1月は新年会など宴席が増える方も多いかと思います。そんな宴席に欠かせないのが「お酒(アルコール)」。
コンビニで見かける「鬼ころし」
私はコンビニで、チョイチョイ「鬼ころし」というお酒の紙パックを見かけます。
例えば、清洲桜醸造さん(愛知)の「清洲城信長 鬼ころし」や」老田酒造店さん(岐阜)の「鬼ころし」、日本盛さん(兵庫)の「鬼ころし」など。
ほかに皇国晴酒造さん(富山)の「越中鬼ころし」、北雪酒造さん(新潟)の「北雪佐渡の鬼ころし」など・・・ネット情報によれば全国に「鬼ころし」の名が付く日本酒は100近くあるそうです(汗)
例えば、清洲桜醸造さん(愛知)の「清洲城信長 鬼ころし」や」老田酒造店さん(岐阜)の「鬼ころし」、日本盛さん(兵庫)の「鬼ころし」など。
ほかに皇国晴酒造さん(富山)の「越中鬼ころし」、北雪酒造さん(新潟)の「北雪佐渡の鬼ころし」など・・・ネット情報によれば全国に「鬼ころし」の名が付く日本酒は100近くあるそうです(汗)
鬼を殺す酒って何?という疑問が出る人もいらっしゃるかもしれません。「鬼ころし」の名がつくお酒を最初に造ったとされる老田酒造店さんのホームページには『“鬼をころすような”辛口の酒は、「飛騨の老田の鬼ころし」として、今日に至るまで親しまれてきました』と記されております。なるほど・・・。
鬼退治でお酒が使われた『酒呑童子伝説』
「鬼を殺すような」ということで。ちょっと目線を民俗学ジャンルに向けてみますと、確かに鬼退治でお酒が使われた例があります。『酒呑童子伝説』です。
江戸時代「御伽草子」に紹介されたことで全国区の伝説に
南北朝時代(14世紀)には成立していた伝説『酒呑童子伝説』。能の題材に使われたりする中、江戸時代に刊行された「御伽草子」に紹介されたことで一気に全国区の伝説になった伝説です。
内容はずばり、鬼(酒呑童子たち)の鬼退治。彼らを退治する時に用いたのがお酒です。「神便鬼毒酒(じんべんきどくしゅ)」といいます。
内容はずばり、鬼(酒呑童子たち)の鬼退治。彼らを退治する時に用いたのがお酒です。「神便鬼毒酒(じんべんきどくしゅ)」といいます。
酒呑童子(しゅてんどうじ)は、丹波国の大江山、または山城国京都と丹波国の国境にある大枝(老の坂)に住んでいたと伝わる鬼の頭領、あるいは盗賊の頭目。酒が好きだったことから、手下たちからこの名で呼ばれていた。文献によっては、酒顛童子、酒天童子、朱点童子などとも記されている。彼が本拠とした大江山では龍宮御殿のような邸宅に住み棲み、数多くの鬼共を部下にしていたという。
鬼退治にあたり、リーダーの源頼光、藤原保昌並びに四天王(坂田公時、渡辺綱、ト部季武、碓井貞光)ら6名頼光ら一行は山伏姿に身をやつし、道中、翁に化けた住吉・八幡・熊野の神々から「神便鬼毒酒(じんべんきどくしゅ)」を与えられて、退治に臨みます。
で、このお酒で酔いつぶれた鬼たちを退治しました。まさに「鬼ころし」!!
で、このお酒で酔いつぶれた鬼たちを退治しました。まさに「鬼ころし」!!
酒を使う退治の最たるものは「八岐大蛇(やまたのおろち)」退治!
とはいえ。
退治に酒を使う例の最たるものは、やはり「八岐大蛇(やまたのおろち)」の退治でしょう。高天原を追放され出雲に降り立ったスサノオが現地で年に1回生贄の娘を食べる八岐大蛇を退治して、生贄になるところだった奇稲田姫(クシナダヒメ)と結婚するお話ですが、ここで退治に使われるお酒は「八塩折酒(やしおりのさけ)」と言います。
退治に酒を使う例の最たるものは、やはり「八岐大蛇(やまたのおろち)」の退治でしょう。高天原を追放され出雲に降り立ったスサノオが現地で年に1回生贄の娘を食べる八岐大蛇を退治して、生贄になるところだった奇稲田姫(クシナダヒメ)と結婚するお話ですが、ここで退治に使われるお酒は「八塩折酒(やしおりのさけ)」と言います。
そんな八岐大蛇ですが、その子孫が酒呑童子であるとする伝説が残る場所もあるので、実は八岐大蛇と酒呑童子はなにか縁があるのかもしれませんね。
今回は鬼退治とお酒のお話でした。鬼といえば来月はいよいよ節分ですね。皆様、豆の準備を~!
今回は鬼退治とお酒のお話でした。鬼といえば来月はいよいよ節分ですね。皆様、豆の準備を~!
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