新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2017年が始まりました。日本らしい行事として、お節料理や初詣…色々思いつくと思いますが、ここでは「お年玉」を取り上げたく思います。
2017年が始まりました。日本らしい行事として、お節料理や初詣…色々思いつくと思いますが、ここでは「お年玉」を取り上げたく思います。
正月一番の楽しみといえば「お年玉」
子供の頃は正月一番の楽しみといえば「お年玉」でした。40歳の今となっては、正月にお年玉を用意する側になりましたが…さて今回は「お年玉」の玉って何?というお話です。
ずばり語源は「魂」。タマシイなんです、実は。
つまり、「お年魂」
何の魂かというと、年越しの際に訪れる、次の1年の幸せをもたらす「年神(としがみ)」さまの魂です。
この年神さまへのお供えものの1つに丸い餅がありまして、これを「餅玉」と言います。年神さまへの餅玉が略して「年玉」となりまして、そこに敬う言葉「御」がついて「御年玉」、そこから「お年玉」と変化していきました。
この年神さまへのお供えものの1つに丸い餅がありまして、これを「餅玉」と言います。年神さまへの餅玉が略して「年玉」となりまして、そこに敬う言葉「御」がついて「御年玉」、そこから「お年玉」と変化していきました。
「餅玉」⇒「年玉」⇒「御年玉」⇒「お年玉」
そう!昔はお金ではなく、神様へのお餅を分け与えたものだったのです。神さまのパワーが入っているであろう餅玉を分け合うことで、パワーを体に取り込む…それが「お年玉」だったのですが、いつしか、すぐ役立つお金にその場を譲り、子供に限定して渡すようになり、今のスタイルになりました。
この「年神パワーを体に取り込む」行為は、他の場面でも見られます。
この「年神パワーを体に取り込む」行為は、他の場面でも見られます。
例えば、鏡開き。
お正月の風景といえば鏡餅、新年や祭礼でお餅を食べる理由と「鏡」が示すモノとは。 - Middle Edge(ミドルエッジ)
クリスマスが終わり、世間は一気に「年越し」モードに。12月31日は「大晦日」。テレビや格闘技などを見たり、家族でお蕎麦を食べたり…それぞれの年越しをされることと思います。蕎麦以外にも、正月のために鏡餅を用意する方も多いかと思いますので、今回は「鏡餅」の由来について。
鏡餅は前回コラムで書かせていただきましたとおり、「神様」を示すアイコンです。これを開いて(「割る」と言わないのは、神様相手だから)、細かく砕かれた餅をみんなで分け合って食べる…これも、年神パワーの分配です。
時代が過ぎようとも、なんとなく正月料理にお餅が外せないのは、今も私たちがどこかで「魂」を感じているからかもしれませんね。
今回は、お年玉もお雑煮も元をたどれば「神」にたどり着く、というコネタでした。
今回は、お年玉もお雑煮も元をたどれば「神」にたどり着く、というコネタでした。
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