「あまく危険な香り」山下達郎♡竹内まりやと同棲時代に生まれた名曲
2017年12月21日 更新

「あまく危険な香り」山下達郎♡竹内まりやと同棲時代に生まれた名曲

80年代にドラマの主題歌にもなった山下達郎の「あまく危険な香り」。竹内まりやと出会い、同棲、結婚。そして、山下達郎は「高気圧ガール」「クリスマス・イブ」など「恋人たちの歌」のヒットメーカーとなった。

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山下達郎の転機となった「あまく危険な香り」

ヤフオク! - 「山下達郎 RIDE ON TIME」の検索結果 (1955474)

「あまく危険な香りは、1982年4月5日に発売された山下達郎の9枚目のシングルです。

1975年に山下達郎は「シュガー・ベイブ」として、アルバム『SONGS』シングルDOWNTOWN」でデビューしました。

『NIAGARA TRIANGLE Vol.1』を経て、1976年にアルバム『CIRCUS TOWN』でソロ・デビューします。

1980年5月1日に発表した「RIDE ON TIME」大ヒットしブレイク、同年10月21日に「MY SUGAR BABE」をリリースします。

1982年「あまく危険な香り」以降「高気圧ガール」JRのCM「クリスマス・イブ」など、恋人たちを歌った曲のヒットメーカーとなっていきます。

竹内まりや(妻)との出会いと「あまく危険な香り」の誕生

Amazon | ハッピー・デイズ (1980年) | 竹内 まりや | 音楽・舞踊 (1955486)

竹内まりやは、1978年に山下達郎が所属していたRCA(レコード会社)からデビューしました。

デビュー・アルバム『ビギニング』には山下が作曲した「夏の恋人」が収録されています。それから、山下は竹内のレコーディングに関わることになります。そして、恋愛に発展。

1980年2月5日にリリースした、竹内まりやの4枚目のシングル「不思議なピーチパイ」のB面に収録されている「さよならの夜明」の作曲は山下達郎。作詞は竹内まりや、編曲はGene Pageです。

二人は、1980年から、山下の自宅で同棲をしていたという。「あまく危険な香り」は、そんな二人のラブラブな時期に生まれたのです。

1982年4月に山下達郎と竹内まりやは、結婚しました。
1987年竹内まりやが結婚後の復帰のアルバムをリリースします。

以降、竹内まりやのアルバム・シングルは、すべて山下達郎のプロデュース作品です。

画像は山下達郎と同棲をはじめた頃、1980年にリリースされた、竹内まりやのアルバム「ハッピー・デイズ」。

山下達郎「あまく危険な香り」動画&歌詞

Tatsuro Yamashita - あまく危険な香り

「あまく危険な香り」の録音には、山下達郎をはじめ、ドラム・ベース・ギター・パーカッション・トランペット・トロンボー・バリトンサックス・テナーサックスを担当する11人のアーチストが参加しました。

「TRIPPING OUT」と「あまく危険な香り」類似

山下達郎が作曲した「あまく危険な香り」(1980年発売)とカーティス・メイフィールド が作曲した「TRIPPING OUT」(1978年発売)が似ていると言われています。
Amazon | THE DIG presents シカゴ・ソウルfeaturing カーティス・メイフィールド (シンコー・ミュージックMOOK) | | 海外のロック・ポップス (1955481)

カーティス・メイフィールド(Curtis Mayfield)1942年、イリノイ州シカゴで生まれています。
1960年代にはシカゴ出身の音楽グループ「ジ・インプレッションズ」(The Impressions)に参加。1970年代からソロで活動しています。

カーティス・メイフィールドは、マーヴィン・ゲイ、スティーヴィー・ワンダーと並び、新しいソウルのムーヴメントを開拓しました。また、プロデューサーとしてシカゴ・ソウルに多大な貢献をしました。

シンガー、アーティスト、ギタリストとして、3部門でローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人に選ばれています。

シカゴ・ソウル(Chicago soul)は、1960年代に発生したソウル音楽のスタイルです。黒人ゴスペルの影響を受けつつも、繊細で軽いメロディが特徴のソフト・ソウルです。

1970年代後半になるとシカゴソウルは失速していきます。その流れの中でカーティス・メイフィールドは、1980年にバラード調「Tripping out」を発表しました。

「Tripping out」はアルバム「Something to Believe in」に収録されています。

Curtis Mayfield - Tripping Out

「TRIPPING OUT」と「甘く危険な香り」の曲の出だしやリズム・パターンは、似ているように感じます。

キーワードの「シカゴソウル」を意識して作られたのでしょうか。
以前からカーティス・メイフィールド(Curtis Mayfield)「TRIPPING OUT」との類似性を指摘されることが多いが山下は、自身のラジオ番組で「RSO時代のカーティスはあまり好きではなくて、<あまく危険な香り>を1981年にレコーディングするまで<TRIPPING OUT>は一度も聴いたことがなかった。リズム・パターンは同じだけどパクリではない。むしろこれだけよく似たオケが作れたことを褒めて欲しいぐらいだ」とコメントしている。
1979年にマツダ・サバンナRX-7のCM曲に起用された、ハーブ・アルパート ( Herb Alpert)のRise (ライズ)にも部分的に似ていませんか?(下記動画の2分5秒あたりから)

ドラマ「あまく危険な香り」

Free photo: Pink Rose, Rose Petals, Soft - Free Image on Pixabay - 2754221 (1955491)

TBSの金曜ドラマ『あまく危険な香り』は、1982年3月19日から 1982年月21日まで放送されました。

キャストは、倍賞千恵子、根津甚八、浅野温子、 陣内孝則など。

根津甚八が乗り回しているバイク、黄色いドゥカティが、とても格好良く印象に残っています。

このドラマの主題歌には、山下達郎の「あまく危険な香り」が使われました。

金曜ドラマ『あまく危険な香り』YouTube動画

トラック運転手の雨宮(根津甚八)。
妹の葉子(浅野温子)。

横浜の豪華な家に住む未亡人の小田切悦子(倍賞千恵子)。
小田切家付きの運転手の露木(岡田眞澄)。


このドラマを演出した、服部晴治氏は、 1987年に亡くなった、女優の大竹しのぶの元旦那さんと同一人物ですかね。
Ducati 350 Sport Desmo

Ducati 350 Sport Desmo

動画の1分52秒あたりに根津甚八が跨がる、黄色いドゥカティが登場します。

バイクの車種は、Ducati 350 Sport Desmoではないかと言われています。

丸いテールランプにウィンカーが付いていますね。

バイクのナンバーに緑色の枠がないので250CCと思われます。

山下達郎と「あまく危険な香り」

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