【1980年洋楽】ついにノーランズ登場!「日本」でヒットした洋楽トップ5
2023年3月26日 更新

【1980年洋楽】ついにノーランズ登場!「日本」でヒットした洋楽トップ5

「洋楽」と一言で言っても、アメリカやイギリスなど本場でヒットする曲と、日本国内でヒットする曲はかなり異なります。中には、日本でヒットしても、本国ではヒットしないという逆転現象も!? 今回は "1980年の日本" にフォーカスして、オリコンシングルチャートを中心に「日本でヒットした洋楽5選」をご紹介します。

527 view

1980年のオリコンから選出

邦楽も含めたオリコン総合シングルチャートを対象に、1980年の年間トップ100にランクインした洋楽の中から5曲を選出します。トップ100内で5曲に満たない場合は、全米ヒットチャートの中から、日本で人気になったと思われる曲を別途選出し、ちょうど洋楽5選としています。(本年は、6曲ランクインしているため、全曲トップ100からの選出です。)

ついに、日本で爆発的な人気を誇ったノーランズが登場します。

ダンシング・シスター / ノーランズ

『ダンシング・シスター』は、原題は『I'm In The Mood For Dancing』で、まだグループ名がノーラン・シスターズだった頃にリリースされた楽曲です。グループは、1980年の初めにノーランズに改名されました。

ノーランズは、アイルランド出身の姉妹グループで、本国以上に日本で人気になったのが大きな特徴です。本曲は、本国では最高位2位、イギリスでは3位でしたが、日本ではなんとオリコンシングルチャートでナンバーワンを獲得しました。年間チャートでも27位にランクインしています。

本曲のヒットを皮切りに、日本ではノーランズ旋風が巻き起こります。1980年秋には初来日を果たし、「夜のヒットスタジオ」、「8時だョ!全員集合」、「レッツ・ゴー・ヤング」など日本の人気番組に多数出演しました。

「パーティーを抜けて星が舞い降りる海辺〜♪」で始まる日本語版もあり、後年、Winkがカバーしています。

ダンシング・シスター  ノーランズ   I'm In The Mood For Dancing  The Nolans

コール・ミー / ブロンディ

ブロンディ『コール・ミー』は、世界10カ国以上でトップ10ヒット入りした世界的大ヒット曲です。特に本国アメリカでは6週連続ナンバーワン1980年の年間1位に輝いています。リチャード・ギア主演の映画『アメリカン・ジゴロ』の主題歌で、日本のオリコンシングルチャートでも最高位12位、年間57位と大ヒットしました。その後は、『夢みるNo.1』『ラプチュアー』も全米ナンバーワンを獲得し、ブロンディ大躍進の一年となりました。

リードボーカルのデビー・ハリー(またはデボラ・ハリー)は、後にソロとしても活躍しています。

Blondie - Call me

ギミー・ギミー・ギミー / ABBA

世界的なディスコブームに乗って、日本でも大ブレイクしたABBA。この年、日本で最もヒットした曲が本曲『ギミー・ギミー・ギミー』です。アメリカではリリースされなかったものの、ヨーロッパ各国でヒットし、全英3位、日本のオリコンシングルチャートでも最高位17位、年間66位を記録しました。

後年、多くのアーティストによってカバーされましたが、最も有名なのは、2018年のシェールのカバーでしょう。彼女は本曲だけでなく、ABBAの複数曲をカバーしたアルバム『ダンシング・クイーン』をリリースしています。

ABBA - Gimme! Gimme! Gimme! (A Man After Midnight)

ユー・アー・ラヴ / ジャニス・イアン

ジャニス・イアンといえば、1976年のシングル『ラブ・イズ・ブラインド』がTBSドラマ『グッドバイ・ママ』の主題歌として、1977年のシングル『ウィル・ユー・ダンス』がTBSドラマ『岸辺のアルバム』の主題歌として有名で、この時期、日本ではすでにおなじみのアーティストでした。

そして、1980年にリリースしたのが、草刈正雄主演の角川映画『復活の日』の主題歌『ユー・アー・ラヴ』です。オリコンシングルチャートでは年間67位を記録しています。

その後、活動休止期間はあったものの、中島みゆきコンピレーション・アルバム『中島みゆきトリビュート Yourself...Myself』への参加や、アンジェラ・アキとの交流など、現在でも日本にゆかりのあるアーティストです。

「ユー・アー・ラブ You Are Love ~復活の日テーマ~」ジャニス・イアンJanis Ian

夢のカリフォルニア / ママス&パパス

『夢のカリフォルニア』は言わずと知れた、ママス&パパス1966年のヒット曲(全米4位、年間10位)ですが、なぜ1980年のヒットチャートに登場したのでしょうか。実は、日本ではこの年、コダック・カラーフィルムのCMで本曲が起用され、"青春のフォトグラフィ。" というキャッチコピーと共にお茶の間に流れました。14年前の曲ながらCMソングとして話題を呼び、オリコンシングルチャートでは年間76位を記録。日本では、初回リリースの1966年以上にヒットしました。

因みに、コダックの同じCMで同年、モンキーズの『デイドリーム・ビリーバー』も起用されています。

The Mamas & The Papas - California Dreamin'

17 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

【1984年洋楽】アイ・ライク・ショパン!里見八犬伝!「日本」でヒットした洋楽トップ5

【1984年洋楽】アイ・ライク・ショパン!里見八犬伝!「日本」でヒットした洋楽トップ5

「洋楽」と一言で言っても、アメリカやイギリスなど本場でヒットする曲と、日本国内でヒットする曲はかなり異なります。中には、日本でヒットしても、本国ではヒットしないという逆転現象も!? 今回は "1984年の日本" のにフォーカスして、オリコンシングルチャートを中心に「日本でヒットした洋楽5選」をご紹介します。
izaiza347 | 895 view
【1981年洋楽】エマニエル坊や覚えてる!?「日本」でヒットした洋楽トップ5

【1981年洋楽】エマニエル坊や覚えてる!?「日本」でヒットした洋楽トップ5

「洋楽」と一言で言っても、本場欧米でヒットする曲と、日本国内でヒットする曲はかなり異なります。中には、日本でヒットしても、本国ではヒットしないという逆転現象も!? 今回は "1981年の日本" にフォーカスして「日本でヒットした洋楽5選」をご紹介します。洋楽扱いとするかは微妙ですが、サムネイルの「〜坊や」も登場します。
izaiza347 | 531 view
【1979年洋楽】ジン!ジン!ジンギスカン!「日本」でヒットした洋楽トップ5

【1979年洋楽】ジン!ジン!ジンギスカン!「日本」でヒットした洋楽トップ5

「洋楽」と一言で言っても、アメリカやイギリスなど本場でヒットする曲と、日本国内でヒットする曲はかなり異なります。中には、日本でヒットしても、本国ではヒットしないという逆転現象も!? 今回は "1979年の日本" にフォーカスして、オリコンシングルチャートを中心に「日本でヒットした洋楽5選」をご紹介します。
izaiza347 | 1,956 view
【1977年洋楽】ミル・マスカラスの入場テーマ曲といえば!「日本」でヒットした洋楽トップ5

【1977年洋楽】ミル・マスカラスの入場テーマ曲といえば!「日本」でヒットした洋楽トップ5

「洋楽」と一言で言っても、アメリカやイギリスなど本場でヒットする曲と、日本国内でヒットする曲はかなり異なります。中には、日本でヒットしても、本国ではヒットしないという逆転現象も!? 今回は "1977年の日本" にフォーカスして、オリコンシングルチャートを中心に「日本でヒットした洋楽5選」をご紹介します。
izaiza347 | 555 view
ABBAからノーランズへ'70~'80に日本でも大ヒットしたガールズ・ポップ(+レイフ・ギャレット)

ABBAからノーランズへ'70~'80に日本でも大ヒットしたガールズ・ポップ(+レイフ・ギャレット)

70年代終わり頃、日本でも大ヒットしたABBA(アバ)の「ダンシング・クシーン」。そして、80年代になりキャンディ・ポップと言われ、ノーランズを筆頭にヨーロッパから次々とポップ・グループがここ日本でも大旋風を巻き起こしました。そんな中から個人的に印象深かったグループをまとめてみました。(中には「ガール」でない男性も含まれますがご了承を!)
Yam | 20,876 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト