musketeers - Breakfast 2/2
戦場で食事をするということで、ダルタニアンの従者プランシェは大忙しです。
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暗殺や反乱軍との戦いなど、思いテーマを扱っているのですが、笑いの要素がふんだんに盛り込まれています。戦いのさなかの、アラミスとポルトスの危機感のない会話や、ミレディーの悪女ぶりにも引き込まれます。もともと「三銃士」と「四銃士」は3時間の映画として制作されたのですが、配給などの関係で2本に分けられたということです。「三銃士」と「四銃士」を続けてみることをお勧めします。