今でも日本のポピュラー音楽界を牽引する存在の元祖「三人娘」の一人、雪村いづみを振り返る
2018年9月2日 更新

今でも日本のポピュラー音楽界を牽引する存在の元祖「三人娘」の一人、雪村いづみを振り返る

2014年にはデビュー60周年、そして喜寿を迎え、現在もますます活発に活動している雪村いづみ。1953年に16歳でデビューし、以来数々のヒット曲を飛ばした。故人の美空ひばり、江利チエミと共に元祖「三人娘」としても人気を博し、半世紀以上にわたり、日本のポピュラーミュージック界を牽引してきた。そんな彼女を振り返ってみよう!!

2,370 view

$(ドル)を稼いだ始めての日本人歌手!!

いづみはあるインタビューで、「アメリカでいわゆるオーディションを受けなくちゃいけなくて、そのために先生を捜してレッスンを受けたわ。自分で探さなきゃいけなかったから大変だったけど、ラスベガスのホテルのラウンジで歌っていた時、ナンシー・ウイルソンのピアニストが、「1日25ドルで3日間レッスンしてみませんか?」と声をかけてくれて、喜んでレッスンを受けたの。そうしたら最初は真ん中のCが出るか出ないかだったのが、その3日間で上のCまで出るようになっちゃったの。1オクターブ上まで。そこで声の響かせ方が全然変わっちゃいました。」と回想している。

実際、同じ曲でも1950年代のものと1970年代以降のものを比べると、音の領域が全然違うことに気づいたのは私だけでしょうか??
『LIFE』誌の表紙として

『LIFE』誌の表紙として

1960年、ニューヨークのタイムズ・スクエアにあるナイト・クラブ、ラテン・クォーターで行われた雪村いづみ出演の『ホリデー・イン・ジャパン』は連日大盛況となり、ラテン・クォーターでは8週間の契約が成立し。その後、フィラデルフィアやデトロイトなど各地から申し込みが殺到し、シカゴでは半年以上の契約の申し込みがあり、最終的に1年に渡り全米12都市を回る大評判のツアーとなった。1961年5月にはあの『LIFE』誌の表紙を飾り、「ドルを稼げる初めての日本人歌手」と賞賛された。
その後、全米で人気のTV番組『エド・サリバン・ショー』、『ダニー・ケイ・ショー』、『アンディ・ウィリアムス・ショー』、『パット・ブーン・ショー』などにゲスト出演し、その歌唱力は大絶賛された。

私生活もそんな甘くはなかった!!

1959年(昭和34年)頃には「ロカビリー3人男」の一人として一世を風靡したミッキー・カーチスとの熱愛が話題を呼び、婚約にまで至った。しかしミッキーとはその後、進展がなく1960年には、ミッキーに相談することなくアメリカ公演「ホリデイ・イン・ジャパン」のため渡米してしまい、それを知ったミッキーが慌てて出発直前に婚約指輪を贈ったとかいう裏話があるが、後に婚約解消している。

1961年(昭和36年)には、アメリカ公演時に知り合ったテンプル大学の学生ジャック・セラーを日本へ連れ帰り電撃結婚。長女・朝比奈マリアをもうけるが、1966年(昭和41年)に離婚。翌1967年(昭和42年)にはアメリカでバリトンサックス奏者の原田忠幸と再婚するも、後に離婚。1970年代には劇団四季の飯野おさみとの同棲も話題を呼んだが、これも後に破局し、以後は独身を貫いている。

雪村いづみスペシャルコンサート(子ども地球サミット2009 in 南箕輪村)

雪村いづみ芸術的なパワーの源は大好きな「歌」と沢山の「恋愛」がそのパワーの源になっているようだ。

今は、元祖「三人娘」と呼ばれた美空ひばり・江利チエミが早くに他界してしまったので、余計に
雪村いづみには、これからもずっと元気で歌い続けて欲しいのだが・・・。

私が今応援している歌手の一人だ!!。
26 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

世界で称賛されたダンサー神ひろしが、元祖三人娘「美空ひばり」らの昭和歌謡メドレーに自身のショーで初挑戦!

世界で称賛されたダンサー神ひろしが、元祖三人娘「美空ひばり」らの昭和歌謡メドレーに自身のショーで初挑戦!

海外での「王女メディア」主演でブレイクしたダンサー神ひろしが、6月に行われる『神ひろしSHOWシーズン3 夢であいましょう』ライブで、元祖三人娘「美空ひばり」「江利チエミ」「雪村いづみ」の昭和歌謡メドレーに初挑戦する。
【江利チエミ】昭和を代表する歌姫であり、高倉健が生涯愛したとされる女性の、その生涯とはいったいどんなものだったのでしょうか。

【江利チエミ】昭和を代表する歌姫であり、高倉健が生涯愛したとされる女性の、その生涯とはいったいどんなものだったのでしょうか。

美空ひばり、雪村いづみとともに「三人娘」として昭和の歌謡界をリードしてきた女性です。その生涯は45年と短いものでしたが、誰もが憧れるthe芸能人な暮らしと交友関係がありました。
cyomo | 10,223 view
近藤真彦(59)がテレビ番組で美空ひばりさんへの「オバサン歌うまいね」発言について語る!!

近藤真彦(59)がテレビ番組で美空ひばりさんへの「オバサン歌うまいね」発言について語る!!

タレントの近藤真彦(59)がこのたび、フジテレビ系列で放送中のバラエティ番組「ぽかぽか」7月15日放送分に出演し、半ば伝説となっている「美空ひばりさんへの暴言」について語りました。
隣人速報 | 237 view
ミッツ・マングローブ  修平くんだった時代  徳光家の呪い  宿命の慶應義塾 覚醒と解放

ミッツ・マングローブ 修平くんだった時代 徳光家の呪い 宿命の慶應義塾 覚醒と解放

高身長、高学歴、アサーティブネス、オネエ、「これでハーフだったら完璧だったのにね」という超レアハイブリッド。「男は男らしく、女は女らしく」から「自分らしく」に変わっていった時代の先駆け。その幼少期から学生時代にズームイン!
RAOH | 2,588 view
近藤真彦(58)、美空ひばりに対する「おばさん、歌うまいね」発言の真相を語る!伝説の「金屏風会見」も振り返る!!

近藤真彦(58)、美空ひばりに対する「おばさん、歌うまいね」発言の真相を語る!伝説の「金屏風会見」も振り返る!!

歌手・近藤真彦(58)が3日、7月2日に閉館が決定している東京・中野サンプラザにてコンサートを開催し、1988年に同地で開催された美空ひばりのコンサートに訪れた際のエピソードについて振り返りました。
隣人速報 | 714 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト